ともだちくるかな

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 1100
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032049206

作品紹介・あらすじ

おれ、オオカミ。このあいだおれのともだちになったやつがいるんだ。そいつはすごくいいやつでさ。あしたはまちにまったおれのたんじょうび、だからきっとあいつがやってくるだろ、やくそくなんかしなくても。おれたち、ともだちだからな。でも、おれがまってるなんてあいつにはないしょだぜ。

感想・レビュー・書評

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  •  今日はオオカミの誕生日。キツネが遊びに来るのを心待ちにしていたが……来ない。落胆したオオカミは誕生日の悲しい出来事を無理やり忘れ、ついでに心まで捨ててしまう……。

     図書館本。
    「おれたち、ともだち!」シリーズで一番好きな作品。
     降矢ななのダイナミックな画風が、数々の見開きで大いに活かされている。

     強面のオオカミの、本人は気付いていないっぽい、繊細で寂しん坊な面が出ていて面白い。根性で記憶を改竄できるのもすごい(笑)
     
     裏表紙の、バースデーケーキのろうそくを吹き消すオオカミが最高。火どころかろうそくもキツネも吹き飛ばしとるがな!
     さすが、木の家を吹き飛ばすだけあるな……って、あれは別人か。



  • 「朝にも昼にも夕方にも夜にも友達来なくて、次の朝にも来なかったけど最後は来たのがよかった。泣いてたのがさみしそうだった」

  • おれたちともだち!2
    お誕生日にトモダチがきっとお祝いしてくれる、って待ってるオオカミくん。
    でも待っても待っても来なくって、悲しくなったオオカミくんが思いついたのは。

    「ふふふんふんって踊るのが楽しい!」(M6)
    エイエイ♪じゃなくて?
    「キツネのプレゼントって何だったっけ?あ。これ。そういや前にトミカもらってたもんね。」(S6)
    トミカ?

    後ろのケーキをふううう!ってするオオカミくんが可愛い。
    なんだこれ。もうこの二人が可愛いすぎる。
    お話もいいし、絵がまた良いんだわ。

    • hs19501112さん
      ともだちや のシリーズ、イイですね。
      「やっぱりね」といった感じの、わけ知り顔のフクロウさんが好きでした。

      乾さん作品のレビューへの...
      ともだちや のシリーズ、イイですね。
      「やっぱりね」といった感じの、わけ知り顔のフクロウさんが好きでした。

      乾さん作品のレビューへのコメント、感謝です。

      警察小説、面白いですよ。
      堂場瞬一と誉田哲也は、自信をもっておすすめできますが・・・、佐々木譲もいいですよ。
      2013/12/05
  • 「ともだちや」で友達になったオオカミとキツネは、この作品から、一番の仲良しの友達として一緒に遊んだり、けんかしたり、仲直りしたり、イロイロしてくれます。どのお話も、子どもの頃の「友達っていいよね」っていう感覚を思い出させるような、すごく素敵なお話ばかりです。このシリーズを子どもたちに向けて読む機会が何度かありましたが、子どもたちもやっぱりこのシリーズは好きみたいです。これから先も、たくさん読んであげたいなぁと思える、本当にいい作品だと思います。

  • オオカミさんは自立心と負けん気の強いおにいちゃんです。しかも多少極端な性格です。彼はさびしい気持ちをどのように処理しようとするでしょうか?

  • 「おれ、オオカミ。このあいだおれのともだちになったやつがいるんだ。そいつはすごくいいやつでさ。あしたはまちにまったおれのたんじょうび、だからきっとあいつがやってくるだろ、やくそくなんかしなくても。おれたち、ともだちだからな。でも、おれがまってるなんてあいつにはないしょだぜ。」

    ・私は、ちょっと「重いな」って思った。
    このシリーズは「好き」な回と「道徳的すぎて重い」回がある。内田麟太郎さんも降矢ななさんも好きなのだけれど、このシリーズはあんまり私は好きではない。紹介しなくても、人気シリーズだから手に取る子は多いだろう。『ともだちや』『ともだちひきとりや』は良かったよ、楽しくて、いい話だったよ。

    そして、うん、今回はオオカミの期待と失望が、「重い」。いやでも、うん、子どもにとっては誕生日は特別な日だもんね。いやでも、友だちが毎年覚えてくれて祝ってくれるなんて期待するのどうだろな、家族なら祝ってくれるだろうけども。おおかみ、祝ってほしいなら自分から「誕生日なんだ、祝ってね」と言わなきゃね、他人に期待しすぎちゃダメよ と思ってしまう・・。
    ・「こころ」について考えたり感じたりするにはいい本。はしゃいだり、そわそわしたり、悲しくなったり、こころっていそがしい、こころっていろいろ。

  • ともだちやシリーズ

    こころがなくなればさびしくない。
    でも、うれしい日も来ない。

    いろんなこころがあるのがいいんだね、きっと。

  • 誕生日にキツネを待つオオカミ。プレゼントを抱えて布団に潜るオオカミかわいい。
    裏表紙でケーキのローソクを吹き消すオオカミは、「三匹の子ぶた」並みのポテンシャル。

  • オオカミさんがかわいすぎるーーーーーー!!
    お互いにわんわん泣くキツネとオオカミさんの可愛さと言ったら!こっちまで涙が出そうになる。とても好き!

  • おおかみがともだちを待ちわびる姿が可愛らしかった。絵はダイナミックに描かれていたり、コミカルに描かれていて子供を惹きつけるものがある一方で、内容は「こころ」について考えさせるものでした。

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著者プロフィール

《ありえる》
父は桃太郎。母はかぐや姫。妻は白雪姫。
エッセイ『絵本のことば 詩のことば』
詩集『ことばの遊園地』『たちつてと』
《ありえない》
1941年、福岡県大牟田市生まれ。
絵本『ともだちや』。

「2024年 『ありえない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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