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本 ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784032015300
感想・レビュー・書評
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ユリ・シュルヴィッツ作の
「ゆき」という絵本がきっかけで、
ユリ・シュルヴィッツ作の絵本を
ちょこちょこ借りるようになりました。
もちろん中には合うもの、合わないものが
ありますが、
この「たからもの」は
絵がとても好きな絵本です。
「たからもの」を最初に開いたのは、
娘に読み聞かせるときでした。
物語自体はよく聞く短い教訓話ですが、
わたしがあまりに絵に見入ってしまい
読むのがとまってしまうのため、
「お母さん、はやく次読んで」と
娘にせかされながら
読み聞かせました(苦笑)
読み聞かせを終わらせてから
絵を見るためだけにもう一度、
「たからもの」を開きました。
はじめの絵をみたとき、
小林望さんのエッセイ
「泣きたくなる旅の日は、世界が美しい」にあった、1枚の写真を思い出しました。
もちろんその写真もこの絵も
そっくり同じではないのですが、
受けた印象が同じで、
「いいな、なんか好きだな」と
思ったのです。
「たからもの」には
淡いオレンジをベースに
水色、緑、黒、黄色が混ざりあう
美しく重厚な絵が、
1ページ1ページ存在感を放ちながら
載っています。
1枚1枚を堪能していると
あっという間に時間がすぎていました。
絵本でもこんなにすごい絵なのに、
原画はどんなにすごいのでしょうか…
ユリ・シュルヴィッツ原画展が
あったらいいのにな…と思いつつ、
本を閉じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1980年コルデコット賞銀賞受賞作。
「都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものをさがしなさい」
夢の中のこの声から物語は始まる。貧しいアイザックはこの言葉を気にもとめなかったが、何度か同じ夢を見る。そして「もしかしたらほんとうかもしれない」、そう思いなおして旅に出る。アイザックは橋のところで衛兵の隊長に夢の話をすると、隊長から思いもよらない話を聞かされる。
最初から一貫して無欲のアイザックが、たからものを手に入れた後に取る行動が素晴らしい。自分のたからもの、本当に大切なものとは何なのだろうか、どこにあるのだろうかと考えさせられる本です。 -
隊長GJ
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しずかで素晴らしい物語だった。
前に読んだ絵本『よあけ』と同じ作者で驚いた。『よあけ』もとても良い絵本だった。 -
”ときには荷馬車にのせてもらったが、おおかたをあるいた”
”ちかくにあるものをみつけるために、
とおくまでたびをしなければならないこともある” -
なぜか「杜子春」を思い出した。
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子どもの反応はいまいち
大人向け絵本かな
近くの大切なものを見つけるには
遠くまで遠回りすることもある
うーん心に響きます -
むだのない文、味わいのある絵。
しみじみ心に残ります。
大人向けかな、と思いますが、年齢を問わず親子での読み聞かせにおすすめしたいです。
ユリ・シュルヴィッツの作品





