満州スパイ戦秘史 関東軍将校らの証言で迫るノモンハン事件から日ソ戦争まで
- 朝日新聞出版 (2025年4月18日発売)
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感想 : 4件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784023324503
作品紹介・あらすじ
ソ連に侵攻の意向なし──。偽情報にだまされた日ソ諜報(ちょうほう)戦の失敗の真相に迫るノンフィクション。米国人歴史家が関東軍元将校らにインタビューした録音記録を朝日新聞記者が入手。ノモンハン事件、日ソ戦争の舞台裏を初出事実とともに描く。
みんなの感想まとめ
情報戦の実態とその影響を描いた本作は、日ソ諜報戦の裏側に迫ります。米国人歴史家が関東軍元将校たちへのインタビューを基に、ノモンハン事件や日ソ戦争の舞台裏を詳細に探求。国境紛争やゲリラ戦、731部隊に関...
感想・レビュー・書評
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書名はやや煽情的だが、地に足が着いた内容。米国人研究者による戦後の元関東軍将校らのインタビュー録音を元にしている。
国境紛争、対ソ戦見積もり(1939年ノモンハン事件、41年「熟柿主義」、45年ソ連軍侵攻のそれぞれ)、対ソ戦中のゲリラ戦、将校たちが語らなかった731部隊など。戦況や背景情報の解説もかなりの部分を占める。特にソ連軍の侵攻以降は「スパイ戦」どころではなく右往左往だ。
書名に即した部分で言うと、「スパイ戦」とあるがより地道な情報戦とでも言うべきだ。中東鉄道のロシア人従業員から漏れた情報、私信又は軍用通信の傍受、敵兵の死体から得た書類、両軍のビラ合戦、捕虜や投降者の扱い、ソ連による偽情報工作、地図測量など。作戦参謀の自信過剰さと情報参謀の軽視や、後知恵だがソ連軍侵攻の予兆があったことも説明。
ノモンハン事件により日本が北進を諦めたことが独のポーランド侵攻や独ソ戦の導火線になった、との欧米歴史家の見解を紹介。また同事件の要因として、遊牧するモンゴル人の国境観念の薄さや、ハルハ河かその東か国境は機に乗じて力づくで決めれば良いとの関東軍の発想を挙げる。もっともその発想はソ連も似たように思えるが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:391A/N14m//K
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日中戦争、太平洋戦争の背後に目立たずともずっと存在し続けていた時代の写し鏡ともいうべきところ、日清戦争以来の時代を作り出すひとつとなった満州を舞台とした権謀術策の姿を探った一冊である。特にノモンハン事件に至る描写は迫りくるものがある。惜しむらくは、後半、単調な記述に終始してしまっていることだろう。「スパイ」という題目とは少々ズレもある。
