ゆきのひのだんまりうさぎ (だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ)

  • 偕成社
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本棚登録 : 111
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033137407

作品紹介・あらすじ

雪が降ってきました。雪がうれしいだんまりうさぎはシチューを作って、おしゃべりうさぎにあいたいなあと思って電話しようかどうしようか迷っているうちにおしゃべりうさぎがきてくれました。
2番目のお話は「だんまりうさぎは大いそがし」。大掃除のお話です。部屋中きれいにしているとおしゃべりうさぎがやってきて一緒に窓ガラスを拭きました。すると……。
さいごのお話は、「だんまりうさぎはさびしくて」。だんまりうさぎはおしゃべりうさぎと、一緒に暮らしたいなあと思って、心をこめてバラ色の椅子をこしらえます。
安房直子の名作を絵童話で楽しむシリーズ第4弾。完結編。

感想・レビュー・書評

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  • だんまりうさぎシリーズ完結編です。心の中に、おしゃべりうさぎの存在がだんだん大きくなってきました。一緒にいて、ずっとおしゃべりを聞かせてほしいとの想いが募ります。そして、微笑ましくも、予想どおりの展開になったと、裏表紙の絵が語り尽くしていますね。めでたしめでたし。

  • 8歳娘が珍しく、児童文庫系ではない本を学校で借りて来て、「面白かった!」と言うので見せてもらったら。
    「安房直子さんじゃないですかーーーー!!」
    思わず叫んじゃいました。嬉しいなぁ。
    安房直子さん、子ども時代大好きだったけど、この作品は未読。
    だんまりうさぎが主人公の短いお話が3編あって、シリーズ最終巻のようだけど今作から読んでも問題なし。
    どのお話も良かったです。
    特に最終話…!
    寂しいことについての解決策が「お嫁さんをもらう」なのは、時代的に仕方ないとはいえ、うーんと思うのだけど、その後の告白の仕方がとてもとても良くて、泣いてしまった。
    単に寂しさを埋めるためじゃなくて、本当に好きで一緒に生きたかったんだとわかって安堵も。
    娘もずいぶん胸に残ったよう。
    あと、出てくるシチューが最高に美味しそうで、娘といいねえ食べたいねえと言えたのも良かった。
    そしてその日の夕ご飯は、偶然にもシチューだったのでした。
    娘が喜んでまた良かった。

  • はたけに住むだんまりうさぎと、うさぎの町からやってくるおしゃべりうさぎのおはなし。読むと幸せな気持ちになれる、耳で聴くのにもぴったりな作品3話収録。ネコロンデ用。
    「ゆきのひのだんまりうさぎ」は、その冬初めての雪を描く。嬉しいことがあると、好きな人と分かち合いたくなる。
    「だんまりうさぎはおおいそがし」は、年越しの準備をするおはなし。
    「だんまりうさぎはさびしくて」は素敵なラスト。裏表紙の絵が良い。

  • バラ色の椅子を作り、おしゃべりうさぎにプロポーズ‼︎

  • 安房直子作&ひがしちから絵「ゆきのひのだんまりうさぎ」、だんまりうさぎとおしゃべりうさぎシリーズ№4、2019.2発行。心が暖かくなる物語です。

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著者プロフィール

安房直子(あわ・なおこ)
1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。

「2022年 『春の窓 安房直子ファンタジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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