月夜のみみずく

制作 : ジョン ショーエンヘール  工藤 直子 
  • 偕成社
4.01
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本棚登録 : 281
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033283005

作品紹介・あらすじ

父親とみみずく探しに出かけるのを心待ちにしていた少女の心の動きが詩情ゆたかに語られる。月夜の雪の森で、わしみみずくに会った少女は、大自然との交歓を味わう。1988年度コルデコット賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 寒い冬の夜おそくに父親に連れられ
    野生のみみずくを探しに森へ行く少女を、
    美しい詩と共に描いた絵本です。


    自分自身、ボクシングの試合前は、
    京都の鞍馬山の山奥に山籠りしに行きます。

    森の中にいると、生命の息吹や自然界のパワーを直に感じれるし貰えるから、

    決して大袈裟ではなく
    細胞の一つ一つが浄化していくような不思議な感覚を得られます。

    だけど夜は、静まりかえった森の中に獣の気配や鳴き声がして、
    怖くて寝れなくなるほど、自然の脅威を感じたりして(汗)(≧∇≦)

    やっぱ都会の喧騒の中にずっといると、 人間澱んでくるのかなぁ〜って、
    自然の中で暮らしてみて初めて分かりました。


    この絵本のお父さんと娘も
    生きるということを肌で感じるために、

    自然の脅威をまだ幼い娘に教えるために、
    夜の森へと出かけていきます。


    みみずくの鳴き声を真似て
    本物のみみずくを誘うお父さん。

    夜の雪の中を歩く怖さや不安、
    少女が感じる
    ようやく兄に次いで森に連れて行ってもらえる年齢になったことへの喜び、

    何かを得るためには
    寒さの中勇気を持って進み、
    じっと我慢しなくちゃいけないこと、

    求めていたものに会えなくとも
    がっかりしないこと、

    そしてこれから出会うだろう
    未知のものへのときめきなど、

    そのまま長い人生にも当てはまる教訓と
    幼い少女の鼓動が直に伝わってくるような詩情あふれる文章が本当に秀逸で、

    読む人それぞれが
    期待に胸膨らませる少女の気持ちを
    追体験していきます。


    シンプルな構成の絵本だけど
    この一冊の中に自然の怖さや掟、
    生きる喜びがすべて詰まっている。

    子供の頃にこういう貴重な
    『生の体験』ができた少女がうらやましいな(^_^)


    自分の足を使って
    見て触って肌で感じた『生の体験』は、 どんなに年月が経とうとも
    記憶の核となって、
    自らを支えてくれるハズです。


    少女の語り口調を忠実に再現したであろう、
    詩人の工藤直子さんの訳にも拍手!


    なお今作は、絵の表現力が問われる世界三大絵本賞のひとつである
    コルデコット賞を1988年に受賞していることを追記しておきます。


    これからの寒い冬の夜にピッタリな絵本ですよ(^^)

  • 雪の白さがまぶしい。
    闇夜にうかぶみみずくの姿が迫力。そしてきれい。

  • 中学年BT「冬」に使用予定。
    高学年にもよさそう。生みみずく見てみたいなあ。

  • 図書館

  • 小学生の頃、何かでこの本を読んだことがある。家にあったのかもしれないし、教科書に載っていたのかもしれない。ハッキリとは覚えていないのだけれど、とにかく、すごく寒くて空気の澄んだ夜の雰囲気と、ミミズクに会いに行くというワクワクする気持ち、この2点がすごく印象的に自分のなかに記憶として残っていた。

    改めて、読んでみて。
    ああ、そうそう、この冬の感じ。
    真っ白で、きらきらしてて、静かで、森の影は濃くて、雪がしゃりしゃりいって…瞬間的に、昔読んだ時の感覚を思い出した。知らない異国の地を想像しながら、絵とともにミミズクを探したかつての感覚を思い出した。

    そして、なんといっても、ミミズクに会えた時のあの圧倒されるページ!息を呑む。思わずミミズクを見つめる。絵、なのに、絵、だからか、ものすごい迫力で、本物に見つめられたかのようにドキドキする。

    「みみずくに あうときは おしゃべりは いらないの さむさも へっちゃらなの あいたいな あえるかなって わくわくするのが すてきなの」

    本当にその通り!

  • 文章に独特のリズムがあって、どうしても読まされている感じがしてしまい、窮屈だった。

  • 確実でないものを求める気持ち。最後のお父さんと帰るシーンがステキ。

  • 「とうさんとわたしでかけたの
    みみずくさがしにでかけたの」
    女の子がお父さんと一緒に、みみずくを探しに夜の森へ出かけます。もとは、詩ということもあって、リズムにのった文章が楽しいです。冷たくて美しい冬の夜の景色、ちょっと大人になった誇らしさ、みみずくに会えるかなという期待、読んでいて全部にわくわくしました。これからの季節にぴったりの絵本です。(ゆう)

  • しんと静まる夜。雪が全ての音を吸収して。父さんと一緒にみみずくに会いに行く女の子。父さんの言いつけを守って声を出さず…女の子の息づかいが聞こえてきそうな絵本。

  • 月夜の晩に、お父さんと女の子がみみずくに会いに行く話。ただそれだけといえばそれだけなんだけど、冬のキンと凍る情景が美しい。少し大人になったら出来る特別なコト、という雰囲気と、「みみずくに あいにいくときは しずかにしなくちゃ いけないよ」のフレーズが印象的だった。

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