ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本)

著者 :
  • 偕成社
4.03
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本棚登録 : 2622
感想 : 242
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032048902

作品紹介・あらすじ

キツネはともだちやさんをはじめることをおもいつきました。いちじかんひゃくえんでともだちになってあげるのです。ちょうちんもって、のぼりをたてて「えー、ともだちやです」でも…ともだちってうれるのかな?かえるのかな。

感想・レビュー・書評

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  • 正直友達屋だって需要があるよね。
    私も友達屋がいたら利用したいと思うもの。
    でも本当の友達がいたらもっと最高!

  • きつねが1時間100円で「ともだちや」をはじめます。お金をもらって友達をした時の気持。 お金をもらわなくたって、自然と友達になって心から楽しむ友達との変化を感じられるストーリーです。あたらしく友達をつくる時のドキドキ。声をかける勇気。「友達っていいね!」って子どもに伝えられる、絵本です。★テーマ 友達 ★3歳くらいから

  • もうキツネの子がかわいくて仕方ない。
    寂しがりで少しずるくて、でも素直で一生懸命で。

    「ともだちはいりませんか。」
    「ともだち いちじかん ひゃくえん。」
    と売ってまわる寂しくて友達の欲しいキツネ。

    ここで、「100円払うから友達になって下さい。」じゃないところが、このキツネのいいところ。
    友達はいないけれど、卑屈さはなくて、自分を売っていけるほど実は自己肯定感はしっかり高め。格好もお祭りめいて楽しそう。

    寂しいのは自分なのに、100円で友達になってあげるよ、なんて無自覚なズルさが愛おしい。
    お仕事だからと食べれないイチゴを飲み込んで笑って、しくしく痛いお腹を抱えてお客さんを探す一生懸命さも。
    オオカミに金を取るなんてと怒られて、本当の友達だと言われると、あっと言う間に嬉しくなって、ただにしちゃう素直さも、なんてかわいいんだろう。

    そして終わり方がとても良い。
    「ともだちはいりませんか。さびしいひとはいませんか。」と自分の為に呼びかけていたキツネが、
    オオカミという友達ができた後にもまた
    「ともだちはいりませんか。さびしいひとはいませんか。」と呼びかけている。
    今度は誰かの為に。ただで。
    キツネの心の成長が見える温かいラストだった。


  • おおかみの言う本当のともだちが印象に残ります。
    明日も来ていいの?明後日もな、キツネ。
    この会話が最高。

  •  1時間100円でともだち付き合いをしてくれる“ともだちや”。妙ちきりんな商売を始めたキツネに、さっそく声がかかるが……?


     図書館本。
     子供はもちろん、大人も楽しめて、そして考えさせられる絵本。

     このシリーズは袖の内容紹介も面白い。
    『でも…… ともだちって うれるのかな? かえるのかな?』
     売るな!買うな!(笑)

     な~んて言っといて、
    『お、おまえは、ともだちから かねを とるのか。それが ほんとうの ともだちか』
    と言うオオカミの心情、最初は全っ然違う意味に取っちゃったんだよね。心の汚れた大人です……。

     わかっちゃいたけど、のっけからキツネの衣装のセンスが爆発! 森のファッションリーダーだぜ。シリーズ通して、キツネの衣装はすごい。
     オオカミの声、ぎとぎとする声って(笑)。NHKの人形劇では堀内賢雄じゃなかったっけ? なんか、絶妙。

  • 本当の友だちができてよかったね、と思ったらウルウルきてしまった… 心温まる一冊でした!

  • ともだちやー!とともだちを商売にするキツネくん。
    でも本当のトモダチってどんななんだろうね。

    「オオカミがイイ。すげえいいやつ。んで、クマはどうなったのよ?」(S9)
    再読のはずが新鮮に読む我が家族。
    オオカミが怒る場面では一同、顔が緊張し、次の場面でみんなでニンマリ。
    「えー、ともだちやです。ともだちはいりませんか~?
    さびしいひとはいませんか~?
    いちじかん、タダ!
    何時間でもタダですよ~。
    なにして遊んでもただですよ~!」(S9)

  • シリーズたくさん出ていて、どれをいつ読んだのか忘れてしまいました。冬休みの図書貸出にむけて、シリーズものに挑戦してみよう!というテーマで小学生に紹介、読み語り。有名なのでみんな知っていましたが、改めて読んでもらうと、ぐっと伝わってくるものがある…そんな力のある、定番絵本だと思います。降矢ななさんの絵はどの作品にもぴったり当てはまりますね。のれを機会に、シリーズコンプリート目指します☆

  • ともだちとして自分を売る話。無理してクマとは付き合ったけど、最後オオカミとはお金を介さない関係になれた。きつねもまたさみしかったのか。友達ってなんだろうと考えてくれたらいいなと感じた。シリーズで読みたくなった。

  • 「あさってもな、キツネ」

    本当の友達、森一番の寂しがり屋、援交とか、そういう時代から生まれた絵本だなあ。(8分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #ともだちや #内田麟太郎 #降矢なな #偕成社

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著者プロフィール

《ありえる》
父は桃太郎。母はかぐや姫。妻は白雪姫。
エッセイ『絵本のことば 詩のことば』
詩集『ことばの遊園地』『たちつてと』
《ありえない》
1941年、福岡県大牟田市生まれ。
絵本『ともだちや』。

「2024年 『ありえない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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