よるのかえりみち

制作 : みやこし あきこ 
  • 偕成社
3.92
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本棚登録 : 123
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033324609

作品紹介・あらすじ

抱っこされて家に帰る男の子の目に、夜の街の情景が映ります。一日の終わりを思い思いに過ごす人々を静謐なトーンで描き出す、おやすみの絵本。

感想・レビュー・書評

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  • これは凄い。凄く好み。絵も好み。怖かわいいと言ったら失礼かな。

    夜って不思議。街の雰囲気が昼間とは全然違う。
    昼間よりもワクワクしたり、怖かったり、切なくなったり。みんな何してるのかなぁって空想したり…。

    そんな街の様子がギュッと詰まってるような絵本。

    「いつものよる とくべつなよる みんなゆっくりねむれますように」おやすみなさい。

    • nejidonさん
      こちらにもコメントします♪
      みやこしあきこさんの本は(特に絵が)いいですよね!
      私も大好きです。
      「もりのおくのおちゃかいへ」をお話し...
      こちらにもコメントします♪
      みやこしあきこさんの本は(特に絵が)いいですよね!
      私も大好きです。
      「もりのおくのおちゃかいへ」をお話し会で読んだことがあります。
      作品数は少ないですが、ひとつひとつ丁寧な絵で内容も魅力的。
      温かいのに「どうなる?」と思わせるものもあって。
      いいなぁと思える作品に出合った時の嬉しさを、思い出すレビューです!
      2017/07/05
    • けいたんさん
      nejidonさん♪

      こちらにもありがとうございます(^-^)/
      絵本でたくさんお話できて嬉しいです♪

      みやこしあきこさん実...
      nejidonさん♪

      こちらにもありがとうございます(^-^)/
      絵本でたくさんお話できて嬉しいです♪

      みやこしあきこさん実は全然知らなくて、この作品が初めてです。
      私も絵が特に好きになりました!
      そして、みやこしさんを知っていてスッと紹介してくれるnejidonさん、頼りになりますヾ(≧∪≦*)ノ〃
      ありがとうございます♪
      「どうなる?」と思える作品大好きです。

      早速図書館を見たら絵本ありました。
      来週借りに行きます!
      ローベルの作品も楽しみです。
      2017/07/06
  • 夜のとばりが降りる頃、
    遊び疲れて眠くなったウサギの男の子が
    暗い夜の町をお母さんに抱っこされて家に帰っていきます。

    店じまいに追われるレストランや本屋さん。
    誰もいない夜の町の静けさ。次々に灯る町の灯り。
    明かりの灯った家々の窓からは、夜を思い思いに過ごす人々の様子が垣間見え、しーんと静まり返った夜は五感を刺激します。

    電話で話す誰かの声。オーブンで焼いたグラタンの美味しそうな匂い。
    一人きりで過ごす人もいれば、賑やかなパーティー に参加している人々もいます。

    まもなく男の子は家に着き、ベッドの中で、さっき見た人たちのことに思いを巡らせます。
    みんな今頃どうしているかな、そろそろ寝る支度をしている頃かな……
    やがて男の子の想像と現実とが夢うつつの中に混ざり合い、満ち足りた気分のうちに一日が終わっていくのでした…。

    男の子が初めて感じ垣間見る「夜」の真実を描いた詩情さえ溢れる美しい絵本。



    夜の空気をじかに感じ、
    昼間とは違う夜の町の不思議さや闇に潜む怖さを知ったのはいつの頃だっただろう。

    僕は小学校時代、
    不思議UFOクラブ部長だったので(笑)
    空や星を見るのが大好きな子供だったし、幼い頃から夜は友達だと思っていた。

    濃い藍色に沈む夜空。アーケードに連なるちょうちんの灯り。少しずつ遅れて響く花火の音。銭湯帰りに食べたアイスの味。
    夜と昼の隙間に流れるお気に入りの空気。

    そして時が経ち、中学生になった僕は
    大人たちが寝静まったあと、
    深夜の散歩に繰り出した。

    昼とは違う神秘的な夜の町の顔。
    見慣れたハズの景色が夜の魔法で違う景色に映る不思議。

    初めての夜の冒険への開放感と高揚が身体中にみなぎる。

    音も光も薄れて
    声をあげるとどこまでも響いていく感じに心ワクワクして、
    ただ夜を歩くことに好奇心旺盛だったあの頃。

    子供にとって夜という存在は
    大きくて得体のしれないどこかコワいものでもあるんだけど、
    だけども心の奥底では
    得体がしれないからこそ夜を知りたいし、
    ちょっと背伸びして
    大人な夜の世界を少し覗いてみたいと
    誰もが思ってるのだろう。 


    この絵本もページをめくるたびに伝わってくる
    夜のはじまりのしんとした静かな空気感と
    夜特有の濃密な匂い。 

    夜は僕たちにいろんなことを教えてくれる。

    夜の時間は昼の時間より進み方が遅くて、
    夜の風は音がザワザワして胸がキュウってなる感覚や、

    心に染み入る月明かりの美しさも、
    暖かい場所から一度離れてみなくちゃ
    分からないってこと、

    孤独になることを、1人になることを、
    怖れちゃいけない。
    孤独な時間こそが自分を磨き、人間に深みを与えていく、

    生きるとは行動することだ。
    行動して得たものだけが個性であり財産となる。
    知識だけの実感のない言葉は人の心を打たないし、
    少なくとも自分の目で見る前に
    何かを言おうとしてはいけないのだ。


    そんなことを僕は夜の冒険から学んだ。


    自分の足を使って
    見て触って肌で感じた
    『生の体験』は、
    どんなに年月が経とうとも
    記憶の核になって自らを支えてくれる。

    ウサギの男の子もいつか夜に旅立つのだろうか。
    密かな歓びと高揚を胸に夜と手を組むそのとき、
    少年は何を学ぶのだろうか。

    • まっき~♪さん
      円軌道の外さん、お久しぶりです!
      ブクログ再開されたのですね(^^)うれしいです。

      たくさんのいいね!ポッチと、コメントありがとうご...
      円軌道の外さん、お久しぶりです!
      ブクログ再開されたのですね(^^)うれしいです。

      たくさんのいいね!ポッチと、コメントありがとうございます。
      メール開いたら、たくさんブクログからメールが届いていたので、可笑しくって思わず笑ってしまいました。
      どこに返信しようか…迷いましたが、この絵本は記憶に残っているのでここにしました。

      >孤独になることを、1人になることを、怖れちゃいけない。
      >孤独な時間こそが自分を磨き、人間に深みを与えていく、生きるとは行動することだ。

      「生きるとは行動することだ」って、力強いパワーあふれていて
      心にすーっとしみこみました。
      私事になってしまいますが…
      4年間、ずっと自宅で介護していましたが、年末に104歳でお看取りしました。
      できることを全部やりきった…と言いきれるけど、今でも考えてしまうことがあります。

      振り返ると自分のことを全部後回しにしていたので、今度は自分のために
      時間を使いたいなぁ。。。と思ってます。
      それで子供と一緒に釣りにも行こうかな~ということになったんですよ(笑)
      釣りに行ったら、お知らせしますね。お楽しみに(^^)

      円軌道の外さんもゆっくりとブクログ復帰ですね。
      こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

      2018/01/18
    • 円軌道の外さん
      まっき~♪さん、バタバタして遅くなりましたが、
      たくさんのポチと
      あったかいコメントありがとうございます!

      いやぁ~やはり、まっき...
      まっき~♪さん、バタバタして遅くなりましたが、
      たくさんのポチと
      あったかいコメントありがとうございます!

      いやぁ~やはり、まっき~♪さんの文章はいいですね(笑)
      なんか懐かしいし、優しさに溢れてますね。

      あっ、介護の話は前々から聞いてだけど、
      お亡くなりになられたのですね。
      突然のことで言葉も見つからないけれど、お悔やみを申し上げます。

      2011年から僕はブクログにいるし、
      まっき~♪さんとも長い付き合いなので、誠心誠意尽くしてきたのは
      レビューでも読んで分かってます。

      本当にお疲れ様でした。
      まっき~♪さんがやりきったと言うなら
      心からそうなんだろうし、
      あとは、自分のために人生を生きて楽しんでくださいね。

      そうすることが亡くなられた人への供養にも繋がるし、
      そうすることを望んでおられると思います。

      僕も5歳で親父が亡くなり、お袋に棄てられて
      弟と二人、児童養護施設で育ちました。
      成人してお袋が亡くなり、2年前に弟も亡くなった今、
      とうとう独りぼっちになってしまったんですが、
      だからこそ、生きて生きて
      這ってでも生き抜いてやるって思ってます(笑)

      釣りの話、また楽しみにしてますね!
      こちらこそ、あらためてよろしくお願いします!

      またまっき~♪さんのレビュー読めるのが
      嬉しいです!



      2018/01/28
  • 全体的にモノトーンで動物たちの表情は少し翳りがあってシュールな感じも受けたけど、とても温かい気持ちになれるお話で、何度も何度も読み返してはほっこりとした。

    自分が子供で普段なら、もう家にいてご飯食べたりする時間に、外にいて外から他の家の様子を見る、その子供の視点が、とても懐かしくって涙が出そうになりました。

    あったかい気持ちになれた絵本です♪

  • 表紙だけ見た印象は、怖いの? だった。
    読んでみたら全く逆。
    おうちへ帰る途中のうさぎの親子が路地からのぞき見える数々の家には、仕事をしてる人、終わった人、独りの時間を楽しむ人、みんなでワイワイパーティーを開いてる人たち。

    1つのうちごとにそのおうちごとの生活があって、当たり前だけれど、あぁ、生きてるんだなあと感じた。

    ほんわかした絵本です。大人の人が好きかも。

  • たくさん遊んで眠くなったうさぎの男の子。
    お母さんに抱っこされて夜の道を家に帰っていく様子が描かれます。

    夜の色がとってもリアルでした。
    小さい子にはちょっと怖いかも。
    夜の時間を思い思いに過ごす動物達の姿に興味津々。
    本を読みながら寝てしまうヤギさんに自分が重なるよう(笑)

    ゆっくり読むと自然と眠くなっていきそうな心地よさでおやすみ絵本にいいかも。

  • 夜、うさぎの男の子がお母さんにだっこされて一緒に帰る。
    その途中で、色々な人たちが色々な夜を過ごしているのを見掛ける。
    電話をしている人。
    パーティーから帰る人。
    テレビを見ている人。
    ケーキを焼いている人。
    お別れをする人…。
    パーティーから帰った人は帰って別のことをしたり、テレビを見ていた人はお風呂に入ったり。
    それぞれの夜、1日のおやすみの準備をしていく。
    うさぎの男の子もお父さんが加わり、家まで家族揃って帰り、ベッドに入って眠りにつくのだった。

    それぞれの夜。

    文字が少な目で静かな絵本。

    絵がちょっと暗い。
    動物の顔がリアルよりでちょっと怖い感じる場合も。
    大人には受けそうな絵と雰囲気。

  • それぞれの部屋の中の人たちの生活の一瞬を切り取った絵が面白い。

  • 絵がしんとしていて、大人へのプレゼントにもいいかなと思います。でも、子どもも絶対心にしみると思います。ちょっと切ない、ほんとの物語です。

  • 白と黒で表現される動物達の世界。夜のちょっと不思議でこわい世界が表現されている。家の中のそれぞれの暮らしぶりが、幸せそうで安らぐ。

  • 2016/1/12

    居場所
    帰る場所

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プロフィール

みやこし あきこ/埼玉県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)で日本絵本賞大賞を受賞。そのほかの作品に『ピアノのはっぴょうかい』(ブロンズ新社)『たいふうがくる』(BL出版)他多数。

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