たからもの

  • 偕成社 (2006年5月1日発売)
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本 ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784032015300

感想・レビュー・書評

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  • ユリ・シュルヴィッツ作の
    「ゆき」という絵本がきっかけで、
    ユリ・シュルヴィッツ作の絵本を
    ちょこちょこ借りるようになりました。

    もちろん中には合うもの、合わないものが
    ありますが、
    この「たからもの」は
    絵がとても好きな絵本です。

    「たからもの」を最初に開いたのは、
    娘に読み聞かせるときでした。

    物語自体はよく聞く短い教訓話ですが、
    わたしがあまりに絵に見入ってしまい
    読むのがとまってしまうのため、

    「お母さん、はやく次読んで」と
    娘にせかされながら
    読み聞かせました(苦笑)

    読み聞かせを終わらせてから
    絵を見るためだけにもう一度、
    「たからもの」を開きました。

    はじめの絵をみたとき、
    小林望さんのエッセイ
    「泣きたくなる旅の日は、世界が美しい」にあった、1枚の写真を思い出しました。

    もちろんその写真もこの絵も
    そっくり同じではないのですが、
    受けた印象が同じで、
    「いいな、なんか好きだな」と
    思ったのです。

    「たからもの」には
    淡いオレンジをベースに
    水色、緑、黒、黄色が混ざりあう
    美しく重厚な絵が、
    1ページ1ページ存在感を放ちながら
    載っています。

    1枚1枚を堪能していると
    あっという間に時間がすぎていました。

    絵本でもこんなにすごい絵なのに、
    原画はどんなにすごいのでしょうか…

    ユリ・シュルヴィッツ原画展が
    あったらいいのにな…と思いつつ、
    本を閉じました。

  • 〝ある晩、夢をみた。 夢の中で、何処からか声がした「都へ行き、宮殿の下で“宝もの”を探しなさい」 朝、目を覚ましたアイザックは「あれは、ただの夢だ」と思って、気にもとめなかった...おなじ夢を、また見た。今度も、気にはとめなかった...もう一度、おなじ夢をみた「もしかしたら、本当かもしれない」 今度はそう思って、旅に出た・・・〟四歳のとき戦火を逃れ、家族でポーランドを脱出、各地を転々とし1949年イスラエル、1959年単身渡米した絵本作家<ユリ・シュルヴィッツ>の “人生の夢”の物語絵本。

  • 1980年コルデコット賞銀賞受賞作。
    「都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものをさがしなさい」
    夢の中のこの声から物語は始まる。貧しいアイザックはこの言葉を気にもとめなかったが、何度か同じ夢を見る。そして「もしかしたらほんとうかもしれない」、そう思いなおして旅に出る。アイザックは橋のところで衛兵の隊長に夢の話をすると、隊長から思いもよらない話を聞かされる。
    最初から一貫して無欲のアイザックが、たからものを手に入れた後に取る行動が素晴らしい。自分のたからもの、本当に大切なものとは何なのだろうか、どこにあるのだろうかと考えさせられる本です。

  • 『「ちかくに あるものを みつけるために、とおくまで たびを しなければならないこともある」』

    メーテルリンクの『青い鳥』が思い浮かびました。『青い鳥』では、幸福は遠くにあるのではなく、身近なところに存在しているということを伝えていますが、この絵本では、その身近な幸福に気付くためには、時として遠回りも必要と教えてくれます。
    今、徒労と感じるようなことでも前向きに取り組みたいと思わせられました。
    中高生、大人にもおすすめの絵本です。

  • 隊長GJ

  • しずかで素晴らしい物語だった。
    前に読んだ絵本『よあけ』と同じ作者で驚いた。『よあけ』もとても良い絵本だった。

  • ”ときには荷馬車にのせてもらったが、おおかたをあるいた”

    ”ちかくにあるものをみつけるために、
     とおくまでたびをしなければならないこともある”

  • なぜか「杜子春」を思い出した。

  • 子どもの反応はいまいち

    大人向け絵本かな

    近くの大切なものを見つけるには
    遠くまで遠回りすることもある

    うーん心に響きます

  • むだのない文、味わいのある絵。
    しみじみ心に残ります。
    大人向けかな、と思いますが、年齢を問わず親子での読み聞かせにおすすめしたいです。

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