自炊。何にしようか

著者 :
制作 : 赤澤 かおり  立花 文穂 
  • 朝日新聞出版
4.20
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本棚登録 : 632
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023333468

作品紹介・あらすじ

高山なおみファン待望のレシピ本。神戸に引っ越し一人暮らしをはじめてからの「ひとり分のごはん」の自炊アイデアをまとめた本書。『朝食』『昼食』『夕食』『お客さんが来た時』……食のドキュメンタリー形式で全100レシピ紹介。写真は齋藤圭吾、デザインは立花文穂、編集は赤澤かおり。

感想・レビュー・書評

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  • 最近料理本にハマっていて気になった一冊です。

    料理を楽しめる人って食に探究心や好奇心があったり、ユーモアやアイデア豊かであったり、ひと手間を惜しまずに注ぐことができる人であるのかなと思いました。

    例えば、ウィンナーの話。
    私はただ焼けて食べられればいいから油を引いたフライパンに、爪で切り込み線を入れたウインナーを並べて焼いて食べていました。
    爪でやるのはただ洗い物を増やしたくないから(笑)

    だけど、高山なおみさんの場合は、フライパンに水とウィンナーを入れて、ぐつぐつさせて、ウィンナーを手で押した時にプリッと皮が弾くような弾力になれば、お湯を捨てて乾いたフライパンに油を引いてウィンナーを再度焼くんです。

    昨日それをやってみたらウィンナーがプリッとしてて、手間をかけたからこそなんだか食べることが楽しみになったし、普段との違いを味わおうと食べることに丁寧になれました。

    贅沢って高級な何かをするじゃなくて、日常生活にほんのちょっとの手間をかけることなのかなと感じました。

  • めちゃくちゃ映えるわけでもない、だけどどれも美味しそうな料理がたくさをありました。

    食べるとは生きること

    真似したい料理がたくさん。丁寧に料理して食べているのがわかる1冊。

  • レシピが中心の本だと思って、しばらく手に取ることもなく存在だけを感じている本だった。

    たまたま図書館で見つけて読んでみたら、高山なおみさんの暮らしが丁寧に描かれていて、いつもブログで見ていたレシピが写真で紹介されているのには、「あっ、このソーセージは!」というように感動していまいました。

    いつも日記に書かれている海やご飯が見れたことでまたブログを読ませて頂く楽しみが増えました。

  • 高山なおみさん、一人暮らしをされていたんですね。一人分のお食事を丁寧に作っていらっしゃるのは本当に尊敬します、ズボラに料理している私は…
    写真がたくさん載せてあるのは、ただ素敵なだけでなく、プロセスが分かりやすいです。

  • とっても素敵だった。一人暮らしを始めて、自炊するようになったら手元に置いておきたい。
    こういう素朴で、環境に優しくて、知恵がたくさん詰まってて、時々手間のかかる料理をつくれるようになりたいな。
    まな板はすぐに洗って干す、とかも書いてある。ことあるごとにこの本を開いて、私自身の生活に溶け込ませたい。

  • ラップに包まれたごはんのジャケットデザインがよくて手に取った。ジャンルとしては料理本だが、それに留まらない著者の私生活をのぞきみる不思議な感覚がある。一人暮らしになった事を本文内で書いており、それが反映されてか寂しさと凄みがある独特な文章。あとがきでの一人暮らしだと米研ぎのときに米が水を吸う音が聞こえるという表現、すごい。

    グレープフルーツジュースのビール割り、グラスを冷凍して飲み口に塩をつける。は真似しやすそうで美味しそう。

  • 図書館で借りたが、書いたくなった本
    写真やレイアウトのデザインと料理の様子がすごくあっているのだとおもう
    ラフで気取らない感じの
    冷蔵庫の
    すごく簡単でわかりやすくてやってみやすい

    まず、この表紙がすごい
    なかなか、このご飯をつつんだ写真を表紙にしようとは思わないだろう
    でも黒と白でばしっと目に止まる
    よくよく考えてみるとこれ、ごはんじゃんという感じ
    この文字の表情も、曲がりも、かすれも
    この本の内容

  • 黒い鉛筆っぽいモジモジした目次がたまらない。あそこの目次を舐めるように見るだけで、私は幸せになれる。ぜんぶを作り終えるのはいつかなー
    でも、味玉は得意料理になった。

  • 自炊って、学生さんや一人暮らしの人が、アパートのキッチンで、簡単なものを作って食べる、みたいなイメージでしたが、かつての料理人が、家でおしゃれな料理を作って食べるのも自炊。
    誰がしても自分のために自分が食事を作るのを自炊っていうんだなぁって改めて思った次第です。
    ・・・生きるというより、どっちかというより死んじゃうから食べるという感じ・・・(あとがきより)
    えっ!! 信じられない、本の中に紹介されている料理を、こんなことを考えている人が日々作っているなんて。
    普通こんなふうに生きている人なら、材料にもこだわらないだろうし、手間暇かけて作ったりしない、絶対。
    保温炊飯器や電子レンジを持たないというのもこだわりのひとつなんでしょうね。
    私が自炊するようになったら・・・怖い。

  • 【静大OPACへのリンクはこちら】
    https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BC03143738

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著者プロフィール

1958 年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感に裏打ちされた文章への評価も高い。著書は、経験や体験に裏打ちされた料理書や料理エッセイのみならず紀行記や日記、絵本など多数。

「2023年 『帰ってきた日々ごはん13』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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