- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784023317062
作品紹介・あらすじ
【社会科学/経営】ネット炎上の参加者は、ネット利用者の約0.5%にすぎない! これまで現場の先入観や経験則だけで判断されてきたウェブでの情報拡散について、科学調査(計量経済学)に基づく知識とノウハウを教える。仕事でウェブに関わる人は必読!
感想・レビュー・書評
-
自分も炎上事案はそれなりに追ってるつもりだったが、それでもここに取り上げられているうち半分くらいは初めて聞いたものがあった。毎日のように起こる大小の炎上の経緯を追うだけでも楽しめる。
ツイッター等では炎上の後で企業が発する「お騒がせして申し訳ありません」式のコメントに対して「それは謝罪になってない!」と再炎上するケースがあるが、あれは「謝るべきでない場面では謝ってはならない」とする著者のような立場に基づいて企業が対応してるのだなぁと改めて認識した。マスコミに取り上げられない程度のSNS限定の炎上は企業にとっては大した痛手にならず、無視するほうが吉という場合もあるのだろう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネット社会の研究を主として行う著者が数々の調査のデータや事例、自身の知見をもとに昨今ネット社会の話題となっている炎上とクチコミについての見解を書いた一冊。
本書を読んで数多くのデータから炎上についての認識を改めることができました。
また、事例から炎上の正負の側面を客観的に捉えることができ、極端な意見が目立ちやすいということも知ることができました。
また、炎上対策マニュアルとして企業などがどのように炎上に対してネットやSNS上で行動すべきかも書かれており、非常に参考になりました。
炎上が起こった際には真摯に向き合うことや逃げないことが早期に鎮火させるためには大事なことということは印象に残りました。
そんな本書の中でも実名制にしてもそんなに変わらないことや炎上参加者が社会的な地位もある人が多いことは驚きました。
発信側が正しい知識を持って対応することや複数人でアカウントの管理を行うことなどが大事であると感じました。
また受け手も萎縮せずにもう少し中庸的な意見を発信することも大事であるとも感じました。
ネットが本格的に普及して約10年ほど経ちお互いがいいバランスでうまくネットと付き合っていくためのターニングポイントにきていると感じ、ネットを通して歪んでしまった本来人間社会で基調とすべき道徳を見直すことや他者を尊重するということを改めて社会が向き合わないといけないということを読んで考えさせられた一冊でした。 -
統計学的手法を用いて炎上を分析している。ネットで誹謗中傷している人は実は役職者の高年収男性が多いと以前ニュースで見たことがあるが、この本でも、炎上の参加者は年収が高い、主任・係長クラス以上が多い結果となっている。
-
675||Ya
-
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1309497 -
興味本意で。妥当な指南書だと思う
-
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26383777
推薦コメント
「近大広報」や「日大反則タックル問題」からも分かるとおり、「一億総メディア時代」における炎上とクチコミの経済効果は非常に大きく、大学も情報と上手く付き合っていくことが求められる。「完全炎上対策マニュアル」を含む本書は、広報担当者以外にも参考となる一冊である。 -
タイトルに魅かれて読んでみた。経済学と書かれているが要は過去に企業絡みで発生した炎上内容を考察して紹介されている。結局のところ、センシティブな内容には触れない方がいいよとまとめている感がある。あとは複数人での確認の上での情報発信の重要性、個人の主観が企業全体の考え方と捉えられてしまう。SNSの怖さを教えられる。
-
炎上もクチコミも「情報拡散」である。