ゆきむすめ

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 20
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033310602

感想・レビュー・書評

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  • 子ども向けの絵本と思って侮ってはいけません。
    ここに描かれているのは、美しくも哀しい愛の物語です。

    北の国にはゆきおんながたんといます。
    綺麗なつららとなって、軒下辺りにぶら下がっています。
    男たちが「あやあ、こげにほそっこくてめんこいおなごが、おらの嫁こになってくれたら、どんなによかべ……」と思うようなつらら。

    嫁に欲しいと言われれば、雪女は押しかけ女房にやってきます。
    しばらく幸せに暮らしますが、「いやあ、あったらきれえな嫁こが、湯に入って磨けば、もっともっときれえになるに……」と無理にお風呂に入れると…。
    そのくらいわかるやろ!

    そんなことが続き、気の強いゆきおんなたちは、村の男を凍らせてしまいます。
    そこで怒ったのが村の女たち。
    「おらたちが、嫁に行くところがのうなる」

    争いごとの嫌いなひとりのゆきむすめが、村はずれに行くと、真面目で働き者の男が一人います。
    ふたりはたがいに惹かれあい、夫婦になりますが、ほかのゆきおんなたちに見つからないように家ごと雪で隠れますが、とうとう見つかってしまいます。
    その時むすめは…。

    古くから伝えられている雪女は、正体がばれたら男を殺すか、黙って子どもを残して去っていきますが、このゆきむすめはずっと二人で生きたかったと思うんです。
    絵本ですからたがいにひとめぼれのように書いていますが、一生を添い遂げる決意というのはひとめぼれからは生まれないと思うんですよね。
    だから娘の行動に胸を打たれてしまうのです。

    文章を読むと本当に美しい話なんですが、挿絵では娘を見るときに若者の鼻の下がかなり伸びているのが笑えます。
    赤羽さん…。

  • 赤羽末吉さんの絵とお話の切なさが心にしみる。

  • ロシアの昔話のつもりで取り寄せたら、赤羽先生のこの絵本が届いた。

    ゆきむすめ、ゆきおんなに近いのかな。
    ちょっと大人の話かな。

  • 赤羽末吉さんの絵本を少しずつよむことにしたので、図書館で借りた。

    「創作昔噺」で、「男と女との、ほんとうはこわーくてかなしい物語」(カバーそでより)。

    知っていた雪女のはなしとは異なる。
    たしかに、雪女が複数いてもいい。
    夫婦になり、雪女たちの正体がばれてしまったときに男を凍らせて去るのは、男が雪女の正体を知って態度を変えたからなのかな。
    そうだとしたら、雪女の悲しみや怒りが少しはわかるかもしれない。
    その雪女たちに対抗する人間の女も、頼もしくて良かった。
    姿も心も優しい雪女が美しく、最期がかなしい。

  • (外語翻訳:雪女)

  • 「スーホの白い馬」でも有名な赤羽末吉さんの絵です。赤羽末吉さんは、雪の情景を描くのが本当に上手だと思います。

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著者プロフィール

1932年、大阪生まれ。『海の日曜日』(実業之日本社)でサンケイ児童出版文化賞と児童福祉文化賞、『ぼんぼん』で日本児童文学者協会賞、『兄貴』で野間児童文芸賞、『ぼんぼん』三部作で路傍の石文学賞を受賞(いずれも理論社)、他に『子どもの本・持札公開』(みすず書房)、『まんじゅうざむらい』(解放出版社)、など多数。絵本では、『でんでんだいこいのち』(片山健・絵/童心社)で小学館児童出版文化賞、『いろはにほへと』(長谷川義史・絵/BL出版)で日本絵本賞を受賞。他に『なんででんねん天満はん—天神祭』(童心社)、『龍』『いつだって長さんがいて…』 (いずれもBL出版)、など多数。

「2007年 『ひげがあろうが なかろうが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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