しばてん (田島征三)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032040500

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  • 人は、かってなもんだわ…

  • ハッピーエンドの予定調和にはならない、すごい話だ。

  • ものすごい怖さと迫力で迫ってくる絵本。

  • 5分

  • 山口県立図書館のHPで知り、図書館で借りた。

    「こいつは、しばてんの うまれかわりや ないやろか。」
    たろうが ないたのは、うまの とめきちを みたときだけ。
    しりっぺたには、ひづめの かたちの あざがあり、すもうが すきで つよい。
    (土佐の話。この絵本の母体・手刷り絵本『しばてん』は、作者が1962年に自費出版したそうだ。)

    表紙・裏表紙をみて、「なんじゃこりゃ」とつぶやいてしまった。
    古事記しかり遠野物語しかり、異質なものは物語のなかで妖怪などにされてしまう。
    道徳的だと思うけれど、作者の「あとがき」が良かった。
    こういう気持ちは、言葉にするととたんにうそくさくなってしまうから、心にとどめておきます。
    絵はダイナミックです。
    た「し」ませいぞう、さんです。

  • 5分くらい。

  • 面白くて楽しくて煌びやかな世界だけが絵本の世界じゃない。
    重くて深くて悲しくて…そんな世界だって、ある。
    この重さや深さを、少しでも子供にも感じて欲しいなぁ。
    本当に大切にしたい作品です。

  • 田島征三著・絵、絵本「しばてん」を読む:
    「読書の森」から、「絵の中のぼくの村」という本を、拝借してきた時に、絵本も、一冊、併せて、読むことにした。土佐の民話に出てくる相撲好きの「物の怪」である「しばてん」の生まれ変わりであると信じられていた太朗という子供の物語で、飢饉に苦しむ村の民のために、長者の屋敷に、打ち壊しに入り、その力強さを存分に発揮して、村人に、米を分け与えて、飢えから救ったにもかかわらず、結局、取り締まりの役人に、村人の告発によって、捕縛されてしまうという何とも、民衆の持つ無責任さと太朗という差別され続けてきた人間の無垢の善意が、対比的に、描かれていて、子供と云うよりも、大人に成長した後の子供にこそ、読まれて然るべき絵本かも知れない。著者の田島征三は、「絵の中のぼくの村」という本の一節で、少年期に、過ごした土地である土佐の民話をベースにしているものの、実は、被差別部落出身であろうと思われる「センジ」という転校生のことを、念頭に置きながら、描いたと、述べているが、家に、遊びに来たこの数少ない友達に対して、大人の世界の「ある理由」から、家に、挙げられず、結局、やがて、センジは、どこかへ、行方知れずに、再び、転校して行ってしまったらしい。その時に、自らの内面に感じた心の傷は、ゆっくりと、癒えてゆくけれど、その時に、負わせた傷は、いつまでも癒えることなく、その傷口からは、真っ赤な血が、今でも、流れ続けているに違いないと、、、、、どんなに、長い時間が経過しようとも、忘れ去ることが出来ないと、、、、、、。
    大人には、時々、子供と一緒に、絵本を読み返してみることは、大切なことかもしれない。子供に読み聞かせると云うよりも、自分自身に、問いかける必要があろうかと、そんなことを感じる絵本である。

  • しばてんという妖怪に似た、捨て子・たろう。村人たちで育ててきたが、しばてんに似ているということで、山に追い立てられてしまう。
    数年後、山から下りてきたたろうは飢饉に陥った村を知る。
    たろうは食物を蓄えて門番を立てている長者の蔵を、その怪力で開放、村人たちから感謝される。
    その後、騒ぎを聞きつけた役人が来て犯人が誰か問いただす。村人は目配せして、言った。「たろうだ」しばてんなら帰ってくるだろう、と。
    たろうは引っ立てられたまま、帰ってこない。村人は…。


    人は異端と接したとき、どうするのか。迫力ある絵とともにずしんと来ます。良い絵本でした。

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著者プロフィール

1940年大阪府堺市に生まれ、高知県で幼少期をすごす。
1967年『ちからたろう』制作。この絵本の絵によって、BIB1969第2回世界絵本原画展「金のりんご」賞受賞。1969年より東京都日の出村(当時)で農耕生活をしながら絵本制作を続け、『ふきまんぶく』講談社出版文化賞絵本賞、『とべバッタ』小学館絵画賞などを受賞。
1998年伊豆半島に移住。木の実や流木など自然物を用いてアート作品や絵本『ガオ』などを制作。
2009年、新潟県十日町市の廃校をまるごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」を開館。
2013年より、ハンセン病回復者の国立療養施設がある瀬戸内海の大島で「青空美術館」「森の小径」「Nさんの人生絵巻」などのアート作品を制作。
2019年巌谷小波文芸賞、2021年ENEOS児童文化賞受賞。
他の絵本に『はたけうた』『くさむら』『しばてん』『ちきゅうがわれた!』『つかまえた』(サンケイ出版文化賞受賞)などがある。

「2021年 『とわちゃんとシナイモツゴのトトくん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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