3行しか書けない人のための文章教室

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023315990

感想・レビュー・書評

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  • 短い文章しか書けない人でも、長く、解りやすい文章が書けるようになる!という、謳い文句と、ブクログの高評価に惹かれて読んでみる。

    こういう文章指南本はたぶん初めて読んだのだけれども、大変面白く、解りやすかった。

    私自身、今まで文章の基本である5W1H(when、where、who、what、why、how)もよく知らず、テキトーに書いていた事に気づく。

    この本では特にwhy《なぜ》の要素が大切だと説く。
    問いを立てながら文章を肉付けしていくというのだ。

    例えば、「昨日、デパ地下で晩御飯を買って帰った」という文章には《なぜ》という要素がない。そこに《なぜデパ地下に寄ったのか》の答えを文章に盛り込む。
    「昨日、残業になったので、夜8時まで空いているデパ地下で晩御飯を買って帰った」すると前より読み手に親切な文章になるという。このように文章に対する問いを繰り返していけば、だんだん長文も書けるようになっていくそうだ。

    他にも
    ・慣用句はなるべく使わないで、その時の実際の様子を詳しく書く。
    ・過去形ばかりでなく、現在形もうまく使う。

    などが参考になった。
    でも慣用句、好きなのだ、、、。

    「とても」「楽しかった」などの言葉は肝心な部分が希薄になり印象に残らなくなる、という記述は耳が痛い。自分の文章読んでどうにかならんか、と思っていた。これも見たまま感じたまま詳しく書いたらいいそう。

    再読したい。

    • まことさん
      5552さん♪こんにちは。

      ご紹介ありがとうございました。
      文章術の本は時々読みたくなります。
      レビューにも書きましたが、私はあら...
      5552さん♪こんにちは。

      ご紹介ありがとうございました。
      文章術の本は時々読みたくなります。
      レビューにも書きましたが、私はあらすじは書けても、なかなか自分の感想が書けずに困っていました。
      この、いたれりつくせりなわかりやすい本で、少しは文章が上達すると嬉しいのですが。
      本はやさしく書かれていますが、著者の方は新聞記者の方なんですね!
      なるほどと思いました。
      2020/05/21
  • レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。

    私は本のレビューを書くときに、あらすじはなんとか書けるのですが、自分の感じたこと(感想)が、まさに3行くらいしか書けず、この本にとびつきました。
    とても、簡単で、基本的なことを述べてある本ですが、今まで書けなかった、自分の感想をこの本を参考にすれば、少しは書けるようになるかと思いました。

    以下要点をまとめました。

    第1章 3行以上書くための基本
    ・5W1Hを武器にする。
    ・5つめのWは「WHY=なぜ、どうして」。この「WHY」を忘れているので、書くべき要素を見失ってしまうのです。
    ・「WHY」の要素を中心に書き加えていくと、自然と文章のなかに「行動」や「変化」が現れてくる。

    「状況」を書き表しただけの平板な文章から動機や理由を伴った具体的で生き生きした文章が引き出されてくる。

    第2章 具体的に書くためのコツ
    1「楽しかった」って何が?
    ・文章に具体的なエピソードを盛り込んでいくことが、一番手っ取り早く、説得力がある。
    ・<なぜ楽しかったのか>という部分を具体的に書いていくと楽しかったという言葉でくくる必要がなくなる。
    ・<楽しかった>という何にでも当てはまる形容はできるだけ使わないようにして、その内容を書き込むようにする。
    2「ありがちな言葉」は避ける。
    「可愛い」を使わずに、子犬の可愛らしさを描くには、「なぜ、どうして」という問いかけをして、エピソードを積み重ねていけばいい。
    3筆が進まないのは、その「一言」が原因
    ・「会話が弾んだ」という慣用句を使わずに、その内容を書いていけば「なぜ会話が弾んだのか」という理由がわかる。
    4「データ」「数字」を取り入れる。
    ・「すぐ」より「歩いて10分」
    5「説得力ある」文章の書き方
    ・観念論より「自分自身」のことを。

    第3章「観察眼」を身につける
    1「出来事」「表情」の背景を探る
    ・「その笑顔に癒されている」という慣用句を使わずにその具体例を書き込んでいく。
    ・「苦虫をかみつぶしたような」という慣用句でなく根本原因を具体的にしていく。

    ※元の文→改善例を見ていくとわかりやすかったです。

    • 5552さん
      まことさん、こんばんは!

      さすがまことさん。解りやすい要点まとめです。
      まことさんて、学生時代はノートとるの得意だったのでしょうか。...
      まことさん、こんばんは!

      さすがまことさん。解りやすい要点まとめです。
      まことさんて、学生時代はノートとるの得意だったのでしょうか。
      私は苦手なので、すごいなあ、と思いながらいつも拝読しています。
      著者の方がまえがきでこの本の事を『筋トレ』と書かれていますよね。
      まさに!と思いました。
      文章術の本って面白いですね♪
      良い本があったらまた教えてください。
      2020/05/21
  • レポートなどで何百、何千もの文を一応書けてはいるが自分の文が果たしてしっかりした文なのか?と不安になった際に、基本をしっかりと理解したいと思いこの本を手に取った。

    すごく明快に、どうすれば分量•質を上げることができるかが書かれており大変理解しやすい本だった。
    『なぜ?』という感情を読み手に与えない文を重ねていくことが重要なのだと分かり、個人的には本当に参考になった。

    本は2センチほどの厚みがあるが、文字が大きい上に内容も易しいので一週間の通学時間で読破できるレベルの本。
    是非文章を書くことに不安をもっていたり、基本に返りたいなと思っている人に読んで欲しい本だった。

  • い、いや、何を書くのかがわかってもそういうふうには書けないだろうってのと、結局この人たちは何を目的に書いているのだろうという疑問がふつふつと湧くのがなんとなく気に入らないところ。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/606428

  • 何を書いたらいいのかわからない人向けの本。
    わかりやすかったです。

  • 2021年6月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00535891

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50081266

  • 読みやすかったです。
    文章を書くことの基本的な技術を教えてくれる本です。

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著者プロフィール

前田安正(まえだ・やすまさ)

未來交創株式会社代表取締役。文筆家。文章コンサルタント。
早稲田大学卒業、朝日新聞社入社。校閲部、整理部、用語幹事、東京本社校閲センター長、編集担当補佐兼経営企画担当補佐などを歴任。本紙上に漢字・日本語などに関するコラム・エッセイを十数年執筆。
「文章の書き方・直し方」など、多くの企業・自治体の広報文・ニュースリリースのコンサルティングや研修を担当している。大学のキャリアセミナーにも多数出講。
主な著書に、『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)、『きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける』(すばる舎)、『3行しか書けない人のための文章教室』『ヤバいほど日本語知らないんだけど』(以上、朝日新聞出版)、『ほめ本』(ぱる出版)、『使える!用字用語辞典』(共著・三省堂)など、文章作法、ことばに関する書籍は累計30万部を超えている。

「2022年 『「残念な文章」が明らかによくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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