だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ (安房直子名作絵童話)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 247
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033137100

感想・レビュー・書評

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  •  本書は、安房直子さんの名作が、かわいい絵童話に生まれ変わったということで、発売は2015年ですが、元の原作は、表題作が1979年、「だんまりうさぎと大きなかぼちゃ」が1984年と、連続した物語となっております。

     また、絵童話にしたメリットとして、安房さんの優しい物語に、温かさと親しみやすさを加えてくれた、ひがしちからさんの明るいタッチの絵が、更に新たな読者層への間口を広げてくれるようであり、その大きな字体と程良い文章量は、小学校低学年の子どもたちに、特にお勧めできそうな読みやすさです。

     「だんまりうさぎ」と聞くと、ちょっと気難しい頑固者の印象を抱くかもしれませんが、ここでの彼は、一人暮らしで毎日野菜作りに、一生懸命働く中、友達が一人もいないので、喋りたくても喋る機会が無いというだけの、素朴で優しい人柄で、どちらかというと好印象のタイプ。

     表題作は、そんな彼が美味しい野菜をたくさん収穫しても、それを分け与える人や、一緒に食べる人がいないといった悩みを抱える中、やがて訪れる転機を予感させるような、『あさのくちぶえって、すてきです』から始まる、安房さんならではの描写が印象深く、その楽しげな音は、まるで『あたりのかれ木がみんな、くちぶえにあわせて、空にのびていくようです』と、彼だけではなく、周りの自然にまで影響を及ぼすような、そんなかけがえのない大切な存在は、その後の出会いを素敵に演出しております。

     また、安房さんならではといえば、物語内に於ける、美味しそうな食べ物の描写も印象的で(「ゆめみるトランク」のたいやき、思い出しました)、ここでの、かまどに火を付けて、その上に網をのせて作るそれは、やがて香ばしく、いい匂いがして、ぷうっとふくれてきて、それに砂糖と醤油を混ぜ合わせたものを付けて、食べれば・・・ああ、想像だけでこれは美味しいというのが目に浮かぶ様には、その美味しさとだんまりうさぎの喜びとが、見事に溶け合った幸福感に満たされているようで、読んでいる私も嬉しくなってきます。

     続く、「だんまりうさぎと大きなかぼちゃ」も、これまた美味しそうな食べ物が鍵となった、だんまりうさぎの記念日を素敵に彩ってくれるような展開に、安房さんの優しさが滲み出ているようで、またそこには彼の努力だけではない、様々な心からの気持ちが持ち寄られることによって、それが更に素敵なものへと変わっていく点に、共に生きることの素晴らしさを教えてくれて、本来の目的とは多少異なるものになったものの、そこには言葉自体の価値よりも、同じ時間を共有することの価値に喜びを見出した彼の姿に、これで良かったのだと、素直に思うことができたのでした。

  • 息子8歳7ヶ月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯◯

    〈子〉
    読んだ
    何度も読む(お気に入り)
    その他

    残念ながら息子は読まなかった…

    だんまりうさぎ。
    お話は苦手だけど(電話も苦手だけど)、書くことは得意なんだね。
    昔、国語の先生が「話が苦手な人は書くと良い」という言葉を思い出しました。

    おしゃべりうさぎの賑やかさが、息子みたいでニヤニヤしてしまった。

  • おしゃべりうさぎのいっぱいおしゃべりするところがおもしろかった。おもちがおいしそうで、ぼくもたべたくなった。

  • はたけに住むだんまりうさぎと、うさぎの町からやってくるおしゃべりうさぎのおはなし。読むと幸せな気持ちになれる、耳で聴くのにもぴったりな作品2話収録。ネコロンデ用。
    「だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ」は二匹の出会いを描いた秋の物語。くるみのおもちがとても美味しそう。
    「だんまりうさぎと大きなかぼちゃ」は、だんまりうさぎにとって特別な夏の日の物語。自分だけ知ってる嬉しさって、ある。

  • だんまりうさぎくん、言えばよかったのに。「今日は僕の誕生日なんだ」って。ほんとに無口だね。でもにぎやかな食卓になってよかったね。おしゃべりうさぎが連れてきたお客様たちはとても律儀で手土産を持ってきました。彼女には妹と弟がいて、お料理がうまいことがわかりました。ふたりはいいコンビ。自然を愛するクールなだんまりうさぎくんのファンになりました。

  • だんまりうさぎは一日なにも喋らない。歌も歌わない。ある日おしゃべりうさぎと友達になる。
    正反対の2人

  • わたしもはずかしくてそんなときあった。!

                                   





  • 【図書館】『だんまりうさぎとおほしさま』を先に読んだので、だんまりうさぎとおしゃべりうさぎの出会いを知ることができました。『~かぼちゃ』は、誕生日だと言わないだんまりうさぎだけど、とても嬉しいんだということは伝わりました。

  • せいかくが、ちがうけど、お友だちになって、よかったね!!と思いました。

  • だんまりうさぎさんははたらき者なんだけど友達が一人もいなくて、友達がほしくて、けれどすごくはたらきものだったから、秋には一人で食べきれないほどやさいがたくさんとれて、やきいもとかをたべているときに、これお友達と食べたいな、と思って、いつものようにごはんをたべていると、赤いスカートをはいたうさぎさんがきて、だんまりうさぎさんを見つけて、てをふってくれておともだちこんにちは、といってくれた。赤いスカートのうさぎはおしゃべりうさぎさん、ふたりはともだちになれた。
    だんまりうさぎさんがおおきなかぼちゃがとれたからそのかぼちゃでパイをつくって、おしゃべりうさぎさんにみんなをあつめてもらうようにてがみでたのんだら、りすさんやいろんなどうぶつたちがいろんなおみやげをもってきてくれて、かぼちゃのぱいのうえにもらったおみやげをのせてみんなでジュースとパイをたべてなかよくなれていっぱいおともだちができたからよかったとおもった。たのしいはなしをすればともだちだよね。

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著者プロフィール

安房直子(あわ・なおこ)
1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。

「2022年 『春の窓 安房直子ファンタジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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