あさになったのでまどをあけますよ

著者 :
制作 : 荒井 良二 
  • 偕成社
4.31
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本棚登録 : 1042
レビュー : 163
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032323801

感想・レビュー・書評

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  • ブクログのレビューで知りました。
    荒井良二さんは山崎ナオコーラさんの『モサ』の挿し絵を書いてらして、ずっと気になっていましたが初読みです。

    繰り返しの言葉とリズム。
    似ているようで全然違う、でもやっぱり似ている、あの子とその子の朝。
    お日様がさしたり雲に隠れて見えなかったり。
    雨が降ったり降らなかったり。
    それでも朝は窓を開けて新しい空気を取り込む。

    窓から見えるいつもの景色。
    それはかけがえのないもの。
    「だから ぼくは ここがすき」

    好きだってことを心から肯定できる時って、どうしてこんなに満ち足りた晴れ晴れした気分になるのだろう、と思った。

  • プレゼントで頂いた絵本。
    荒井良二さんの絵本は何冊か目にしているけれど、生きることの素晴らしさみたいなものを感じさせてくれる作品が多い印象。
    けして泣かせるような内容じゃないのに、読んでいるうちにほろりと涙がこぼれるような。

    窓を開けて、朝日を浴びる。
    当たり前のことなのだけど、心や身体のために、とても大切なことだ。
    晴れていても降っていても、いつもそこに空はある。
    大切なあの人が住む町にも、自分の町とは違う空が存在する。

    元気な時もそうじゃない時でも、開くとほっと出来るような絵本。
    まっさらに晴れた日に思いっきりカーテンを引くような爽快感が、そこにはある。

  • この絵本が出された頃おそらくすごく流行って、でも当時の私は荒井良二さんの絵が少し苦手で、ただそれだけの理由で読んでこなかった一冊。

    大人になって、またこの本に出会って、なぜ人気だったのか、分かった。

    これからあたたかい季節になって行くけれど、朝、眠気まなこにカーテンを開け、窓を開けて、朝の新しい空気を吸いたい。
    少し寒いけど、優しい光の中で、その空気を吸いながらお昼寝したい。

    そんなことがなぜか、したくなるような、幸せな気持ちになる一冊。

  • だって気持ちいいもんね!

  •  すごくのびのびと、描きたい! と思いながら描いたかんじがとても良く伝わってくると思った作品。荒井良二さんの作品って、ご本人も「自分じゃない人の文章に自分が絵をつけた方が売れる」と仰っていて、「そうかも。。」と思っていたのだけど(笑)、作絵もイケルじゃないか! と思えました。笑

  • この空気感といったらいいか
    ざっくりした筆致なのに
    朝のその場所の雰囲気が伝わってくる
    こんな外国の街角とか
    海辺で朝を迎えた記憶は
    ないんだけれども
    朝を迎えた気がする
    恐ろしい再現力,想像喚起力
    映像よりも情報が少ないはずなのに
    旅番組なんかより
    よほど空気が感じられる
    よくできた短歌や俳句のような
    そんな絵

    絵本というより
    朝とか窓とかいうタイトルの
    連作絵画集じゃないか
    とも思ったけど
    窓の絵があり
    次に風景が広がる
    あさになったので・・・
    という一文
    これらがあってのこの本だから
    やっぱり絵本と呼ぶにふさわしい

    なんかの絵本ランキング1位
    だったと思うけど
    納得

  • 毎朝読みたい絵本。
    どんな朝にも元気を与えてくれます。

  • 荒井良二さんの絵本、どれも大好きだけど、これは「きょうはそらにまるいつき」と共に、大人におススメしたい絵本。

  • 谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」を思い出しました。

    …この地球で
     いつもどこかで朝がはじまっている
    (「朝のリレー」抜粋)

    見開きで絵が全面に描かれている。
    窓を開ける側の様子と、次のページにはその窓の向こう側の景色。

    変わっていく風景の中、繰り返す言葉が強い印象を残します。

    朝の、澄み切った空気のような絵本です。

  • 『あさになったので まどをあけますよ』 ごくありふれた朝の日常の普通のコトバと、どこにでもある景色がページごとに描いてあります。荒井さんらしい本だなと思いました。
    私は読み終えた時、なぜだか涙が溢れてきました。もしやと思い出版年を見て、あぁ、やっぱりな、と。震災後でした。

著者プロフィール

荒井良二(あらい・りょうじ)
1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったので まどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を受賞。2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得ている

「2019年 『あの日からの或る日の絵とことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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