くろいの

著者 :
  • 偕成社
3.65
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本棚登録 : 189
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033328805

作品紹介・あらすじ

ひとりで帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつけます。どうやら、自分にしか見えていないみたいです。ある日、思いきって声をかけると、その〝くろいの〟は、台の上からおりてきて、とことこ歩きだしました。ついていくと、へいの穴からもぐりこんだのは、ほどよく古びた日本家屋。そこは、くろいのの家でした。
おしゃべりはしないまま、居心地のいい居間でお茶を飲んだあと、くろいのは女の子を、押し入れの中から屋根裏につれていってくれました。そこに広がっていたのは、暗闇の中にキノコやコケが光る幻想的な世界。ブランコやすべり台で思いきり遊んだあと、ふたりは大きな生きものの柔らかな毛なみにつつまれてぐっすり眠りました。お母さんの夢を見た女の子は、また、くろいのとともに居間にもどってきます。
わかれぎわ、くろいのは一輪の花をくれました。帰り道のとちゅうで、お父さんとばったり会った女の子は、ふたりでなかよく家にむかいます。

ひとりでいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議な生きもの、くろいの。そのくろいのとわたしの愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本。

感想・レビュー・書評

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  • とても良かった。
    どうしようもなく削れてしまっているときに、息をふきかえせるのは、こんなふうな奥の世界。たやすく誰もが入ってこられることのない世界なら、壁をゆるめて息をつける。それをこんなふうに描いてくれて、とてもうれしかった。

  • 帰り道にであった「くろいの」についていった少女が体験する、懐かしくも不思議な世界。

  • K
    3歳6ヶ月

  • 女の子と、「くろいの」という不思議な生き物(?)との、小さな冒険のお話。

  • 女の子が町で不思議な生き物「くろいの」に出会った。どうやら自分にしか見えないらしい。ある日、誘われるままついて行った古い家で、一緒にお茶を飲み、屋根裏で遊んで、ふかふかの毛に包まれてお母さんの夢を見る‥‥という話。

    線画のみで描かれ、色はなく「くろいの」は可愛くもないんだけど、妙に暖かい気持ちになる。
    ラストでお父さんと家に帰る女の子の姿がいい。
    子供はどう感じるんだろうな〜

  • どうも、黒いキャラに弱い。おしいいれのぼうけんを思い出します。

  • 「くろいの」をみつけ、勇気を出して声をかける女の子。
    「くろいの」は自分以外には見えてないらしい。
    「くろいの」についていくと、お茶をだしてくれて、おしいれのなかへ
    そこは「くろいの」の世界
    「くろいの」といっしょに、毛がふわふわしたところでお昼寝。
    女の子はお母さんの夢を見たという。
    帰り道、ばったりお父さんに会う。

    「くろいの」はすぐそばにいるもの
    やさしい?なにもしゃべらない
    安心するものなのに、「くろい」の。

    不思議な読後感。
    子どもたちはどう聴くのかな?
    5分

  • 5歳3ヶ月の娘と
    2歳3ヶ月の息子に読み聞かせ

    日本絵本大賞受賞作品ということで
    どんなものかと気になって読んでみました

    白黒の世界と
    女の子の容姿が
    どうしてもミステリアスな雰囲気で

    私はどちらかというと
    恐怖、怪談えほんに
    とらえてしまった。。。

    でも
    娘と息子は怖がってなかったから
    やっぱり子どもの世界なファンタジーなのかな?

  • 大人たちには見えていない“くろいの“。
    まっくろくろすけのような、ちびトトロのような。
    お話を読んでいたら、絵本の『もりのなか』や
    『おしいれのぼうけん』を思い出した。

    モノクロの絵が“くろいの“を引き立てている。
    最初少し怖いお話なのかと思ったが、
    “くろいの“の動きが絶妙にコミカルなのが影響して、お話全体の雰囲気が楽しく優しい。
    押入れのふすまを開ける閉じるがキーなんだろう。

    子どもは空想を掻き立てるだろうな。

    おかあさんのゆめ、見られてよかったね。

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著者プロフィール

1972年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。在学中より銅版画と絵本の制作を始める。自作の絵本に『おきにいり』『みつこととかげ』『おばけがこわいことこちゃん』『トマトさん』があり、共作の絵本に『みずたまのチワワ』『いってかえって星から星へ』『ねえ だっこして』『みつけたよ さわったよ にわのむし』『うおいちば』『ひみつのカレーライス』『気のいい火山弾』『ゆきひらの話』などがある。

「2018年 『くろいの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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