- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784032323801
感想・レビュー・書評
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荒井良二さんの絵は、たくさんの色を使って、ベタッとラフに描いている印象を受けるが、そこから不思議と、現実味を帯びた温かみと懐かしさを感じさせられて、私の心の中の思い出の映像を覗いたら、きっとこんな感じなんだろうなと思う中で、空や海などのシンプルなものについては、細かいグラデーションや光の表現が繊細に描かれた上に、その場所の温度や湿度といった肌で感じられるものも漂わせている、写実的な美しさがとても印象的です。
『あさになったので まどをあけますよ』
扉絵のカーテンから始まる、この絵本は、たとえ昨日何があろうとも朝は必ずやって来て、新たな一日が始まる中で実感させられるのは、変わらないものがあるということであり、それはまるで、常に流動的な現代社会に於いて、とても心強く安心感を得られるようでもあり、平和の象徴にも感じられます。
そして、それを実感するには、カーテンを開けるだけではなく、あくまでも『まどをあける』のであり、そこにはきっと、お互いに境界線のなくなったもの同士が共有しあえる、風が届けてくれる空気感であったり、匂いであったり、ガラス越しでない剥き出しの景色や音であったりと、人間の五感で感じることによって、改めて、私は生きていることを実感させてくれる、大切な瞬間なんだと思います。
また、今いる部屋の窓を開けても、何も感じないんだよという人でも、そこは視点を変えてみて、それならば、自分の好きな場所を部屋にしてしまえばいいといった、そんな開放感に満ちた発想の転換も、素敵な絵で教えてくれる、これまで読んだ荒井さんのメルヘンチックな印象とはまた違った、リアリスティックな描写には、本書のメッセージも重なって、より胸を打たれるものがありました。 -
何気ない日常、風景なのに特別なものに感じる。
あたりまえにある日常の素晴らしさが尊いものであるときづかされる。
色彩豊かで元気をもらえる絵。
やっぱり わたしは ここがすき
だから ぼくは ここがすき
最後にあるこのことばが印象的。
自分のすきを見つけようと思う。
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荒井良二さんの作品は、長田弘との「空の絵本」、「森の絵本」は読んでいましたが、この作品はまだでした。他のレビューのおすすめで読んでみました。
「あさになったので窓をあけますよ」、単純な毎朝の動作なのですが、絵本いっぱいに広がる風景は、朝の柔らかな光に満ちて、色鮮やかです。山間の村も、都会の街並みも、海辺の町も、みな朝日の中に広がり輝いています。
絵のタッチは素朴なのですが、すべての風景が鮮やかな色彩で描かれ、朝の気持ちの良い空気を呼吸してるみたい。清々しい空気を入れて、よい一日が始まる予感。
遠景の視点の中に窓を開ける子供たち、次に子供の視点で見た風景?視点の動きも面白い。 -
今日、Aqua Timezの決意の朝にを目覚ましにして
この本を読む。窓を開ける。珈琲を飲む。
よし、いくぞぅ!
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ストーリーというよりは詩寄りの絵本です。
「あさになったので まどをあけますよ」
というフレーズと共に、山の子や、街の子や、川辺の村の子や、海辺の村の子が、窓を開け放ち、それぞれの住む土地の様子が描かれます。
細密な絵ではなく、絵の具を塗りつけたようなボヤッとした輪郭の絵ですが、不思議とその土地の空気感が伝わってくるところが素敵です。
山には山の、街には街の、川には川の、荒野には荒野の、海には海の空気があり、それぞれが素敵だなぁと感じるのです。
私の住んでいる街は、最初のページのような山の中ですので、私はやっぱり、この山の村に親近感を感じてしまいます。
光村の1年生の教科書に載っています。
先日1年生の先生が、「子どもたちに換気を意識してもらいたいので…」とこの本を挙げられた時にはウケました。
「違う、そうじゃない」という気持ちと、「確かに、それもアリか?」という気持ちが一瞬の間にせめぎ合いました。
このご時世ですものね。
今年は、換気の啓発に使えるようです。笑 -
この絵本は「あさになったのでまどをあけますよ」たったそれだけのシンプルな話。
朝になったら窓を開ける、誰もが毎日やっている当たり前のこと。
窓の外の自分の住んでいる町を見てみる。ここを好きだと思う。
空を見て、離れている家族を思う、遠くに住んでいる友達を思う。
そして「きみのまちははれてるかな?」と思う。 なんか素敵。 -
図書館に返しちゃ嫌だよーと何度も言われた、お気に入りの本。その日の朝にあわせて、息子の名前をあてはめて読むと、喜ぶ。
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明るい。
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色使いがとても美しい絵本、朝の気持ち良い雰囲気が絵から溢れてくるよう。ストーリーよりも絵を楽しむ一冊かな。
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「やっぱりぼくはここがすき」と言えるすがすがしさと、「きみのまちははれているかな」という優しさ。朝からこんなふうに思える生活を送りたいよね。
そして、本当に絵が素敵だった。写真よりもずっと、朝の風の匂いや、温度や、音が伝わってくる絵だった。 -
「あさになったので まどをあけますよ」
だからぼく(わたし)は ここがすき。
荒川良二さんの温かく、優しい絵と、リズムよく語られる、朝の風景。
いい1日になりそうな予感です。 -
朝起きて、まどを開ける。この瞬間が好き。
その瞬間を思い出すような素敵な景色が、この絵本をめくると出てくる。
優しい色、心地よい色の使い方が、心をほっとさせてくれる。 -
いろんな場所の窓の外。
色がきれい、おとなでも楽しめる
C8793
蔵書 -
きらきらした朝の光の下で、田舎の風景、街の景色、自然が目を覚ます。まどを開けたその瞬間、音は消え、世界の輝きだけが心に残る。そんな希望の朝を感じられる本。
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油絵?の感じが絵本には珍しく、印象的な本でした。
朝になったら窓を開けてみようと思います。 -
色んなまどがあり、色んな朝がある。絵がとにかく素敵。
○未就学児~ -
優しい色づかいの、いろんな朝。
どの朝もステキで、それぞれの朝がうらやましくなる。
でも多分、私の町の朝もステキな朝。
1日の始まりに窓を開ける時の新鮮な気分が込められている絵本です。
裏表紙のワンコが特にお気に入りだったりします。 -
思わず声にだしてみたくなる不思議で温かい言葉。
”あさになったので まどをあけますよ” -
当たり前に自然はそこにあって、当たり前に道行く人は急いでいて、当たり前に雨が降ったり晴れたりする。その世界で生きていることが特別で、幸せなことなんだって改めて感じた。
『窓の中から』聴きました。
最初、フェスらしい大作だと感じましたが、朝に聴くと思いの外、しっくりくるものがあっ...
『窓の中から』聴きました。
最初、フェスらしい大作だと感じましたが、朝に聴くと思いの外、しっくりくるものがあって、今日も生きてやろうと気にさせられる、いい曲だと思いました。ありがとうございます(^^)
聴いてくださったんですね。
ありがとうございます!
「今日も生きてやろうという気にさせられる」
ですよね...
聴いてくださったんですね。
ありがとうございます!
「今日も生きてやろうという気にさせられる」
ですよね!
その言葉、藤くんに聞かせてあげたいです。(←何者)
冒頭の語りかけるような歌い方からクライマックスの拳を突き上げたくなるような盛り上がりまで、ドラマチックな歌だな、と、思ってます。
歌詞も沁みます。
藤くんなんですね。その響きに和みます。
ドラマチックな歌、まさにそう思いまして、6分強の時間の...
藤くんなんですね。その響きに和みます。
ドラマチックな歌、まさにそう思いまして、6分強の時間の長さも全く気になりませんよね。
良かったら、感想も書きましたので、またお時間あるときに覗いてみて下さい(なんだか強制しているみたいで、すみません^^;)。