すてきな三にんぐみ

  • 偕成社
4.08
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本棚登録 : 3082
レビュー : 446
  • Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033270203

感想・レビュー・書評

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  • 読み聞かせの講座を受けていた三年間、この本は使ってはいけませんと、講師に何度言われたことか。
    理由はとても単純で、泥棒の話だからということだ。
    そう言われてしまうと反論も出来ず、低学年には読まないことにしている。
    つまり、かすかな皮肉も理解してくれる高学年には読んでいるのだ(笑)
    言葉のリズムがとても良く、何よりウンゲラーの絵が素晴らしい。
    ぱっと見はブラックな話かと身構えてしまうような、背景の黒。
    そこに浮かび上がる緋色や青灰色が、はっとするほど美しい。
    その絵をもっとよく見てもらいたいために、わざわざビッグブックを図書館で借りてきて使うほどだ。

    三人組の山賊が、ティファニーちゃんという女の子をたまたま助けたところから、孤児を集めてお城で暮らすことになる。それまで集めたお金が、素敵な資産となったというわけだ。
    お城の噂が広まって、国中の孤児がどんどん集まるというのもなんとも皮肉なことで、まるで「赤ちゃんポスト」さながら。
    大人にとっては、笑っていいのかどうなのか複雑なことこの上ない話だが、「泥棒の話だから」と封印するにはあまりに惜しい。
    ビジュアル的に、並ぶものがないほど良くできているのだ。
    フランス人であるウンゲラーが、娘に託したのは、ちょっぴり大人のエッセンスの入ったお洒落な絵本なのであります。
    ナレーション型の声の方が、明るくきびきびと読むと良いかもしれない。約6分。

  • 黒マントに黒ぼうしの三人組はこわーい泥棒。
    宝物を集めるのに夢中になっていたが、ある夜、三人が手に入れたのは、みなしごのティファニーちゃんだけ。
    ティファニーちゃんに、宝の山をどうするの?と聞かれた三人は…?


    とっても素敵なお話。大好きです。
    アンゲラーのお話も絵も満点中の満点。
    ただ、絵の色味が暗く、お話も派手さはない(伝わりにくい?)ので、大人に好まれる絵本なのかなぁと勝手に思っていたのですが、最近小学生におすすめで紹介したら、「この本好き!」という声が続々と。ちゃんと子どもにも理解され、愛されている作品なのだとわかり、とても嬉しかったのでした。子どもを侮ってはいけませんね。
    図書館の書架に2冊あって、見たらどちらもボロボロで修理済み。その読み込まれ具合からも、人気が伺える絵本なのでした。
    自分用に1冊買おうかしら。

  • この絵本は作者が、娘へ捧げた贈りものだそう。
    とってもすてき!な三にんぐみでした。

  • たのしかった。
    すてきな三にんぐみに、おともだちが いっぱい いっぱい いっぱい できたところが、たのしかったなぁ。それが すてきだった。

  • こわーい!どろぼう三人組。おどしの道具を使い、宝などを盗む。
    ある日、女の子を盗んだ。その子に宝の使い道を聞かれ三人は考えた。
    みなしごたちを集め、城を買い、一緒に暮らすこと!こわーい三人がなんて“すてきな”ことを…
    最初はこわいけどだんだん読んでいくうちにうれしくなっていくおはなしです。

  • 5/12

  • 動物園でオオコウモリがぶら下がっているのをみると…現れ出たのは黒マントに黒い帽子の三人組…リズムのいい冒頭の文章が浮かんでくる。
    盗賊を主役に描いているのに、素敵になる展開。墨を流したような画面に青。そして物語のポイントとなる赤が活かされるデザインもいい。
    ウンゲラー版銭形平次。まさかりや銃で脅す恐れられる三人組が、無垢なティファニーちゃんと出会い、素敵な資産運用法?を見いだすお話。
    そもそも盗んだお金の使い道を考えてなかったというトコが考えさせられる。貯金や金儲けが目的になってしまっていないか。何のために頑張っているんだろう…な大人になった時に読み返してみるのもいいかも…。全然押し付けがましくない、偽善でもないメッセージがある。

  • くろマントにくろいぼうしの三にんぐみ。宝を奪うような悪者だが、かわいそうなみなし子を集め、ぬすんだお金でお城を買ってみんなで暮らす。
     表紙のインパクトのある絵からは想像できないような意外な展開が楽しい本。

  • 絵が独特でぞくぞくしてしまいます。子供のころは怖かったけれど、お気に入りでした。
     大人になって読むと怖さよりも絵の美しさ配色、物語の少し矛盾を感じるけれどハートフルなストーリーに魅せられてしみました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「物語の少し矛盾を感じるけれど」そうですね。多分今江氏は、その辺を考えてタイトルを意訳したのでしょうか、、、人間は変わるコトが出来ると個人的...
      「物語の少し矛盾を感じるけれど」そうですね。多分今江氏は、その辺を考えてタイトルを意訳したのでしょうか、、、人間は変わるコトが出来ると個人的には言い聞かせています。。。
      2012/02/20
  • タイトルとは裏腹な
    鋭い目つきが印象的な表紙の絵に惹かれて
    読んでみました♪


    黒いマントに黒い帽子姿の恐ろしい泥棒三人組は
    赤いまさかりや
    ラッパ銃を片手に(笑)
    次々と馬車を襲っては
    奪った財宝を隠れ家に溜め込んでいた。


    ある日いつものように馬車を襲うと
    宝はなく
    ティファニーという
    みなしごの少女だけ。

    仕方なく少女を連れ去り
    隠れ家で一緒に暮らし始める三人組。


    宝集めに夢中だったハズの盗賊が
    ティファニーちゃんのひょんな一言から
    全国の孤児を集め、
    お城をプレゼントするという
    心あたたまるストーリーの絵本です。


    恐ろしい盗賊が
    孤児を救うために駆け回るというストーリーは
    悪いこともするけれど
    庶民の味方でどこか憎めない
    日本のねずみ小僧や
    石川五右衛門や
    映画ブルースブラザースを思い出してニヤリでした。


    黒や青や赤の配色が絶妙で
    クドクド説明しない潔い文章が
    クールでいい効果を生んでいます(^_^)

    作者が娘のために書いた物語ということで
    子供向けではあるけれど、
    風刺や物欲社会への警告、孤児救済、
    格差社会への怒りなど
    読めば読むほど
    実は深いメッセージが込められてることにも気付かされます。


    まぁまずはとにかく
    読めば分かります。

    粋で優しくてカッコいい三人組に
    必ずやハート奪われますよん(笑)♪

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