たからもの

  • 偕成社
3.74
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032015300

作品紹介・あらすじ

「都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものをさがしなさい」。ふしぎな夢のおつげにしたがって、まずしい男は、はるばる旅にでた。ようやくたどりついた都で男は、宮殿をまもる衛兵隊の隊長から、おもいがけない話をきく-。1980年コルデコット賞「銀賞」受賞作。5歳から。

感想・レビュー・書評

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  • ユリ・シュルヴィッツ作の
    「ゆき」という絵本がきっかけで、
    ユリ・シュルヴィッツ作の絵本を
    ちょこちょこ借りるようになりました。

    もちろん中には合うもの、合わないものが
    ありますが、
    この「たからもの」は
    絵がとても好きな絵本です。

    「たからもの」を最初に開いたのは、
    娘に読み聞かせるときでした。

    物語自体はよく聞く短い教訓話ですが、
    わたしがあまりに絵に見入ってしまい
    読むのがとまってしまうのため、

    「お母さん、はやく次読んで」と
    娘にせかされながら
    読み聞かせました(苦笑)

    読み聞かせを終わらせてから
    絵を見るためだけにもう一度、
    「たからもの」を開きました。

    はじめの絵をみたとき、
    小林望さんのエッセイ
    「泣きたくなる旅の日は、世界が美しい」にあった、1枚の写真を思い出しました。

    もちろんその写真もこの絵も
    そっくり同じではないのですが、
    受けた印象が同じで、
    「いいな、なんか好きだな」と
    思ったのです。

    「たからもの」には
    淡いオレンジをベースに
    水色、緑、黒、黄色が混ざりあう
    美しく重厚な絵が、
    1ページ1ページ存在感を放ちながら
    載っています。

    1枚1枚を堪能していると
    あっという間に時間がすぎていました。

    絵本でもこんなにすごい絵なのに、
    原画はどんなにすごいのでしょうか…

    ユリ・シュルヴィッツ原画展が
    あったらいいのにな…と思いつつ、
    本を閉じました。

  • 〝ある晩、夢をみた。 夢の中で、何処からか声がした「都へ行き、宮殿の下で“宝もの”を探しなさい」 朝、目を覚ましたアイザックは「あれは、ただの夢だ」と思って、気にもとめなかった...おなじ夢を、また見た。今度も、気にはとめなかった...もう一度、おなじ夢をみた「もしかしたら、本当かもしれない」 今度はそう思って、旅に出た・・・〟四歳のとき戦火を逃れ、家族でポーランドを脱出、各地を転々とし1949年イスラエル、1959年単身渡米した絵本作家<ユリ・シュルヴィッツ>の “人生の夢”の物語絵本。

  • 1980年コルデコット賞銀賞受賞作。
    「都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものをさがしなさい」
    夢の中のこの声から物語は始まる。貧しいアイザックはこの言葉を気にもとめなかったが、何度か同じ夢を見る。そして「もしかしたらほんとうかもしれない」、そう思いなおして旅に出る。アイザックは橋のところで衛兵の隊長に夢の話をすると、隊長から思いもよらない話を聞かされる。
    最初から一貫して無欲のアイザックが、たからものを手に入れた後に取る行動が素晴らしい。自分のたからもの、本当に大切なものとは何なのだろうか、どこにあるのだろうかと考えさせられる本です。

  • 1980年 コールデコット賞受賞作品

  • しずかで素晴らしい物語だった。
    前に読んだ絵本『よあけ』と同じ作者で驚いた。『よあけ』もとても良い絵本だった。

  • ”ときには荷馬車にのせてもらったが、おおかたをあるいた”

    ”ちかくにあるものをみつけるために、
     とおくまでたびをしなければならないこともある”

  • なぜか「杜子春」を思い出した。

  • 子どもの反応はいまいち

    大人向け絵本かな

    近くの大切なものを見つけるには
    遠くまで遠回りすることもある

    うーん心に響きます

  • むだのない文、味わいのある絵。
    しみじみ心に残ります。
    大人向けかな、と思いますが、年齢を問わず親子での読み聞かせにおすすめしたいです。

  • ちかくにあるものをみつけるために、とおくまでたびをしなければこともある。

    心に響きました。
    ユリ・シュルヴィッツの絵本はまるで哲学のようです。

  • 自助を促す自己啓発的な内容だが、作者生い立ちや境遇を知って内容を反芻すると趣きが変わる。

    同作者の「よあけ」で感じたような、普遍的な寓話性はけっして安直な自己啓発ではないことに気づいてからが、本書の価値かもしれない。

  • 私の大好きなユリシュルヴィッツの作品です。
    #よあけ#ゆき#ゆうぐれ
    などはご存知かもしれませんね!

    とてもメッセージ性のある内容で大人にも素敵な絵本ではないかなと思います。コルデコット賞「銀賞」受賞作です。

    アイザックは夢のおつげに従って旅に出て宝物を探します。歩きはじめるまでは迷いもありましたが、夢とは思いつつもゴールに向かって前進します。そして目の前に見えるゴールが本当のゴールとは限りません。近くにある物を見つける為に遠くまで旅をしなければならないこともある…そんなお話しです。

    一見無駄に思える事も実は大切、大事な事は回り道をしなければ気付かないよと教えてくれているような気がします。

    学期末のこの時期にお薦めの内容ですよー!

    #ユリシュルヴィッツ
    #たからもの#絵本K

  • [江東区図書館]

    読み聞かせにいいかなと借りて来たけれど、読み聞かせが中止となって使わず返却。

    でもお話としては面白かった。夢でお告げを受けて宝物探しに出かけると、実は宝物は自宅のかまどの下にあった、という、「探し物は身近に」などとやや教訓めいたまるでどこぞの昔話のようなお話。

    1980年コルデット賞銀賞受賞作だが、この作者は「よあけ」や「ゆき」の作者だ!道理で絵にも雰囲気がある。

  • 2歳5ヶ月
    図書館蔵書

  • ブリューゲルのような、ロシア文学のような。テーマは世界中にある昔話の夢替えなんだけど、独特の絵柄がまるで宗教画のよう。

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
    状況が「読みたい」になっている本はお貸しできます。
    「いま読んでいる」になっている本は貸出中ですが、ご予約いただけます。
    コメント欄に「貸出希望」と書いてください。
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  • 苦労しなくても、宝物は足元にあるってことなのね…
    1980年コルデコット賞銀賞

  • 夢の中で「たからものをさがしなさい」というお告げを受けたアイザック。彼はお告げの通り都へはるばる旅に出かけますが、お告げの場所には衛兵がいてなかなか調べられません。周りをうろうろしていると衛兵隊長がアイザックに話しかけてきて・・・。ときには遠回りすることも、人生に大切なのだと教えてくれます。
    (約3分)

  • 28年度(2-3)
    5分

  • 聖書のようなはなしだけど、聖書の中の人々よりももっと慎ましやかで、へりくだっていて、より自分に投影できる気がする。
    不思議で心をつかまれる。

  • 全体的に淡々としている。
    私のたからものって、なんだろう。
    ろくに遠くまで旅をしないからわからないんだろうか。

  • 2014.6.25 4-4

  • ちかくにあるものをみつけるために、
    とおくまでたびをしなければならないこともある

  • 貧しい老人が夢のおかげで豊かになります。
    信じることの面白さを表現した絵本。

  • 『THE TREASURE』

    都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものを さがしなさい。

    ほんとうのたからものは身近にあるのかもしれない。

    1980年コルデコット賞

  • 回り道も良いモンですよと教えてくれます。

  • むずかしかったーhikaruー

  • <a href="http://pictbook.seesaa.net/article/121202563.html">かわいい自分に旅をさせよ(続きを読む)</a>

  • 「都に行き、宮殿の橋の下で宝物を探しなさい」夢でお告げを3回聞いた貧乏なアイザックは、はるばる旅に出て…。“近くにあるものをみつけるために、遠くまで旅しなければならないこともある”原型はよく語られるお話ですが、ユリ・シュルヴィッツの素晴らしい絵にも魅せられます。落ち着いた色調ながら、何ともいえない暖かみを含んで、柔らかで明るいオレンジやグリーン、あるいはゴールドの光が感じられる絵本です。

  • 「ほんとうに大切なものを見つけるために遠回りする」という、ちょっと教訓的なお話ですが、とにかく絵が素晴らしい。テキストも余分な描写がなく、シンプルです。ただ、ちょっぴり本が小さいので、大人数の読み聞かせには向かないかも。

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