北の島 グリーンランド

著者 :
  • 偕成社
4.00
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784030164802

作品紹介・あらすじ

北極点より1300キロ。神々しいまでに美しい氷の世界と、極北にくらすイヌイットの姿をうつしとった写真集。小学校高学年から一般向き。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 能町みね子「逃北」に触発されて。北極点まで1300km、グリーンランドで有人の最北の村カナークへと向かった著者。電気も通りプレステで遊ぶ子供た地、テレビもありと近代化の波は押し寄せ。温暖化の影響で氷が緩み、犬ぞりでカナダへ渡ることもできなくなり。また国際的な規制で狩猟も制限され、狩猟による生計は成り立たなくなり、子供達も憧れる職業ではなくなり。同行した狩猟は過酷な旅路、しかし自然の厳しさと対峙していることは感じられ。白熊そのままの毛皮のズボンは印象に残る。堅信式で振る舞われたキビヤック、実写は初めて見たが、「もやしもん」で初めて知って以来食べてみたい一品。

  • 長倉洋海の写真絵本が2冊、同時に出ました。
    「北の島 グリーンランド」と「南の島 カピンガマランギ」
    子どもにも、大人にも、
    特に学校図書館には、小学校から高校までおすすめです!


    雪原を犬ぞりで走り、
    アザラシやクジラをしとめるイヌイットの人々。
    村の様子、
    子どもたちや家族の写真。
    犬たちの写真。
    その中に、
    「以前は犬ぞりでカナダ側に住む親類を訪ねたというが、
     氷がゆるみ、海をわたることはできなくなった」という一文。

    青くまぶしい海。
    ヤシの葉の帽子。
    キラキラ光るマグロやトビウオ。
    めったに船のこない埠頭。
    環礁に沈んだままの旧日本軍の飛行機。
    子どもたち、老夫婦。
    「あと十年で、さらに十メートルは小さくなるだろう。
     このままいけば、二十年後には人が住めなくなるかもしれない」という島。

    写真の風景は美しく、
    写った人々の笑顔は穏やかだ。

    けれど、南と北に遠く離れているこの二つの島は、どちらも、
    地球温暖化による海面上昇の、いわば「最前線」。

  • グリーンランドの人々の暮らしを追った写真集。『南の島』の姉妹編。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

長倉洋海(ながくら・ひろみ)
1952年、北海道釧路市生まれ。写真家。通信社勤務を経て、1980年よりフリーランスとなる。以降、世界の紛争地を取材。なかでもアフガニスタン抵抗運動の指導者マスードやエル・サルバドルの難民キャンプの少女へスースなどを長いスパンで取材し続ける。第12回土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞、産経児童出版文化賞などを受賞。
写真集に『サルバドル 救世主の国』『マスード 愛しの大地アフガン』(ともにJICC出版)、『西域の貌』(山と渓谷社)『人間交路シルクロード』(毎日新聞)、『地を駆ける』(平凡社)、『その先の世界へ』(クレヴィス)など。最新刊に『世界は広く、美しい――地球をつなぐ色』(新日本出版、全6巻)、『いのる』(アリス館)がある。著書に『フォトジャーナリストの眼』(岩波新書)、『ぼくが見てきた戦争と平和』(バジリコ)、『私のフォトジャーナリズム』(平凡社新書)がある。

「2017年 『長倉洋海写真集 Hiromi Nagakura』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長倉洋海の作品

ツイートする