気づかせる技術 部下が自分で考えて動き出す

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023317871

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会科学総記】著書累計70万部「インバスケット」シリーズ著者による全く新しいマネジメント書! 「らしくないね」「で、どうしたい?」など、相手に気づかせることで自発的に行動を変え、成長させるフレーズやコツをストーリー形式でわかりやすく解説。

感想・レビュー・書評

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  • 若手の方を教育する際に、
    何でもかんでも教える(ティーチング)のではなく、
    自分で考えさせながら身につけてもらうには、
    どういったアプローチをとるべきか悩んだこともあり、
    手に取りました。

    こういった気づかせるきっかけというのは、
    コーチングの技術にもつながりますし、
    またお客さまに納得していただくにあたっての
    大切なアプローチでもあるんだと感じました。

    意外と色んなところに活用出来る、
    便利な技術だと思います。

    【勉強になったこと】
    ・メンバーが考えている作業の必要性が無いことに
     気づいてもらうためには、指摘するのではなく、
    「それをやることでどんな効果があるの?
      それってどんな意味があるの?」
     と問いかけることが有効。

    ・自分自身で宣言した目標に対してズレが生じると、
     人はそれを避ける目的でズレ解消のための対応を
     自然と行うようになる。
     これは、心理学でいう「認知的不協和」によって
     もたらされる効果である。

    ・反省や自省はよいが、否定してはいけない。
     反省:
      自分の行動に対して改善点を見つけること
     自省:
      自分を客観的に観察し、感情を抜いて
      見つめなおすこと
     否定:
      人格や性格に対して反省を求めるもの

    ・フィードバックの原則
     フラットな立場で事実を伝える
     事実を具体的に伝える
     出来るだけ早くフィードバックする
     言葉選びは慎重に
     改善に向けたアクションプランを立てる

    ・分かっているのか困っているのかの判断ポイントは、
     目と唇。
      目:視線がじっとこっちを向いている場合は、
        助けて欲しいと求めている合図
      唇:考えがまとまっていないもしくは、
        伝え方が分からないときは震えている

    ・自分が出来ないことに対して部下に気づかせるのは、
     現実的には出来ない。リーダーは率先垂範の姿勢が
     大事で、自分が出来ないから部下に振るのではなく、
     自分が出来ないなら自分でまずはやってみること。

    ・仮に問題に気づいたとしても行動に移せない場合は、
     それを解決するためのアクションを考えられない
     可能性が高い。
     その場合は、いくつかヒントを与えて、
     解決のための手段の候補を与えるのが正しい。

  • P.47 人は相手に気付かせようとすると、「指摘」などの最短ルートを取りたくなる。
    しかしそれらは素直に相手に受け入れてもらえない。
    なぜなら、受け手は「そうじゃない」と思っているから。

    P.87 気付かせる覚悟
    気付かせる技術は相手を操るためのスキルではない。相手が自分が望む結果以外に気付き、選択する可能性がある。

  • えー?そうかな?と
    それこそモヤモヤする事もふくめて、
    タメになることが多かった。
    聞いたことある話が多いのですが、
    分かりやすく、具体的・実践的だった。
    使ってみたいと思います。

  • 圧力じゃなく、気付きというアシストで部下に考えさせるのは大事だとわかった。物語の間に解説を挟むスタイル。物事をは登場人物が多いのと人物ぞが安っぽいのは少し残念。韓国ドラマとか中国ドラマとかこういう物語だったりするよね…。慰労のシーンに問題児・大丸がいなかったのと、空港に横田がなぜこようと思ったのか謎なんだけど。出張じゃなくて海外転勤ってことなのかな?

  • 人は自分が気づいて変える行動をしないと変わらない、相手を変えようとして働きかけるのは無理がある、どうやってトスを差し出すか。
    初めて聞いた、ということではないけれど、忘れがちになることが整理されていて気づかされた。
    「普通って何?」「気づきは消えてなくなる」の言葉は面白かった。

  • 久しぶりに思い出した

  • 気づきは成長の第一歩
    といつも話しているが、二歩目を知ることができた気がする。今の私にとって腑に落ちる内容で良書であった。

    架空の人物を使って物語仕立て、合間に解説が入るスタイルは非常に読みやすい。
    登場人物が整理しきれなかったのは私の読解力不足…悲しいw

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著者プロフィール

1972年生まれ。大学卒業後、大手スーパーのダイエーに入社し、販売部門や企画部門を経験し、10店舗を統括する店舗指導員(スーパーバイザー)として店長の指導や問題解決業務に従事する。管理職昇進試験時にインバスケットに出会い、研究・トレーニングを開始。その経験を活かしてインバスケット研究所を設立。企業のリーダー研修などのためのインバスケット教材開発と導入をサポートする、日本で唯一のインバスケット・コンサルタントとして活動中。大企業の管理職研修など、2万人以上のリーダー育成を支援してきた。著書は『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』(WAVE出版)、『マンガでやさしくわかるインバスケット思考』(日本能率協会マネジメントセンター)など54タイトル、累計85万部に達する。

「2023年 『上司との悩みを成長に変える賢い方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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