みどりのスキップ (安房直子名作絵童話)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 87
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033134208

作品紹介・あらすじ

だれかすきな子はいますか?あこがれの子はいますか?みみずくは、であってしまいました。あの子に。つたわらなくたって、いいのです。わらわれたって、いいのです。みみずくはきめたのです。あの子をまもるって。トット、トット、トット、トット。そんなとき…きこえてきたのは、不思議な音でした。小学校低学年から。

感想・レビュー・書評

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  • 没後10周年の年に出版された偕成社の「安房直子コレクション」を持っている。
    当時としては清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った全集だった。
    そして、没後20周年になる今年は、単行本化が盛んになるらしい。

    この「みどりのスキップ」はその一冊で、物語にぴったりとマッチする挿絵は出久根育さんのものだ。
    表紙と同じ絵が現れるはじめの一ページで、目が釘付けになってしまう。
    「みみずくは、大きな目玉を、ぴかぴかさせて、桜の木のてっぺんにとまっていました」
    大きな目玉をぴかぴかさせて見張っているのは、美しい桜を守るため。
    それもそのはず、みみずくは、満開の桜の下にいた「花かげちゃん」と出会ってしまったのだ。
    可愛い可愛い「花かげちゃん」を守るためなら、絶対寝ないで桜を守るんだ・・
    そう、みみずくはそれはそれは頑張った。
    しかし、ほんの少し眠くなってしまった間に「みどりのスキップ」がやってきてしまった。
    ユーモラスでありながら、なんともうら悲しいのは、ときは流れ季節は巡ることの無常を思うからだろう。
    この世に、変わらぬものなどなにもないのだ。
    どんなに切なくても、それが自然の摂理ならば、身をもって受け入れるしかない。
    安房直子さんの文章は美しくリズミカルだ。
    異界の不思議さをやさしく描く出久根さんの手によって、夢のような春の一冊が復元された。
    今後も新しい画家さんによる工夫を凝らした装いで、安房直子さんの名作が出るという。
    ああ、楽しみだ。
    全集で読んだ一編を、挿絵入りの単行本でまた読めるなんて!
    児童書のカテゴリーに入れたが、大人向けでもある。
    さて、わたしもこの春、「花かげちゃん」に逢いに行きたいな。

  • 安房直子さんのせつないお話
    やさしくってリズムのある文
    さすがです

    そして 出久根育さんの絵
    これがまたなんとも素敵

    みどりのすきっぷもすてきなんです

    ≪ はなかげをそっとみまもり はやしには ≫

  • 児童小説の棚にありました。
    絵本と児童小説の間。。って感じかな。

    桜が散ってしまうことは
    みんなが知っていることだけれど
    一生懸命、桜の花を守るフクロウがいるなんて
    ちょっと切ないけれどとっても優しいお話。

    トット トット トット トットとやって来る
    緑のスキップだって決して悪くないんだよなぁ。

    桜のピンクと緑の葉っぱが一緒にいれる時期は短いけれど
    きっと仲良しだと思う。
    とっても綺麗だもの。
    優しいお話でした。
    出久根育さん の絵も素晴らしかった、なんて綺麗な桜でしょう。

  • 大きな目玉のみみずくは、桜林の番兵でした。桜の花のかげである、花かげちゃんを守るためです。みみずくのおかげで、林の中はいつも花ざかりでしたが、ついに春から夏へ季節を変える「みどりのスキップ」が入りこんできました。寝ずの番をしていたみみずくでしたが、つい眠ってしまって…?季節の移り変わりを、すっきりと描いた作品です。

  • 教文館ナルニア国に、先行見本が置いてあって、読めちゃいました。
    すっごく美しい絵。
    安房直子さんの言葉のリズムの心地良さ。
    ちょっとせつないお話。
    来年の発売、いまから楽しみに待ちます!

    で。ゲット!(2013.1.20)
    やっぱ、いい〜 (≧▽≦)☆

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ちょっとせつないお話。」
      久々に読んで、凄く凄く切なかったです。。。
      「ちょっとせつないお話。」
      久々に読んで、凄く凄く切なかったです。。。
      2013/02/07
  • 安房直子って、凄く切ない話のイメージがあって、、、出久根育のイラストがそれを引き立てそうで読むのが怖い。。。

    偕成社のPR
    「安房直子の名作に美しい挿絵をつけた絵童話

    大好きな花かげちゃんを、寝ずの番で守ろうとするみみずくの、はかない思いと、たからかにやってくるみどりのスキップの様子が、美しい文章と絵で綴られます。」

  • きれい。
    ふくろうが絶品。
    絵と文が絶妙に素敵。

  • 桜の花を守ろうと頑張るみみずくの様子がほほえましいです。

  •  満開の桜の下にいた女の子、花かげちゃん。花がちったら消えてしまう桜の花のかげ。みみずくは、花の季節を終わらせまいと番をするのだけれども…。

  • 教文館で原画展を見て絵もお話もとてもすてきだったので入手。
    桜の森でであったかわいい少女の番兵になったみみずく、彼女を守るべく寝ずの番をしますが・・・
    切ない内容ですが、桜色と若草色のやさしいコントラスト、まんまる目玉のみみずくのユーモラスな表情になごまされます。安房直子さんの文章も、こどもむきではない趣のある語り口。
    意外なことに、末っ子のお気に入り本で、お休み前に読み聞かせたり、音読に挑戦したりしているのがちょっとうれしい。

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著者プロフィール

安房 直子(あわ なおこ)
1943年1月5日 - 1993年2月25日
東京生まれの児童文学作家。、本名:峰岸直子(みねぎし なおこ)。
日本女子大国文科卒業。大学在学中より山室静氏に師事する。作品に『まほうをかけられた舌』『花のにおう町』絵本『青い花』(いずれも岩崎書店)、『白いおうむの森』(筑摩書房)『やさしいたんぽぽ』(小峰書店)などがある。『さんしょっ子』で日本児童文学者協会新人賞を、『風と木の歌』(実業之日本社)で小学館文学賞を、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞を、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞を受賞する。ほか、『きつねの窓』が教科書採用されており、よく知られている。
1993年、肺炎により逝去。

安房直子の作品

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