島ひきおに (絵本・日本むかし話)

著者 :
  • 偕成社
4.02
  • (27)
  • (13)
  • (22)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 179
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033300207

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ただ寂しくて、ただ誰かと遊びたいだけなのに・・・。
    「おーい!こっちゃきて遊んでいけ!」
    どこへ行って何を言っても、鬼だということで、人々に恐れられ、逃げられてしまう鬼。
    「あなたの島をこの村まで引っ張ってきたら、一緒に住んでも良いでしょう」
    鬼を寄せ付けないために言った村人の言葉で、鬼は本当に自分の島を引っ張るのです。えんやこらえんやこら。

    いくつもの島をめぐります。
    何日も、何月も、何年もかけて。

    最後のページ「なんぼかむかしのはなしじゃそうな。今でも鬼は、島をひっぱって、南へ南へ進んでおるかもしれん。」
    が印象強いです。

  • 【読み語り10分・高学年~】3年生に読んだことがある。手ごたえを感じた絵本の一つ。泣いている子もいて、そのあと続編『島ひきおにとケンムン』を借り出した児童が多かったそうだ。孤独は、小さな子どもにも身近な感情なのだろう。男の子の心にも訴えたようだった。◆しかし、あらためて声を出して読んでみると、涙を出さずに語れない。読み語りを初めて、自分のために購入した最初の絵本。「よく、3年生に読んだな」(シンジラレナイ)、そんな本。

  • かわいそうなおに、おにより、よっぽど人間の方が悪いのが多いのに…

  • 広島弁で書かれているので、声に出して読むぶんにはよいが、ストーリーはいただけなかった。絵はしっかり日本昔話なのに、鬼が人間的過ぎる、あるいは現代人過ぎるからだろうか。むしろもっと現代的なタッチの絵のほうが、私にとってはしっくり来たのかもしれない。

  • 2018年度 5年生 9分30秒
    ひとりぼっちの鬼、ただ誰かと遊びたいだけなのに、村人達には理解してもらえない、とてもせつないお話です。
    方言のような箇所もあるので、試行錯誤して何度も練習しました。
    子供達は静かに聞いてくれていました。それぞれ何か感じてくれていたらいいな。
    『ひきおにとケンムン』という続編(?)もあるみたい。
    本の紹介には、「流れ着いた島でケンムンという友達をみつけ、やっと楽しい日を送り始めたのですが… 」とあります。
    是非とも読まなくちゃ!
    2014年度 5年生 6年生

  • 胸くそ悪い絵本。
    鬼は鬼であるがゆえにいつまでも孤独を引きずらなければならないのか?醜く恐ろしいその存在を望んだわけではなく、人と近付くための努力もしているのに。あんまりだな。
    この終わりはきっと「あなたは鬼を受け入れることができますか」ってことだと思うけど、その終わり方もひどいなと思った。だって鬼なんてみんな拒むのに。大人に出来ないことを子どもにさせるのか。

    でもいつかこの絵本を読んだ子どもたちが大人になって、社会の中で鬼を見つけるかもしれない。そしてこの絵本を思い出して、鬼を受け入れるかもしれない。そこに希望はあるのかも。
    そのためにはまず我々大人が孤独な鬼の声を聞かねばならない。いまは本当に悪い鬼も溢れているから、そこの選別はきっと大人でも難しい。誰かを救うなんてことは上から目線で馬鹿馬鹿しいが、寄り添うことなら。話を聞くことなら。できるんだろうか。自信はないけど。

    作者はこの絵本で何を伝えたかったんだろう。人間の残酷さかな。鬼の愚かさかな。分からない。
    とにかく鬼は今もさまよっているのだ。それはなんだか悲しいことだし、また、ゾッとすることでもあった。

  • 6年生に読み聞かせ。

    さみしい、さみしいお話。
    朝っぱらからこんなさみしい話を読み聞かせてよいものかと思いました(笑)

    6年生は静かに聞いているけど、さみしい話は一層シーンとしているので正直読みづらい……。

    このさみしい感じ、少しでも伝わったかな。

    「はじめに」のところに、鬼が引いてきたという言い伝えがある島がある、と書いてあったので、それも紹介すればよかったかなあと思いました。

  •  海の真ん中の小島に住むおには、毎日ひとりぼっちでさびしかった。つなで島をしばり、島をひっぱって海の中を歩きはまべの村にたどりつくが…。

  • 25年度 (3-2)

  • 2013.11.13 5-1

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1937年東京生まれ。瀬戸内海の能美島で育つ。京都大学文学部仏文科卒業。児童書編集を経て、1970年に「かいぞくオネション」発表。以後、幼年童話から長編作品、絵本の翻訳などで活躍。「海のしろうま」(野間児童文芸賞)「はんぶんちょうだい」(小学館文学賞)「ねずみのでんしゃ」「ふとんかいすいよく」「メロンのメロディー」「海のコウモリ」(赤い鳥文学賞)「カモメの家」(日本児童文学者協会賞・路傍の石文学賞)、翻訳に「おばけのバーバパパ」や「カロリーヌ」シリーズなどがある。

「2014年 『大きな船の旅 ジャカスカ号で大西洋へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島ひきおに (絵本・日本むかし話)のその他の作品

山下明生の作品

島ひきおに (絵本・日本むかし話)に関連するまとめ

ツイートする