世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのか

制作 : 國分俊史  福田峰之  角南篤 
  • 朝日新聞出版 (2016年11月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023315648

世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのかの感想・レビュー・書評

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  • 日本企業は技術開発競争には熱心だが、ルールや規制に対応するものと考えが受け身的。しかし、グローバル市場で勝つにはルールメイキングに加わらなければならない。技術で勝ってルールで負けることを回避するためには、ルール形勢を仕掛ける側に回る必要があるが、日本にはルールメイキングに長けた人材が不足しているのが問題。

  • 長年、製造業の競争戦略において、”標準化/デファクト化"は、競争優位をもたらす一つの類型として語られてきたが、より広範なルールメイキングが企業の活動にもたらすインパクトや、業績に与えるアウトカム、その組織体制の有り方などについてまとめられた一冊。

    私自身は通信業界に従事していた人間として、通信政策におけるルールメイキングのメカニズムは理解しているつもりである。その中で、外資系のIT企業(Microsoft、Google、Qualcommなど)の活動の幅の広さや人材の層の厚さは、日本企業のそれとは比較にならなということを痛感する場面が多い。ルールに従うことが当たり前なのではなく、自発的にルールを作る、つまり、それは新たな市場を自らが長期的に形成するというコミットメントに他ならない。市場創出が多くの企業にとっての経営的課題である昨今、この分野の重要性が減ることはないように思う。

    例えば、個人的には、最も日本でのルールメイキングに精力的な企業として、AirBnBに注目している。もちろん、民泊に関する規制緩和により自社のビジネスの拡大を狙うという背景があるのはもちろんであるが、彼らはそのロビイング活動において、2020を控え、かつホテル供給が都市部を中心に逼迫しつつある日本の状況を踏まえて、いかに民泊が日本経済にプラスのインパクトを与えるかを、定量化された経済効果も含めながら各所にPRしている。そしてその背景には、コーポレートアフェアーズに精通したIT企業からの転職者の存在があることは容易に想像できる。

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