- 朝日新聞出版 (2024年5月20日発売)
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感想 : 19件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784023323643
作品紹介・あらすじ
今も、身体から刻一刻と失われているY染色体。これは人類の危機? 「喫煙・加齢で男性が“女性化”?」「性は2つとは限らない」「男児出産で“Y”をもつ人生が始まる」「Y染色体減少で疾患リスク増大!?」など「Y染色体消滅説」から「新しい性の概念」まで、生物学の最新研究から人類最大の危機(!?)に瀕する男の弱さとしぶとさに迫る。世界中の科学者を虜にする、謎多きY染色体の沼にハマれば、あなたの中にある「性」の概念も覆える! 多様で柔軟な「性」の姿に出会える一冊。■第1章 ヒトの性はどう決まるか??教科書と実際DNA・遺伝子・染色体の関係/2mものDNAのコンパクト収納法/アクセサリー染色体/性決定遺伝子発見の歴史/覆る世紀の発見/ヒトはデフォルトが女性!?/「オトコのスイッチ」がONになると/ホルモンも大切/プリンセスも毛は生える/受けとめてもらうことが大切/XYを公言した人気ジャズシンガー/胎児が浴びるホルモンシャワー/男性は指の長さが能力に影響する?/COVID -19にも指比が関係する!?■第2章 Y染色体の消えゆく運命??現在進行形の見えざる恐怖偉大な先人たちの仮説/XとY――同じ染色体だった/統計学者からの鋭い指摘/どのようにしてY染色体は小さくなったのか/「退化」か「進化」か/Y染色体はいつか消える/博士の予言/消失までの時間稼ぎ/あなたの身体でも消えはじめた「Y」/「Y」消失は疾患リスクを高める/母親は息子から「Y」をもらう/マイクロキメリズムが女性に及ぼす影響/男性不妊とY染色体/止まらない現代男性の精子数減少/日本人男性の精子――衝撃の事実■第3章 そもそも性って何???素晴らしきその多様性そもそも「性」は存在しなかった/「性」の誕生――一倍と二倍の繰り返し/生物学的にも性は2種類とは限らない/2つの性がうまれた理由/雌雄は別個体でなくていい/第3の性/4つの性をもつ鳥/雌雄は別個体でなくていい/超遺伝子! スーパージーン!! /3種類のオス/個体の性は普遍的ではない/何度も性を変える魚/性を決める要因/出会いも決定要因に/多様な性の在り方/メスだけで子孫を残す最終手段/有性と無性のはざま/哺乳類はメスだけで子が残せない■第4章 新しい性の概念??科学的に示される〝バリエーション〟バイナリー ―男か? 女か?― という概念/性染色体のバリエーション/そもそもX染色体は1本しか使わない/X染色体の遺伝子の多くは脳で働く/遺伝子による性のバリエーション/ホルモンによる性のバリエーション/長く使われてきた不適切な言葉/SOGIESC(ソジエスク)/ゲイ遺伝子の謎/膨大なゲノム解読が謎に迫る/遺伝子の影響は大きくない!? /性自認はホルモンか? 遺伝子か?/科学的な理解が真の理解に/「オスらしい」メス、「メスらしい」オス/筋肉が必要だ!! /Yを捨てた日本のネズミ/新しい性決定スイッチの獲得/バリエーションの意義■第5章 寿命の性差を検証する??なぜ男性は女性より短命なのか海外から見た「65歳定年」/なぜ日本人は長寿なのか/男女の寿命――なぜ女性は長生き
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
人類の未来に関わる深いテーマが描かれた一冊で、Y染色体消滅の危機を中心に、男性の生殖能力や疾患リスクの増加、さらには「性」という概念そのものに挑む内容が展開されます。生物学の最新研究を基に、男性の「弱...
感想・レビュー・書評
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メンデルの法則・・・くらいまでしか知識がない私には、最初の遺伝子や染色体の組み合わせや結合、欠損の話は、はっきり言ってちんぷんかんぷんでした〜。
話があっちに飛びこっちに飛び、また戻って、、、を繰り返しているうちに訳が分からなくなりました。分かりやすい例えで、と前置きがあった話も分からなくて、自分の頭の悪さに悲しくなりました。
後半の性差、ジェンダー、個体差などの話は興味深かったです。結局は性差だと思っていたのは明確に解明されていなかったり、個体差も大きいということには驚きました。
男らしさ、女らしさについては疑問を持っていたが、案外知らないうちに自分もバイアスがかかって物事を見ていたのかな、と気づきました。
タイトルが面白そうで手にしたけれど、自分が期待していたところまでは、まだ解明まではされていなく、残念。 -
『「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実』は、黒岩麻里氏による書籍で、Y染色体が失われつつあるという「Y染色体消滅説」を軸に、男性の生殖能力低下や疾患リスク増加、さらには「性」という概念そのものに迫る内容で、最新の生物学研究を紹介しつつ、人類の未来にも警鐘を鳴らす一冊です。Y染色体の進化的な退化と、それに伴う男性の「弱さ」と「しぶとさ」の両面に焦点を当て、「男らしさ」や「性」の固定観念を覆す多様な視点を提供します
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性に関して科学的な観点での解説ももちろんあり、一定の理解ができる。その一方で最近のLGBTQの動きに追い風になるようなバイアスのかかった記述もある。
読了40分 -
図書館本。性を決定すると言われるY染色体についての最新研究のレビュー。思っていた以上に遺伝子は動的。
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性染色体に関するトピックを多彩な角度から取り上げており、その内容が興味深いものばかり。字が大き目で読み易く、飛行機往復の時間でサクッと読み切りました。
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(胎生期)アンドロゲンシャワーを浴びると示指が短くなる
母児間マイクロキメリズムによって夫のDNAが僅かながら入り込む?
組換えが起こらない遺伝子領域には欠失や変異が蓄積する
X,Y遺伝子も一種のスーパージーン -
2024.12/2
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佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD06938589 -
国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11585711
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請求記号 467.3/Ku 73
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467.3
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性差とかに関する最近の研究を一般向けに紹介したもの。中身はタイトルほど不穏ではない。紹介される知見もまあおだやかなもの。
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男性だけが持つY染色体が減少している、そんな記事が記憶にあった。本書のタイトルに惹かれたが、このテーマは6章のうち1章だけ。サブタイトル通りに減っていることは確からしいが、「この研究を進めていくことが急務だ」と締められて拍子抜けしそうになった。
本書はヒト以外の性や遺伝子レベルでの性差、性差と個人差など性を幅広く捉えて記載も分かりやすく良かったのだが、このタイトルは残念。
遺伝子レベルで見ると、性差にはモザイクのような部分がありその程度も個人差が大きいらしい。社会としての性はガチガチだが生物としての性差は緩やがで振れもある。多様性を声高に主張するのも窮屈だが、もっと柔軟に考えることができれば生きやすく豊かになれそうだな。 -
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