すてきな三にんぐみ

制作 : いまえ よしとも 
  • 偕成社
4.08
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本棚登録 : 2744
レビュー : 431
  • Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033270203

感想・レビュー・書評

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  • 小生はしばらく姉上に絵本を贈っていました。それは幼少の頃のあの腕白で純粋な心を、失って欲しくないから。それと絵本の易しい表現は、最も分かりやすく心に伝わることが理由です。
    「100万回生きた猫」「てぶくろをかいに」「ごんぎつね」「しろいうさぎとくろいうさぎ」「ずーっと ずっと だいすきだよ」など勝手に送りつけたのです。
    すると上記のうち二冊は記憶に残っていたそうです。
    勝手に贈った品でしたが、小さい頃に読む絵本っていいものだなあと思いました。

    この本は、小生が大大大好きなお気に入りの絵本。
    小生は姉上から返礼にもらえるかなと画策していましたが、一蹴されてしまいました。ので、図書館に行って読んできました。

    コレをお気に入りに選ぶと聞いたら、それこそヘンな人って思うかもしれません。
    でもこの薄暗い夜を舞台に悪巧みをする彼らが好きでした。
    この本の再会のきっかけといえば、姉上と電話していた時に、思い出の一冊として名前がわからぬが幼少期に読んだ絵本の話をしたのです。
    「ラッパ銃を持った三人組の黒装束をきた男たちの話で、ティファニーちゃんが出てくるんだよ。母さんに読んでもらったんだ」
    「ああっ。あったね。怖かった奴!」と言って検索をして探し当ててくれました。10年ぶりぐらいの再会に歓喜しました。その時、「トラウマになる作品」として紹介されていたことに、小生はちょっぴりショックでしたが。

    ストーリーといえば、この三人の見るからにワルそうな男たち三人が、やっぱり強盗をして、金品を盗むところから始まります。
    でも、その後で、この三人は方向転換して善業(?)を働くようになります。
    最後の子供達の集まる楽園は、幻想的で印象に残りました。

    ところがこのストーリーには、男たちに金品を奪われた親たちが手放した子供達を救う、と言うなんだかパラドキシカルな筋にも読み取れるので、絵本といえど一筋縄ではいかないところもミソなのです。

    この作品の薄暗く真っ暗なイメージと、ワルい奴がそのアウトローなやり方から善業に変える、という矛盾を孕んだスタンスが、今の「クロサギ」や「ブラックジャック」や「ヴァンパイヤハンターD」に小生の興味を惹かれる一因になったことは言うまでもありません(どれも一見アウトローなのに筋は通しています)。
    文学でいえば今じゃポーが好きですし、音楽はラヴェルが大好き。
    オーギュストデュパンのような、現代の言葉で表現すれば中二病じみた夜の世界に惹かれるようになってしまったのです。
    そう言う影響を、もしかしたら幼少期の読書は与えるのだなあと自分でも感慨深い。

    著者のトミーアングラーは上橋 菜穂子の受賞したアンデルセン賞の受賞者。折り紙つきなわけです。

    ところで、YouTubeでこの作品が、声を付けたアニメーションになっていることに気づきました。
    面白さはそのままに、おっかなさがよくわかるかもしれません。
    https://www.youtube.com/watch?v=tOYC3YF-ZdU

    • 夜型読書人さん
      mariさんはじめまして。
      コメントをありがとうございます。
      この本、一見怖いのですけれど、温かさやストーリー奥深さがあって、繰り返し読...
      mariさんはじめまして。
      コメントをありがとうございます。
      この本、一見怖いのですけれど、温かさやストーリー奥深さがあって、繰り返し読んだ思い出があります。
      作者のウンゲラーさん亡くなられたそうですが、この作品はいつまでも読みつがれてほしいですね(^^♪
      2019/04/06
    • 夜型読書人さん
      フォローしてくださりありがとうございます。フォローバック致しました!
      フォローしてくださりありがとうございます。フォローバック致しました!
      2019/04/06
  • たのしかった。
    すてきな三にんぐみに、おともだちが いっぱい いっぱい いっぱい できたところが、たのしかったなぁ。それが すてきだった。

  • こわーい!どろぼう三人組。おどしの道具を使い、宝などを盗む。
    ある日、女の子を盗んだ。その子に宝の使い道を聞かれ三人は考えた。
    みなしごたちを集め、城を買い、一緒に暮らすこと!こわーい三人がなんて“すてきな”ことを…
    最初はこわいけどだんだん読んでいくうちにうれしくなっていくおはなしです。

  • 5/12

  • 動物園でオオコウモリがぶら下がっているのをみると…現れ出たのは黒マントに黒い帽子の三人組…リズムのいい冒頭の文章が浮かんでくる。
    盗賊を主役に描いているのに、素敵になる展開。墨を流したような画面に青。そして物語のポイントとなる赤が活かされるデザインもいい。
    ウンゲラー版銭形平次。まさかりや銃で脅す恐れられる三人組が、無垢なティファニーちゃんと出会い、素敵な資産運用法?を見いだすお話。
    そもそも盗んだお金の使い道を考えてなかったというトコが考えさせられる。貯金や金儲けが目的になってしまっていないか。何のために頑張っているんだろう…な大人になった時に読み返してみるのもいいかも…。全然押し付けがましくない、偽善でもないメッセージがある。

  • くろマントにくろいぼうしの三にんぐみ。宝を奪うような悪者だが、かわいそうなみなし子を集め、ぬすんだお金でお城を買ってみんなで暮らす。
     表紙のインパクトのある絵からは想像できないような意外な展開が楽しい本。

  • 絵が独特でぞくぞくしてしまいます。子供のころは怖かったけれど、お気に入りでした。
     大人になって読むと怖さよりも絵の美しさ配色、物語の少し矛盾を感じるけれどハートフルなストーリーに魅せられてしみました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「物語の少し矛盾を感じるけれど」そうですね。多分今江氏は、その辺を考えてタイトルを意訳したのでしょうか、、、人間は変わるコトが出来ると個人的...
      「物語の少し矛盾を感じるけれど」そうですね。多分今江氏は、その辺を考えてタイトルを意訳したのでしょうか、、、人間は変わるコトが出来ると個人的には言い聞かせています。。。
      2012/02/20
  • タイトルとは裏腹な
    鋭い目つきが印象的な表紙の絵に惹かれて
    読んでみました♪


    黒いマントに黒い帽子姿の恐ろしい泥棒三人組は
    赤いまさかりや
    ラッパ銃を片手に(笑)
    次々と馬車を襲っては
    奪った財宝を隠れ家に溜め込んでいた。


    ある日いつものように馬車を襲うと
    宝はなく
    ティファニーという
    みなしごの少女だけ。

    仕方なく少女を連れ去り
    隠れ家で一緒に暮らし始める三人組。


    宝集めに夢中だったハズの盗賊が
    ティファニーちゃんのひょんな一言から
    全国の孤児を集め、
    お城をプレゼントするという
    心あたたまるストーリーの絵本です。


    恐ろしい盗賊が
    孤児を救うために駆け回るというストーリーは
    悪いこともするけれど
    庶民の味方でどこか憎めない
    日本のねずみ小僧や
    石川五右衛門や
    映画ブルースブラザースを思い出してニヤリでした。


    黒や青や赤の配色が絶妙で
    クドクド説明しない潔い文章が
    クールでいい効果を生んでいます(^_^)

    作者が娘のために書いた物語ということで
    子供向けではあるけれど、
    風刺や物欲社会への警告、孤児救済、
    格差社会への怒りなど
    読めば読むほど
    実は深いメッセージが込められてることにも気付かされます。


    まぁまずはとにかく
    読めば分かります。

    粋で優しくてカッコいい三人組に
    必ずやハート奪われますよん(笑)♪

  • <あらすじ>
    黒マントに黒いぼうしの三人ぐみのこわ~いどろぼう。夜になると人を襲って宝物を奪います。奪ったたからものはざっくざく。ある日さらってきたひとりの女の子にたからものの使い道をきかれて。三人はよくよく使い道を考えて出した結果の行動とは・・・・。

    <ひとこと>
    女の子に言われるまで、奪った宝物の使い道を考えたことのなかった三人組のどろぼうって、どうなんだろうか?と思いましたが。自分自身を振り返り、目的もなくただ時間が過ぎていくようなことあるよな~と。女の子の「これ、どうするの?」という言葉にドキリとしてしまいました。

  • ちょっとこわいこの感じ、ストーリー展開もわくわくドキドキ楽しいですが、何より絵と色みが最高に好きだー!!
    見ているだけでときめく。

  • 小さな子どもにはちょっと怖そうな表紙ですが、大人になって改めて見るとめちゃめちゃかっこいい。Tシャツがあったら絶対に買うやつです。
    昔から読み継がれている絵本、というイメージはあったんですけど実際に読んだことがなかったので、図書室からお借りして来ました『すてきな三にんぐみ』。

    こ、こんなにすてきな三人組だったとは……!(泣いてる)

    まずこの泥棒三人組、「足止めして逃げる手段を奪ってから銃で脅す」という手口が、めちゃめちゃ念入りで恐ろしいことこの上ない。
    いやいやいやこれ泥棒じゃなくてほぼ強盗ですやん……と軽く引いたところに、みなしごのステファニーちゃん登場。彼女との出会いがきっかけで、泥棒三人組はこれまでに奪った金品を全て投じて城を購入、国中の孤児たちが楽しく暮らせるようなコミュニティを作るというラスト。

    ステファニーちゃんがさらりと下す、いじわるなおばさんと暮らすくらいなら泥棒のおじさんたちと一緒にいる方が面白そう、っていう判断がめちゃめちゃ突き刺さりました。
    また、孤児が「どっさり」といる社会、お城の噂が広まるや益々増えていく捨て子たちにも、暗いものを感じます。

    ステファニーちゃんに突っ込まれるまで金銀財宝の使い道を考えていなかった三人組は、泥棒というより精霊とか妖精の類っぽいなあと思いました。買おうこの絵本。

  • はるとの感想
    置いておいたら、先に読んで「お母さん、この本素敵やで」と勧めてくれた。「はじめはどうかと思うけど、半分はめっちゃ素敵やねん」

  • 黒マントに黒帽子の泥棒3人組が主人公の絵本。
    彼らは宝を奪い山のてっぺんの洞穴に溜めこんでいましたが、みなしごのティファニーちゃんと出会い・・・

    表紙だけ見ると暗くて怖い雰囲気でなかなか手に取る機会がなかったのですが、読んでみると意外や意外、面白い!
    最後には温かな結末が待っていました。
    独特な色使いも魅力があります。
    タイトル通り素敵な三人組の物語でした。

  • 幼稚園の卒園時に一冊だけ図書館から自分で選び、プレゼントしてもらった本。偶然フランス語のものと出会って懐かしくなり、日本語に訳されたもらったこの絵本も読み返してみた。
    なぜ幼い頃にこの絵本を選んだのかはもう覚えていないけれど、今読んでもこの絵本が好きだし、忘れていた「ほんとのであいをたいせつに」と先生が私に書いてくれていたメッセージにも再び出会うことができて心があたたかくなった。

  • 子供の頃から好きな絵本。
    恐ろしい強盗たちが、うっかり「子供」を盗んでしまって……
    意外にも展開がハートフル。色が鮮やかで、子どもにも喜ばれる。

    作者さんフランス人なんですねー調べてみて初めて知りました。
    深いネイビーや緋色(というか濃~いオレンジ色+赤)が美しくて好きです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「うっかり「子供」を盗んで」
      何となく、微笑ましいと言うと語弊がありますが良いですよね、、、「ゼラルダと人喰い鬼」も好きです。
      若かった頃に...
      「うっかり「子供」を盗んで」
      何となく、微笑ましいと言うと語弊がありますが良いですよね、、、「ゼラルダと人喰い鬼」も好きです。
      若かった頃に、植草甚一の本でウンゲラーの別の一面を知り、イエナに行った時に見てみようと思っていましたが、その時は遭遇出来ませんでした。。。
      2012/09/20
    • ダイコン読者さん
      コメントありがとうございます*
      「何となく、微笑ましいと言うと語弊がありますが」
      分かります(笑)ピンとくる表現ですね。的確。

      ウンゲラー...
      コメントありがとうございます*
      「何となく、微笑ましいと言うと語弊がありますが」
      分かります(笑)ピンとくる表現ですね。的確。

      ウンゲラーの絵本、これ以外は読んだことがなくて。『ゼラルダと人喰い鬼』読んでみたいです。

      「数日前にアマゾンで検索した時は、ウンゲラーの他の絵本ヒットしなかったな~;」と不思議に思って↑のアマゾンの著者名を見たら、なんと「トミー=アンゲラー」になってました(^^;)amazonさんのミスでしょうか??

      ほほう、イエナと関わりがあるんですか、初耳!こんど調べてみますね~*
      2012/09/22
  • 娘3歳1ヶ月、息子4ヶ月時、病院にて読。

    どろぼうっていうのは、人の物を盗む悪い人のことだよ、
    みなしごっていうのは、パパやママがいない子のことだよ、
    と教えながら読んだら、
    「悪い人たち?良い人たち??」
    とちょっと混乱したみたい。
    悪い人、良い人ってまだ一義的にしか考えられないんだよね。
    難しいね。

  • 絵がステキ。
    好みです。

    で、5歳の息子も「おおまさかり」という言葉が気に入ったようで
    ずっと、「おおまさかり」と言ってました。
    でも、お話の意味はどこまで理解できていたのか・・・

  • 全体に色のトーンも暗いし
    なんせ悪者が主人公なので
    そこらへんから珍しいんですが
    なんだろ、この憎めない感じ。
    この題名にしたのもすっごくセンス光ってる感じがします。

  • 子どものころから好きな絵本。

    • s-nagaiさん
      私もこの本
      大好きです!!!!!!!
      私もこの本
      大好きです!!!!!!!
      2011/10/02
  • 怖い表紙に、本棚に置いたときはなかなか手を出さない子ども達でしたが、1度読んであげると大喜び。
    その後は何度も「読んで~!」と持ってきていました。

    『あらわれでたのは、くろいぼうしにくろマント』
    訳の言葉のリズムがとても心地よく、読んでいる私も楽しくなるものです。

    誰もが恐れる怪盗3人組。
    でも、ある子どもの言葉をきっかけに自分の行動を見つめなおします。
    実は大人が読んでも十分楽しめる1冊。
    お子さんには、出てくる「武器」が人気かな?
    でも、決して人に向けるための武器ではないんです。
    作家の方のユーモアを感じます。

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