外国人にささる日本史12のツボ 世界96カ国をまわった元外交官が教える

  • 朝日新聞出版 (2020年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784023318601

みんなの感想まとめ

日本の歴史を新たな視点で学べる一冊で、教養が深まる内容が魅力です。著者は、江戸幕府のキリスト教弾圧や豊臣秀吉の背景、栄西の布教活動など、歴史の重要な側面を詳しく解説しています。特に、政治史に偏らず文化...

感想・レビュー・書評

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  • 勉強になりました。教養が身に付く一冊だと思います。パート2も出してほしい!

    ・江戸幕府は、ローマ帝国によるキリスト教の弾圧を除くと世界に例をみないキリスト教の弾圧を行った
    ・豊臣秀吉がバテレン追放令を出した背景には日本人が奴隷として売られていたことがある
    ・栄西が京都で禅宗の布教に苦労し、新しい武士の都、鎌倉に下ったこと

    このように流れで教えていただけると日本史も頭に入りやすく、人にも話したくなりますね。

    文章も読みやすいです。

  • これは誰もが読むべき本だ。

    大河ドラマでも戦国時代が扱われることが多いくらい、大抵の日本人は日本の歴史というと戦国時代を思い浮かべると思う。かく言う私もそのとおり。

    でも、この本で改めて、海外の人は日本の歴史のどんなところに興味をもつかを知ると、ハッと気付かされることが沢山あった。俯瞰視出来てなかったなぁと感じさせられる。

    あとオススメなのは、この本は政治史を語る訳ではないところ。文化的などの複数の側面で語ってくれるので、歴史の全体像が掴みやすくなって驚いた。

  • 日本史であまり触れられていない事項を丹念に取り上げて解説した好著だ.所謂、日本は凄い! というヨイショではなく、参照文献もしっかりと例示している.大坂で1600年代前半にコメの先物取引が成立していた由.素晴らしいことだ.また、華岡青洲が1804年に全身麻酔薬で乳がんの摘出を行ったことなど、江戸時代の教育水準の高さを評価している「第5章 ハイレベルな江戸庶民の教育水準」が良かった.

  • 歴史(日本史)を学ぶ意義を知る上で、とてもよい本だと思います。

    通史を学ぶのに適した本ではありませんが、日本人の特性・特徴を、日本史から捉え、説明する姿勢は、とても大切だと思います。
    歴史について、史実を間違って捉えるのは問題だと思いますが、その流れを、自分なりに解釈することは、思考の訓練にもなりますし、人に説明する際も、私見であることを断れば、自分の解釈を伝えることは、そこに合理性が見られる限り、意味のある行為だと思います。

    また、学校で学ぶ歴史は、どの国においても、自国にとって都合のよい視点から見たものを学ぶことになりがちですが、他国から見た視点の大切さを理解する上でも、とてもよい本だと思います。

    この本に書かれたことを覚える必要はまったくないと思いますが、この本の著者の姿勢は、真似るに値する姿勢だと思います。

  • 授業でもよく扱われ、日本人に人気なのは戦国や幕末といった政争の部分だが、外国人にウケるのは源氏物語のような文学や浮世絵などの芸術、禅や茶道の精神といった文化な部分であることが分かった。

  • 日本史といえば、どうしても戦国時代や幕末といった、私たち日本人が盛り上がるネタを思い浮かべてしまうが、海外の人からするとそれらはそれほど重要な内容では無い。

    むしろ、八百万の神に代表される日本の信仰、1500年続く天皇家、禅の成り立ち、ハイレベルな経済や教育を生み出した江戸時代、そして世界的な画家葛飾北斎に代表される浮世絵、落語や歌舞伎などの演劇にこそ、興味が向いている。

    恐らく、彼ら自身が大切にしているものであり、それらが日本でどうなっているのか、またどうしてそうなっているのか、という比較論で語られているからだと思うが、これらのポイントを押さえておくことは大切。

  • 著者は元外交官で世界と日本の歴史に関するセミナーの講師。
    ありがたいことに日本のことを好意的に受けとる英国人はすごく多い。来日したことがある人は別だが、大多数の人は具体的に何かを知ってるわけてわはなくて「何となく良いイメージがある」というのが率直なところ。そこで気の利いたセリフが返せない自分がもどかしい。
    本書では著者の体験をもとに外国人受けをすることを解説する。ポイントは外国人と日本人の琴線は微妙に異なること。例えば日本人が戦国時代や幕末が好きな人が多いが、外国人は芸術や宗教観に興味を持つ。
    こういった知識を引き出しに持ち、効果的に使えればよりよい意思疎通ができるのだろう。これがまた難しいのだが…

  • 外国人が関心を寄せる日本史のテーマは、日本人が好むそれとは大きく異なる! 多くの国を訪れた元外交官が、海外の人々を魅了する日本ならではの文化・歴史を紹介した書籍。

    日本には古代から、自然に神が宿っていると考える宗教観があり、自然は崇拝する対象だった。一方、キリスト教など一神教文化では、自然は人間によって支配されるものと考える。

    日本の神道は、自然崇拝と儒教由来の祖先崇拝の両面から発展していった。さらに、この神道と後に伝来した仏教とが習合し、日本人の宗教観が形成された。

    アップルの創設者スティーブ=ジョブズなど、禅に関心を寄せる外国人は多い。それは、徹底的に無駄を省くことで本質に迫ろうとする思想にひかれるからだろう。シンプルさを重視するジョブズの姿勢は、禅思想を体現しているといえる。

    日本の天皇制は、血統として約1500年継続している。これほど長く皇室・王室が続いた例は皆無であり、世界史において類たぐい稀まれな存在といえる。このような天皇制に、歴史に関心のある海外の人々は関心を寄せている。

    浮世絵は、世界の美術史に大きな功績を残した。中でも葛飾北斎は、ジャポニスム(日本の開国後に欧州で起きた、日本美術への高い評価に伴う日本趣味のこと)を代表する画家として知られる。西洋の絵画が前提とするリアリズムなどを採用しない浮世絵の独自性は、当時の欧州の人々を驚かせた。

    能や歌舞伎といった日本の演劇には、海外の人々に関心を持たれる要素が多い。例えば、歌舞伎に登場する「我慢」「敗者の美」「生まれ変わり」などのテーマは欧米には存在しない価値観であり、外国人の好奇心をそそる。

  • ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 )

  • 【印象に残った話】
    ・日本の天皇家は、6世紀初頭に即位した継体天皇から続く家系だと考えられており、少なくとも1500年は同じ家系で承継されているといってよい(世界中の皇室・王室の中でも最長)
    ・日本の演劇の筆頭である歌舞伎は、は安土桃山時代に出雲阿国(いずものおくに)という女性がはじめた「かぶき踊り」に始まり、時間を経て複雑なストーリーを持つ演劇に変化、元禄時代に本格的に発展した
     ・市川宗家(そうけ)の屋号「成田屋」は、歌舞伎の演技中に役者に声をかけるときに使う各家の呼び名のことを指す
    ・縄文時代は女性が主体的に日常的な意思決定を行っていたことが分かっており、女性の社会活躍が期待される現代とは真逆の状態があった
    【アクションプラン】
    ・日本の演劇、芸術の歴史を勉強し、海外の人に話せるようにする

  • 元外交官的な視点で見た、日本の歴史・文化で海外の人に刺さる5つのポイントが紹介されており興味深く引き込まれた。

    ①相対的な唯一性・独自性
    ②江戸時代の経済・文化・教育水準の高さ
    ③東アジア諸国との関係・合流
    ④絵画や演劇などの芸術
    ⑤固定観念を覆す史実

    読んでみて思ったのは日本的な評価と海外からの評価目線の違いの意外性。

    海外でも特に西洋は宗教的影響が文化・芸術に及ぶんだり自然は支配するものという観念があるが、日本では古来より自然との一体性が軸となり、横山大観や東山魁夷にも描かれている。
    そうした軸が江戸のエコシティやありがとう、いただきますの概念、禅といった日本文化にも息づいていると感じる。

    自然との一体性。良いもの・合うものは取り入れ、無駄は省くあり方、環境問題や女性の社会進出が懸念されるいまこそ振り返るべき歴史ではなかろうか。

  • この本を読むと日本人目線と外国人目線の日本の魅力の違いを理解することができる。

    特に印象深いところは、江戸時代の日本の教育水準の高さ。ザビエルも大変驚いたと言う。

    天皇制についても、外国人からすると興味深いようだ。

    私も外国に行くと、現地では当たり前のことが、とても新鮮に感じる。

    はじめから異文化を体験することも大事だが、自分の国の歴史をもう一度学習してから、体験するのも面白い。

    ジョン万次郎、浮世絵、縄文時代の男女平等など、
    興味深い記事も沢山ある。

  • あまり知らなかった日本のすごいとこが、判りやすく書かれてて、外国の方との話のネタというよりは、自分が引き込まれた。

  • 外国人にとってのツボ、それは『日本らしさ』であると同時に、『日本人が忘れているもの』とも言えると思います。大切なことに気づかされた気分です。

  • ・toppointで読む
    ・たしかに漠然と日本人なら日本について説明できるよう教養を持つべきという空気の中で、経験ベースでも何を知るべきか示したのは新しい
    ・自然崇拝、禅、天皇制、浮世絵、能と歌舞伎など

  • 20200412読了

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著者プロフィール

山中俊之(やまなか・としゆき)

元外交官。株式会社グローバルダイナミクス代表取締役社長、神戸情報大学院大学教授、芸術文化観光専門職大学教授。
1968年兵庫県西宮市生まれ。東京大学法学部卒業後、1990年外務省入省。エジプト、英国、サウジアラビアに赴任、イスラエルにも滞在し、対中東外交、地球環境問題等を担当する。エジプトではカイロのイスラム教徒家庭に2年間下宿してイスラム教徒の生活を実体験。首相通訳(アラビア語)や国連総会を経験。英国ではキリスト教教会にボランティアとして通う。1995年の阪神大震災で実家が全壊し近親者を亡くし、死生観の重要性を認識するようになり、以後宗教・哲学について見識を深めるべく有識者との議論や世界各地の視察を続ける。2000年、日本総研入社。2009年、稲盛財団よりイナモリフェローに選出された後、2010年に激動の時代に倫理観とイノベーションの両面を持つ経営者・リーダー開発を目指し株式会社グローバルダイナミクスを設立。

「2022年 『世界96カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 「世界の民族」超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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