あかいくつ (いわさきちひろの絵本)

  • 偕成社
3.81
  • (16)
  • (16)
  • (19)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 200
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033040202

作品紹介・あらすじ

カスタム版

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもの頃大好きで繰り返し読んだ絵本です。
    今回、改めて読み返しました。
    子供の頃は、なかなかの惨たらしさに怖いな、と感じながらもいわさきちひろさんの素敵な絵が好きで、その気持ちの方が勝っていました、

    大人になってから改めて読むと、アンデルセンの深い信仰心がよくわかります。

  • いわさきちひろさんの絵はふんわりした印象ですが、その中で赤い靴だけがくっきりと意志を持った形で、強いイメージです。先に原作を読み、次にこの絵本。この順序は自分的に良かった。自分が文字の中から想像した風景とは異なり、その差異を楽しむことができました。

  • 文字通り、身の毛もよだつ。
    アンデルセンはグリム童話とちがって創作ものがほとんどで、さらに言えば死という究極の形によって成就されたとするパターンが多い。
    彼の善悪の基準はおよそ信仰とその臆病な性格、貧しく多難な出自に由来するのかと思われ、彼の描く世界観において主人公は極端にも思えるような
    罪と罰に駆られている。
    本作でも自ら足を切断することでも足らぬ禊ぎを死に委ね、少なくともキリスト信仰の薄い日本人の大多数には違和感があるにちがいない。
    しかれどもその純潔や聖に対するアンデルセンの執着は、読む者に理解よりも抵抗を、その先におぼろげな畏怖さえ感じさせるのである。

  • 私が幼い子供のころに読んだ今でも忘れないいわさきちひろさんの挿し絵と話に目から血が流れ震えを涙声から堪らない麻薬みたいな病めるには惜しい程の愛らしさに愛しさに殺意すら覚えた今でも忘れないかなりやつれた怖い感情です。

  • アンデルセンのお話しは、最後天に召されるお話しが多いわねー

    • 谷口博子さん
      私が幼い子供のころに読んだ今でも忘れないいわさきちひろさんの挿し絵と
      話には目が涙声ではない堪らない麻薬みたいな病めるには惜しい程傍迷惑な愛...
      私が幼い子供のころに読んだ今でも忘れないいわさきちひろさんの挿し絵と
      話には目が涙声ではない堪らない麻薬みたいな病めるには惜しい程傍迷惑な愛らしさに殺意が湧きました。今でも忘れないかなり怖い感情です
      2020/11/24
  • こわい…。

  • えがすてき

    いけない子カーレン

    ちょっとこわい話

  • 少女を、おそろしい世界へ引きずりこむ魔力をもった赤い靴。
    でも、そんな赤い靴に惹かれてしまう少女の気持ちが、 よくわかるのです。

  • 現代の大人にこそ読んでほしい深く教訓的な内容です。
    赤い靴の誘惑によって少女は大切なものを見失います。
    残酷ななかにも最後は一条の希望の光がさしこむような美しさ。

  • 表紙絵に惹かれて、図書館で借りてきました。

    キリスト教の信仰が基盤となっていることが分からなければ、
    お話を理解できない、子どもには少し難しい内容ですね。

    足を切り落としてなお、赤い靴の影におののき、
    長い償いと祈りの果てに、ようやく救われる少女のお話。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen、1805年~1875年)。

「2022年 『即興詩人 初出影印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アンデルセンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×