早く家へ帰りたい

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 31
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784030162402

感想・レビュー・書評

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  • こんなに泣ける詩集を初めて読みました。
    父から見た幼い子の視点。
    前半はゆっくり。
    わが子が亡くなった後半。
    言葉はよりしぼりだされ、
    父の胸の中でそれは静かな叫びとなり、
    一遍読むごとに涙があふれて仕方ありませんでした。
    こんなに泣いてしまったのは
    私にも4歳の娘がいるから。
    幼い子の仕草やことばがどんなに
    素直でかわいらしいものであるかを日々実感しているから。
    だから、この詩集の言葉が突き刺さります。
    この本を読めてよかった。
    この詩集との出会いに感謝。
    心に深く残る衝撃の出会いでした。

  • 「ぼくは/早く家へ帰りたい/時間の川をさかのぼって/あの日よりもっと前までさかのぼって/もう一度/扉をあけるところから/やりなおしたい」

  • ゆうぴーに捧げる詩☆

  • クウネルで知った。
    息子の雄一くんを病気で4歳になるまえに亡くしてしまう。
    何という悲しみと絶望だろう。
    高階さんはいつも問いかける、パパはこれで合ってるの?
    ゆっぴい教えて。ゆっぴいに会いたいよ。
    胸の張り裂ける詩だった。

  • 今は夏葉社さんから出てる。「さよならのあとで」も読んでみたいけど。でも夏葉社さんの本て、なかなか本屋に置いてないのだ・・・。

    【追記】購入し読みました。お子さんがいらっしゃる方は結構つらい一冊。いない私でも苦しくなった。

  • こんなにていねいに子どもと付き合っただろうかと思いながら読みました。言葉が厳選されているので本当にまっすぐ心に届いてきます。澄み切った世界のようです。

  • 2009/8/22図書館で借りる
    2009/8/27少し読んで返却

    リスナーに教えてもらった本です。

  • 泣ける。すごい泣ける。
    私は何だかんだいって家族愛に弱いです。
    家族愛って色んな形があって、不完全だったり双方向的じゃなかったりするけど、私は最上のものだと思う。
    家族愛、ほしい。

  • ここんちのゆうすけくんは4歳になれずに死にました。
    ゆうぴいがいなくなる前の、家(うち)に帰りたいと高階さんはいいます。
    現在の帰りたい家があることの幸せを思います。

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著者プロフィール

1951年 大阪市生まれ。
1975年 大阪府立大学農学部園芸農学科卒。
主な著作
詩集『キリンの洗濯』(第40回H氏賞)『早く家へ帰りたい』『空への質問』(第4回三越左千夫少年詩賞)『いつか別れの日のために』(第8回三好達治賞)『千鶴さんの脚』(第21回丸山薫賞)『水の町』『夜とぼくとベンジャミン』『ひらがなの朝』『空から帽子が降ってくる』(松下育夫との共著)『高階杞一詩集』(ハルキ文庫)他。
詩画集『星夜 扉をあけて』(絵・浜野 史)
散文集『詩歌の植物 アカシアはアカシアか?』

「2023年 『セピア色のノートから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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