かぜは どこへいくの (世界の絵本)

  • 偕成社
3.89
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本棚登録 : 331
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033271200

感想・レビュー・書評

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  • 昨年の11月19日に、98歳で亡くなられたシャーロット・ゾロトウさんの作品。
    80作もある作品は、どれもあたたかい癒しの魅力にあふれ、読んでいるこちらの声も次第に優しく優しくなってくる。
    大きな声で読むことなど、むしろ恥ずかしいくらいだ。
    約8分かかるが、小さなお子をお膝に乗せてお母さんかお父さんの肉声でどうぞ。
    本も小さめで挿絵が繊細なタッチの鉛筆画のため、大勢での読み聞かせには向かないが、家庭で読むには最適。

    お話は、母と子の眠る前の問答がメイン。
    「どうして、ひるはおしまいに なってしまうの?」
    「かぜはやんだら、どこへいってしまうの?」
    「たんぽぽのふわふわは、ずっととんでいって、どこへ いくの?」
    等々、次から次へと子は母に質問を投げかける。

    それに対する母の答えが秀逸で、その行為が終わるのではなく、形を変えて始まることを丁寧に諭していく。
    小さな子には、すべてのことが繋がっていると聞いても理解が難しいかもしれないが、幼いながらも命のありようと不思議さを考える非常に大事な機会になるだろう。

    すでに大きくなった子をお持ちのお母さんなら、「ああ、こんな質問をしたことがあったなぁ」と、懐かしい気持ちになるかもしれない。
    小児病棟によく置いてある一冊で、難病を抱えた子にお母さんが読んできかせたことも多々あることだろう。
    そんな想像をすると、シャローット・ゾロトウさんの仕事の大きさに、深く尊敬。
    子どもというものに敬意をはらいながら書かれたこの内容は、いわば「小さな哲学」で、小さいながらもこういう本は心に強く残ることと思う。

    • vilureefさん
      こんにちは。

      nejidonさんのレビューを拝読し、さっそく読んでみました。
      いや~、まいった。
      最初にグッときちゃって読み進める...
      こんにちは。

      nejidonさんのレビューを拝読し、さっそく読んでみました。
      いや~、まいった。
      最初にグッときちゃって読み進めるのがしんどかった。
      私ごとなのですが、とても大切な友人が今闘病中でして・・・。
      重ね合わせるっていうと、それも辛いものがあるのですが読んでて切なくなりました。

      4歳の我が子の反応はと言うと、まだ早かったかな(^_^;)
      人の死は理解しつつあるのですが、亡くなったおじいちゃんおばあちゃんはお墓にいると思っているみたいで・・・。
      もうちょっと大きくなったら是非もう一度読み聞かせたいと思います。

      いつもいつも素敵な本の紹介ありがとうございます。
      2014/04/24
    • nejidonさん
      vilureefさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      ちょっと忙しくしていてお返事が遅れてしまいました。ごめんなさいね。
      ...
      vilureefさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      ちょっと忙しくしていてお返事が遅れてしまいました。ごめんなさいね。

      この本、お読みいただいたのですね!嬉しいです!
      サイズも、絵の繊細さも、おうちの中で読むのに最適ですよね。
      そしてその内容が・・まさに哲学的。
      そうですか。ちょうど闘病中のお友達がいらっしゃるのですね。
      切ないし、辛いし、考えてしまいますね。。
      この本のはいわゆるハッピーエンドではないし、(たぶん)投げかけられた命題を、時間をかけて解いていくものだと思います。
      それこそ、その人なりの生き方の中で。
      時が熟したときに、生きる力になるような、そんな一冊ではないでしょうか。大げさかな?

      お子さんも、小さいなりに何かしら感じられたかと思います。
      不思議な本だなって。きっとそれで良いのだと思います。
      vilureefさんのお友達が、お元気になられますように。
      2014/04/27
  • 『ねえさんといもうと』が良かったので、ほかにも読みたくなった。
    松岡享子さん訳なので、こちらを借りてみた。

    小さな おとこの子は、おかあさんに ききます。
    「どうして、ひるは おしまいになって しまうの?」
    おかあさんは こたえます。
    「よるが はじめられるようによ。」
    おとこの子は、また ききます。
    「だけど、ひるが おしまいになったら、お日さまは どこへ いっちゃうの?」
    するとまた、おかあさんは こたえるのですーー。

    はじめは、ペースを掴めなくて読みづらかった。
    わかち書きになっているけれど長くて、しっかり、お話です。
    おとこの子は知らないことが多すぎて、ふしぎなことが多すぎて、こわくてたのしくて、きくのかもしれません。
    私も人生や生死について、漠然とした不安を感じることがあります。
    それが、このおかあさんがおとこの子の質問にきちんと向き合ってくれて、「ほんとに、ぐるぐる ぐるぐる、つづいて いくんだね。」とおとこの子が口にしたとき、私もほうと安心したのでした。
    絵はモノクロの鉛筆画だそうで、やさしい雰囲気を醸し出しています。

  • こどもの「どうして?」にこんなふうにこたえられたら素敵だな。
    たくさんの「どうして?」のさいごにおとこの子が気づいたこたえ。
    なくなっていくもの、消えていくものの先にあるもの。
    おわりとはじまり。そこに境界線はないのかもしれない。

  • 子供の問いにお母さんが答える。世界の成り立ちの不思議。終わりは始まり。世界は続いていく。

  • 6分半

  • 古本屋に持っていこうとしたら、息子(15歳)が「この本、好きなんだよねー」と。再読し、やはり手元に置いておこうと決めた本。

  • すべての終わりは、次の始まり。
    素敵な絵本でした。

  • おひさまのしたでたくさん遊んだ男の子が、夜、寝かしつけに来てくれたお母さんに尋ねます。
    _どうして、ひるは、おしまいになってしまうの?_
    その問いに対してのお母さんのこたえは・・・

    終わりは始まり。始まるための終わり。すべては、終わるのではなく別のところで別のかたちではじまる。
    次々に湧いてくる男の子の疑問への、お母さんの答え方が優しくてわかりやすくて、すごくすてき。

    こっくりしたブルーの表紙、B5弱の小さめの判。中を開くと温かい鉛筆画がびっしり…スピリットも、佇まいも、美しい絵本です。好み。

  • この秋の時期にぴったりの一冊です。長い冬の足跡が近づく秋になると、どうも心がセンチメンタルになってしまう。それはきっと、始まりと終わりの境界の季節だから。そしてめぐるめく自然(人も含む)の生き様をまじまじと映し出し、儚さをあらわにするからだと思う。(ちいさな帆)
    ぜんぶおわりがあるとさみしい。ぜんぶはじまりがあると、なぜかうれしくなります。(Mさん)

  • 5分

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著者プロフィール

1915-2013年。米国ヴァージニア州生まれ。ウィスコンシン大学卒業。出版社で50年以上にわたり児童図書の編集者として活躍するかたわら、絵本作家として60冊以上の作品を出版。主な絵本に『うさぎさんてつだってほしいの』(冨山房)、『かぜはどこへいくの』(偕成社)、『ねえさんといもうと』(福音館書店)、『あらしのひ』『いつかはきっと』(ほるぷ出版)、『はるになったら』(徳間書店)などがある。

「2018年 『かあさん、だいすき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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