よるのかえりみち

  • 偕成社
3.87
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033324609

作品紹介・あらすじ

抱っこされて家に帰る男の子の目に、夜の街の情景が映ります。一日の終わりを思い思いに過ごす人々を静謐なトーンで描き出す、おやすみの絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 西洋の街並みだが住人は動物たち。夜になってうさぎの親子が家に帰る。町の夜の様々な風景が描かれる。なんだか温かさやはかとないさみしさが感じられる。色鉛筆の絵がいいなあ。

  •  以前読んだ『ぼくのたび』から三年前の発表になるが、既に確立された感のある、「みやこしあきこ」さんのリトグラフは、レストランや本屋が店じまいする、ちょっともの寂しさが漂う場面に於いても、ポッと点ったロウソクの火のような、やさしい暖かみを感じさせられて、ほっとさせられます。

     すっかり暗くなった夜の帰り道の途中、ふとアパートの窓を仰ぎ見ると、明かりの点いた部屋とそうでない部屋が、それぞれあり、それだけでも色々と想像させられるが、そこから更に五感で感じ取る事で分かるのは、夜にだけ見られる、人それぞれに異なる多様な過ごし方であり、それは、その人たちにとって、とても限られた大切な時間であるからこそ実感させられた、ささやかな日常と幸せの喜びであり、そこには夜ならではの、ゆったりとした寛ぎも体感させられたのが印象的でした。

     そして、夜の過ごし方と聞くと、仕事帰りの後をイメージする私にとって(最近、週6になりました)、ついルーティン化しやすいものになってしまうのだが、ここでは、帰りを待つ人、テレビを見る人、一人机に向かう人、パーティをしている人達、お風呂に入りながらゆったりと足を伸ばしている人(窓から見たのではありませんよ)、そして、別れの悲しみに涙ぐむ人と、様々で、人の数だけ人生があるというのを、夜という一場面だけでも充分に感じさせてくれます。

     その中で、私が最も共感出来たのが、昨日の本の続きをちょっとでも読もうとしている人で(ソファで寝ながらのスタイルがまた良い)、これ分かるなあと思い、休みの日にずっと読書するよりは、仕事帰りの時の方が、割と頭に入ってくる私にとって、寝なければと思いつつも、あとちょっとだけなんて、つい読み続けてしまい、それは読める時間が限られてるからこそ、より楽しいのだし、たとえ窓の明かりが点いていることしか分からなくても、もしかしたら、私と同じようなことをしてるのかもしれないなと想像することで、何か自分は独りでは無いことを、暗い夜から感じさせてくれるようでもある嬉しさから、仕事で疲れ切った夜にこそ、パラパラと捲って読みたい、大人の為の絵本だと思います。

     そして、そんな夜だからこそ体感できる、限られたひとときのささやかな喜びからは、『いつもの夜は特別な夜にもなる』ということと、『いつもの夜は思っていた以上に特別な夜でもあったのだ』ということを、私に感じさせてくれた、この絵本は、2016年ボローニャ・ラガッツィ賞フィクション部門優秀賞受賞作品です。

    • 111108さん
      たださん、こんばんは。

      表紙から気になる本ですね。みやこしあきこさんのリトグラフ素敵でもっと見たくなりました。

      それにも増して、たださん...
      たださん、こんばんは。

      表紙から気になる本ですね。みやこしあきこさんのリトグラフ素敵でもっと見たくなりました。

      それにも増して、たださんのレビューで「昨日の本の続きをちょっとでも読もうとしてる人」のところで、仕事帰りの方が頭に入ってくる、というところに共感、ますます読みたくなりました♪
      2023/09/05
    • たださん
      111108さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます(^^)

      表紙、つい見てしまいますよね。
      本書を読む前に、ブクログの写真で見た...
      111108さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます(^^)

      表紙、つい見てしまいますよね。
      本書を読む前に、ブクログの写真で見たときは分からなかったのですが、うさぎのお母さんが子どもを抱っこして帰っているシーンで、本編にもほぼ同じ構図の絵があるのですが、実はそれぞれ別に描いてあるので、それもまた楽しめると思いますし、リトグラフならではの、線のついたような感じも、夜に溶け合うような味のあるものへと感じられました。

      共感して下さって嬉しいです!
      ありがとうございます(*'▽'*)
      111108さんのそのお言葉に、独りで無いことを、ますます実感いたしました。
      2023/09/05
    • 111108さん
      たださん、お返事ありがとうございます!

      細かな線で描かれる可愛らしさの中に、静けさとか温もり懐かしさなどを感じる表紙ですね。ほぼ同じ構図と...
      たださん、お返事ありがとうございます!

      細かな線で描かれる可愛らしさの中に、静けさとか温もり懐かしさなどを感じる表紙ですね。ほぼ同じ構図という絵も見てみたいです♪

      疲れてる時ほど凝り固まってる頭をほぐしたくて本読んじゃうんですよね。気持ちが伝わったようで嬉しいです(´∀`)
      2023/09/06
  • たださんとakikobbさんのレビューから読みたくて。抱っこされたうさぎの子が微睡んで見る夜の街の風景。旅行先の車窓から「この街に住んでたらどんな暮らしをしていたかな」と想像している時のような気持ちを味わった。素敵な時間。

    • 111108さん
      akikobbさん、コメントありがとうございます♪

      大人になっても未だに車窓から「もしも」と想像してしまいます。絶対有り得ないけど、でも考...
      akikobbさん、コメントありがとうございます♪

      大人になっても未だに車窓から「もしも」と想像してしまいます。絶対有り得ないけど、でも考えてる間は楽しいです。この本の最終列車に乗ってるのが私だったら‥とかずっと想像したくなる絵本ですよね。
      2023/10/01
    • たださん
      111108さん、お返事ありがとうございます♪
      akikobbさん、こんばんは(^^)

      111108さんの買う気満々のお言葉、とても嬉しく...
      111108さん、お返事ありがとうございます♪
      akikobbさん、こんばんは(^^)

      111108さんの買う気満々のお言葉、とても嬉しくなりました(≧∀≦)
      私も買いたいのですが、お金が無くて・・みやこしさんの絵本は、本書も含めて買いたいものばかりなのですが、いつか手に入ると信じて、今を耐え抜きます。
      2023/10/01
    • 111108さん
      たださん、お返事ありがとうございます♪

      買いたい本があると思うとモチベーションあがりますよね。私もすぐには買えないけど、気持ちを温めており...
      たださん、お返事ありがとうございます♪

      買いたい本があると思うとモチベーションあがりますよね。私もすぐには買えないけど、気持ちを温めております(*´-`)
      2023/10/02
  • 2015年初版。32ページの絵本です。タイトルと使われている色の少なさから、ちょっと怖いのかなあと思ったのですが、とても暖かい気分になれます。遊び疲れたうさぎの子供を抱っこしたお母さんが家路を辿ると言う簡潔なストーリー。ページごとに一日を終えようとする人(動物)の様子が出てきます。それぞれにどんな一日だったのかを想像させます。ぽっかぽっかとした気分・何だか悲しい気分・一日を終えようとするホッとする様子。優しい気分になります。いい絵本。

  • おやすみ。
    それぞれのおやすみを感じる。

    モノクロームぽい、淡い色彩が心を落ち着かせてくれる。
    大人が、眺めるのに最高な絵本。
    見開きの絵は、マンションなのか…窓に映るそれぞれの夜の過ごし方。良いなぁ。

    おかあさんに抱っこされて夜道を帰る。
    みせじまいをしている。
    どこかの家から話し声。
    おいしそうなにおい。
    くつろいでいたり、パーティをしていたり。
    ハグでお別れしてたり。
    おとうさんが、むかえにきた。
    そろそろパーティのひともかえったかな。
    こつこつと足音。
    とおい、まちにかえるのかな。

    それぞれの夜。

  •  たくさん遊んだあと、お母さんに抱っこされて夜の道を帰る、うさぎの子どもの心の声、という体裁をとって、それぞれに一日の仕事を終えようとする街の人々(=動物たち)の様子が描かれる。
     うさぎの子どもが眠りにつくころ、さっきちらっと様子を見た街の人々も、それぞれに寝る支度に入っていく。賑やかそうなパーティーはお開きになる。ひとりお風呂に入って足を伸ばす。帰宅したパートナーと遅い晩御飯を始める。最終列車で遠くの街に帰る人もいる。
     このあたりは、「本当にうさぎの子どもが考えていることとしての叙述なのか」というとそこは曖昧で、内容からすれば天の声的な神の視点的なものと考える方が妥当だが、それでも、時折挿し挟まれるうさぎの子どもの寝顔がむちゃくちゃかわいい。これがないと。

    • たださん
      akikobbさん、こちらにもお邪魔します(^^)

      最後の方は、うさぎの子どもの想像が入ってますよね。
      きっと、こんな喜びや悲しみもあるだ...
      akikobbさん、こちらにもお邪魔します(^^)

      最後の方は、うさぎの子どもの想像が入ってますよね。
      きっと、こんな喜びや悲しみもあるだろうけど、それでも皆、毎日を繰り返し生きているんだなと、読み手も前向きにさせてくれるものを感じられて、いいシーンですよね。
      2023/09/24
    • akikobbさん
      たださん、
      『よるのかえりみち』はたださんのレビューを読んだことも覚えています♪
      夜の時間を描くという狙いだけを考えれば、うさぎの子どもを中...
      たださん、
      『よるのかえりみち』はたださんのレビューを読んだことも覚えています♪
      夜の時間を描くという狙いだけを考えれば、うさぎの子どもを中心に持ってこずに三人称的な語り形式であっても成立しそうにも思えたのですが、前半の「話し声が聞こえる」「いい匂いもする」はやっぱり臨場感があるし、眠りこけた子どもの心が窓から抜け出して自由に空を飛び回って気にかかる場所を見に行っているかのようなイメージもわくところも、いいなと思いました。
      2023/09/24
    • たださん
      akikobbさん、お返事ありがとうございます♪

      私の感想のこと、ありがとうございます(*'▽'*)

      『眠りこけた子どもの心が窓から抜け...
      akikobbさん、お返事ありがとうございます♪

      私の感想のこと、ありがとうございます(*'▽'*)

      『眠りこけた子どもの心が窓から抜け出して自由に空を飛び回って気にかかる場所を見に行っているかのようなイメージ』
      まさに、それだと肯ける素敵な表現だと思いましたし、これを読んだ子どもが、将来大人になったときに、「そういえばこんな絵本、小さい頃に読んだなぁ」と、実生活と照らし合わせて、思い返せるような願いも込めている気が致しました。
      2023/09/24
  • 【店長レビュー】みやこしあきこ『よるのかえりみち』商品紹介(購入者の口コミ) | 絵本・図鑑・児童書 | いろや商店
    https://iroya.online/store/products/detail/136

    よるのかえりみち | 偕成社 | 児童書出版社
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033324609

    • 本ぶらさん
      これは、面白い視点かも…、って思いました。
      映画にしてほしいような。
      教えていただいてありがとうございます。
      これは、面白い視点かも…、って思いました。
      映画にしてほしいような。
      教えていただいてありがとうございます。
      2021/03/03
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      本ぶらさん
      > 映画にしてほしいような。
      動きや音が加わると、別の世界になってしまうかも。
      本ぶらさん
      > 映画にしてほしいような。
      動きや音が加わると、別の世界になってしまうかも。
      2021/03/03
  • 夜のとばりが降りる頃、
    遊び疲れて眠くなったウサギの男の子が
    暗い夜の町をお母さんに抱っこされて家に帰っていきます。

    店じまいに追われるレストランや本屋さん。
    誰もいない夜の町の静けさ。次々に灯る町の灯り。
    明かりの灯った家々の窓からは、夜を思い思いに過ごす人々の様子が垣間見え、しーんと静まり返った夜は五感を刺激します。

    電話で話す誰かの声。オーブンで焼いたグラタンの美味しそうな匂い。
    一人きりで過ごす人もいれば、賑やかなパーティー に参加している人々もいます。

    まもなく男の子は家に着き、ベッドの中で、さっき見た人たちのことに思いを巡らせます。
    みんな今頃どうしているかな、そろそろ寝る支度をしている頃かな……
    やがて男の子の想像と現実とが夢うつつの中に混ざり合い、満ち足りた気分のうちに一日が終わっていくのでした…。

    男の子が初めて感じ垣間見る「夜」の真実を描いた詩情さえ溢れる美しい絵本。



    夜の空気をじかに感じ、
    昼間とは違う夜の町の不思議さや闇に潜む怖さを知ったのはいつの頃だっただろう。

    僕は小学校時代、
    不思議UFOクラブ部長だったので(笑)
    空や星を見るのが大好きな子供だったし、幼い頃から夜は友達だと思っていた。

    濃い藍色に沈む夜空。アーケードに連なるちょうちんの灯り。少しずつ遅れて響く花火の音。銭湯帰りに食べたアイスの味。
    夜と昼の隙間に流れるお気に入りの空気。

    そして時が経ち、中学生になった僕は
    大人たちが寝静まったあと、
    深夜の散歩に繰り出した。

    昼とは違う神秘的な夜の町の顔。
    見慣れたハズの景色が夜の魔法で違う景色に映る不思議。

    初めての夜の冒険への開放感と高揚が身体中にみなぎる。

    音も光も薄れて
    声をあげるとどこまでも響いていく感じに心ワクワクして、
    ただ夜を歩くことに好奇心旺盛だったあの頃。

    子供にとって夜という存在は
    大きくて得体のしれないどこかコワいものでもあるんだけど、
    だけども心の奥底では
    得体がしれないからこそ夜を知りたいし、
    ちょっと背伸びして
    大人な夜の世界を少し覗いてみたいと
    誰もが思ってるのだろう。 


    この絵本もページをめくるたびに伝わってくる
    夜のはじまりのしんとした静かな空気感と
    夜特有の濃密な匂い。 

    夜は僕たちにいろんなことを教えてくれる。

    夜の時間は昼の時間より進み方が遅くて、
    夜の風は音がザワザワして胸がキュウってなる感覚や、

    心に染み入る月明かりの美しさも、
    暖かい場所から一度離れてみなくちゃ
    分からないってこと、

    孤独になることを、1人になることを、
    怖れちゃいけない。
    孤独な時間こそが自分を磨き、人間に深みを与えていく、

    生きるとは行動することだ。
    行動して得たものだけが個性であり財産となる。
    知識だけの実感のない言葉は人の心を打たないし、
    少なくとも自分の目で見る前に
    何かを言おうとしてはいけないのだ。


    そんなことを僕は夜の冒険から学んだ。


    自分の足を使って
    見て触って肌で感じた
    『生の体験』は、
    どんなに年月が経とうとも
    記憶の核になって自らを支えてくれる。

    ウサギの男の子もいつか夜に旅立つのだろうか。
    密かな歓びと高揚を胸に夜と手を組むそのとき、
    少年は何を学ぶのだろうか。

    • 円軌道の外さん
      まっき~♪さん、バタバタして遅くなりましたが、
      たくさんのポチと
      あったかいコメントありがとうございます!

      いやぁ~やはり、まっき...
      まっき~♪さん、バタバタして遅くなりましたが、
      たくさんのポチと
      あったかいコメントありがとうございます!

      いやぁ~やはり、まっき~♪さんの文章はいいですね(笑)
      なんか懐かしいし、優しさに溢れてますね。

      あっ、介護の話は前々から聞いてだけど、
      お亡くなりになられたのですね。
      突然のことで言葉も見つからないけれど、お悔やみを申し上げます。

      2011年から僕はブクログにいるし、
      まっき~♪さんとも長い付き合いなので、誠心誠意尽くしてきたのは
      レビューでも読んで分かってます。

      本当にお疲れ様でした。
      まっき~♪さんがやりきったと言うなら
      心からそうなんだろうし、
      あとは、自分のために人生を生きて楽しんでくださいね。

      そうすることが亡くなられた人への供養にも繋がるし、
      そうすることを望んでおられると思います。

      僕も5歳で親父が亡くなり、お袋に棄てられて
      弟と二人、児童養護施設で育ちました。
      成人してお袋が亡くなり、2年前に弟も亡くなった今、
      とうとう独りぼっちになってしまったんですが、
      だからこそ、生きて生きて
      這ってでも生き抜いてやるって思ってます(笑)

      釣りの話、また楽しみにしてますね!
      こちらこそ、あらためてよろしくお願いします!

      またまっき~♪さんのレビュー読めるのが
      嬉しいです!



      2018/01/28
  • これは凄い。凄く好み。絵も好み。怖かわいいと言ったら失礼かな。

    夜って不思議。街の雰囲気が昼間とは全然違う。
    昼間よりもワクワクしたり、怖かったり、切なくなったり。みんな何してるのかなぁって空想したり…。

    そんな街の様子がギュッと詰まってるような絵本。

    「いつものよる とくべつなよる みんなゆっくりねむれますように」おやすみなさい。

    • nejidonさん
      こちらにもコメントします♪
      みやこしあきこさんの本は(特に絵が)いいですよね!
      私も大好きです。
      「もりのおくのおちゃかいへ」をお話し...
      こちらにもコメントします♪
      みやこしあきこさんの本は(特に絵が)いいですよね!
      私も大好きです。
      「もりのおくのおちゃかいへ」をお話し会で読んだことがあります。
      作品数は少ないですが、ひとつひとつ丁寧な絵で内容も魅力的。
      温かいのに「どうなる?」と思わせるものもあって。
      いいなぁと思える作品に出合った時の嬉しさを、思い出すレビューです!
      2017/07/05
    • あいさん
      nejidonさん♪

      こちらにもありがとうございます(^-^)/
      絵本でたくさんお話できて嬉しいです♪

      みやこしあきこさん実...
      nejidonさん♪

      こちらにもありがとうございます(^-^)/
      絵本でたくさんお話できて嬉しいです♪

      みやこしあきこさん実は全然知らなくて、この作品が初めてです。
      私も絵が特に好きになりました!
      そして、みやこしさんを知っていてスッと紹介してくれるnejidonさん、頼りになりますヾ(≧∪≦*)ノ〃
      ありがとうございます♪
      「どうなる?」と思える作品大好きです。

      早速図書館を見たら絵本ありました。
      来週借りに行きます!
      ローベルの作品も楽しみです。
      2017/07/06
  • 〝もう 眠たくなっちゃった。 今日は たくさん 遊んだから・・・〟静かな夜の街。 お母さんに抱っこされたウサギの男の子が、夜の道をお家へと帰っていきます。 明かりの灯った家々の窓には、眠りにつく前の夜のひと時を、思い思いに過ごす人たち(兎たち)の様子が垣間見えています・・・。 作者<みやこし あきこ>さんの夜の静寂さに引き寄せられる、幻惑の絵本!

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著者プロフィール

1982年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒業。在学中から絵本を描きはじめ、2009年に『たいふうがくる』で「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞しデビュー。2012年『もりのおくのおちゃかいへ』で日本絵本賞大賞を受賞。数々の言語に翻訳出版されている『よるのかえりみち』はボローニャ・ラガッツィ賞(2016年フィクション部門Special Mention)受賞後、ニューヨークタイムズ&ニューヨーク公共図書館The Best Illustrated Children’s Books of 2017、ミュンヘン国際児童図書館The White Ravens 2016に選ばれるなど、海外からの評価も高い。その他の作品に『のはらのおへや』『ピアノはっぴょうかい』『これだれの?』『ぼくのたび』『かいちゅうでんとう』などがある。

「2022年 『ちいさなトガリネズミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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