ないたあかおに (ひろすけ絵本)

  • 偕成社 (1965年1月1日発売)
4.16
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感想 : 118
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本 ・本 (33ページ) / ISBN・EAN: 9784033020204

感想・レビュー・書評

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  • 優しい鬼もいるということ、大事なともだちのための自己犠牲、学ぶものが多く、大人になってから読むとああおにの手紙に涙してしまう。3歳半の双子も気に入ったようで、「あおおにが いなくなって あかおに ないてたね かなしいね」と言っていた。図書館で借りたが改めて購入して手元に置いておきたい。

  • 金の星社から出版されているものとの比較で読みました。
    結果、こちらの方が文章が簡潔でわかりやすいです。
    金の星社のは余計な表現が多く、文字が多く長くて読みににくいですが、いもとようこさんの鬼の絵がかわいらしく、最後の切ない場面もより切なく伝わりました。

    以下、感想

    強くて怖くて涙のイメージなどない赤鬼が泣いた理由。それは、赤鬼のために進んで犠牲になり、赤鬼の幸せを願った青鬼の本当の優しさを知ったからでした。
    赤鬼は他のどの鬼とも違う優しく良い鬼という設定で始まったのに、結局、青鬼もいいやつじゃないか!
    もっと別の方法で、2人とも村の人間たちと仲良くなれたんじゃ?と疑問が湧きましたが、青鬼は人間との親交を望んでいたわけではなく、ただ大好きな赤鬼を大切にしたかっただけ。
    青鬼のような本当の友達がいる事をわかっていたら、赤鬼は寂しくならずに人間と仲良くなろうとしなかったのだろうか?
    ほとぼりが覚めたら、青鬼が戻ってきてくれることを願います。

  • こどもにとって良い鬼、泣く鬼というのが興味を引くのか、長めで文字も多く、日本語も古い言葉で分かりづらいのに、よく聞いてくれた。
    鬼やおおかみは悪者扱いされるけど、優しい鬼やおおかみもいる、一人一人違うんだってことを感じるのに、良い絵本だなと思います。
    おおかみは、「ともだちほしいなおおかみくん」がそんな背景の絵本です。

  • 読み聞かせに。
    やさしいやさしいあおおにと、そのやさしさにないたあかおにのお話。
    私はあおおにほどやさしい心をもってはいないけれど、せめてひとのやさしさに気づけるひとでありたい。

  • 人間と仲良くしたい友達の赤鬼のために、自分が悪者を演じてその願いを叶えてあげる青鬼。友を案じて身を引く手紙が胸にグッときてせつなさ倍増。『どこまでも きみの ともだち』…なんて心に沁みる言葉だろう。
    青鬼にここまで大切に思われる赤鬼の真っ直ぐな気性も伝わってくる。
    子どもの時は全然二人の深い深い友情がわかっていなかったなぁ。
    この少し長めのお話を静かに聞いていた5歳4ヶ月の息子は読後「え?ここでおわり?…青おにがさぁ、ここで通りかかればいいのにねぇ」と発言。きっといつか二人は再会して…この後の想像が広がる。

  • 題名は聞いたことがあったけど、私も初めて読んだ。保育園のクリスマスプレゼントにもらった本。
    読んでる途中、違う本を引っ張り出してきた。ぼんちゃんにはまだむずかしかったか。私も難しかった。
    5.7

  • 図書館で借りて読み。

    自分が悪者になっても、会えなくなっても、それでも大好きな人に幸せになってほしかったのよねー、と8歳児Fに話したがピンとこなかった模様。

    まあ、難しいよね。大人でも難しいし、自己犠牲の精神はほんとはあんまり好きくない。
    人間と赤鬼・青鬼みんなで幸せになれる方法はなかったもんかなあ、と30年の時を経て(子供のころにも読んだ)再び考える母であった。

  • 人間とも仲良く暮らしたい赤鬼。しかし人間の先入観も邪魔して上手くいかない。そこで友達の青鬼が一肌脱いでくれる。晴れて人間と仲良くなれたが青鬼との別れが待っていた。凄く切ない…。

  • 「ぼくはどこにいようと、きみをおもっているでしょう。きみのだいじなしあわせをいつもいつもいのっているでしょう。」

    浜田廣介童話の代表作、『ないたあかおに』。青鬼が自身に多大な犠牲を払って、ただあかおにのために行動をした点に、幼い頃の私は心を打たれた。

    しかし、良いか悪いか、今読むと幼い頃みたいに作品にどっぷりはまりこめず、冷静にあれこれ考えてしまう。それだけ大人になったということか、それともただひねくれただけか。きっと、そのどちらともであろう。

    断琴の交わり(知音)。水魚の交わり。刎頚の交わり。管鮑の交わり。金石の交わり。騎竹の交わり。爾汝の交わり。青雲の交わり。忘形の交わり…中国には親密な友情関係を表す故事が豊富である。さて、このあかおにとあおおにの関係はそれらに倣うとどのように表現できるだろうか。

  • 1番好きな絵本。
    図書館で号泣した思い出が・・・
    今読んでも、ぜったい泣いちゃうな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      私が読んだのは誰の絵だっただろうと記憶を辿るのですが思い出せない。「泣いた赤鬼」だけじゃなく、他の話も入ってました。。。
      「MASTERキー...
      私が読んだのは誰の絵だっただろうと記憶を辿るのですが思い出せない。「泣いた赤鬼」だけじゃなく、他の話も入ってました。。。
      「MASTERキートン」の浦沢直樹が描いた絵本は読んでみたい。。。
      2012/11/28
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著者プロフィール

1893年、山形県生まれ。早稲田大学在学中より、児童文芸雑誌『良友』などに作品を発表。卒業後、編集者を経て1923年より作家活動に専念。『泣いた赤おに』『椋鳥の夢』『りゅうの目のなみだ』など約1000篇に及ぶ童話は「ひろすけ童話」と親しまれる。1973年、80歳で他界。

「2019年 『うさぎのみみしばり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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