北の島 グリーンランド 長倉洋海写真集

  • 偕成社 (2011年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (64ページ) / ISBN・EAN: 9784030164802

みんなの感想まとめ

この作品は、グリーンランドの人々の暮らしを美しい写真と共に描いた絵本です。犬ぞりでの移動や、アザラシ、クジラを狩るイヌイットたちの姿、家族や子どもたちの笑顔が印象的で、心温まる瞬間が切り取られています...

感想・レビュー・書評

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  • 能町みね子「逃北」に触発されて。北極点まで1300km、グリーンランドで有人の最北の村カナークへと向かった著者。電気も通りプレステで遊ぶ子供たち、テレビもありと近代化の波は押し寄せ。温暖化の影響で氷が緩み、犬ぞりでカナダへ渡ることもできなくなり。また国際的な規制で狩猟も制限され、狩猟による生計は成り立たなくなり、子供達も憧れる職業ではなくなり。同行した狩猟は過酷な旅路、しかし自然の厳しさと対峙していることは感じられ。白熊そのままの毛皮のズボンは印象に残る。堅信式で振る舞われたキビヤック、実写は初めて見たが、「もやしもん」で初めて知って以来食べてみたい一品。

  • 写真集。北の島グリーンランドでの写真。犬ぞりや氷原、狩りの写真が文章と共に入っている。
    最後には旅の大まかな話が書かれていた。

    氷が溶けやすくなり、海を渡ることができなくなったこと。世界が狩りが出来る頭数を決めるので、狩りでの生活はできなくなったこと。文化の維持が難しくなっていることなどが書いてあった。写真集だけど、今では撮れなくなっている写真も多いのではないかなと思う。

    消えて行く瞬間を出来る限り残そうとした感じなのが寂しい。狩猟制限で消えるという話は他でも聞いたような気がするのでイヌイットだけではないのだろうけれど。

    壮大な自然と共に生きる世界は難しいのだなと思ってしまう。
    南の島でも消える文化と変わっていく子供たちの世界を嘆いていたけれど、少し違う理由で北の島も状況は似ていると思った。
    養子が多く、子供たちは労働力や介護要員というところまで含めて似ている。でも、子供たちの世界は大きく変わっていて、大人が思うような世界が通用しない。『世界』が変化を求めてきて、それに逆らう力は島の人たちにはない。

    2冊、どちらも色々と考えさせられてしまう。

  • 長倉洋海の写真絵本が2冊、同時に出ました。
    「北の島 グリーンランド」と「南の島 カピンガマランギ」
    子どもにも、大人にも、
    特に学校図書館には、小学校から高校までおすすめです!


    雪原を犬ぞりで走り、
    アザラシやクジラをしとめるイヌイットの人々。
    村の様子、
    子どもたちや家族の写真。
    犬たちの写真。
    その中に、
    「以前は犬ぞりでカナダ側に住む親類を訪ねたというが、
     氷がゆるみ、海をわたることはできなくなった」という一文。

    青くまぶしい海。
    ヤシの葉の帽子。
    キラキラ光るマグロやトビウオ。
    めったに船のこない埠頭。
    環礁に沈んだままの旧日本軍の飛行機。
    子どもたち、老夫婦。
    「あと十年で、さらに十メートルは小さくなるだろう。
     このままいけば、二十年後には人が住めなくなるかもしれない」という島。

    写真の風景は美しく、
    写った人々の笑顔は穏やかだ。

    けれど、南と北に遠く離れているこの二つの島は、どちらも、
    地球温暖化による海面上昇の、いわば「最前線」。

  • グリーンランドの人々の暮らしを追った写真集。『南の島』の姉妹編。

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著者プロフィール

1952年北海道釧路生まれ。写真家。同志社大学法学部卒、通信社勤務を経て1980年以降、フリーランス・フォトジャーナリストとして世界の紛争地を精力的に取材した。今日まで南洋から東南アジア、中東、シルクロードを踏破し、直近ではシベリアの少数民族ネネツなど極寒地の人々と暮らしを撮った。代表作にアフガニスタン抵抗運動の指導者マスードに密着取材した「マスード 愛しの大地アフガン」により国際的に高い評価を受け国内では第12回土門拳賞を受賞した。他に「エルサルバドル 救世主の国」(講談社出版文化賞)など著書、写真集多数。

「2020年 『女、美しく わが旅の途上で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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