はるなつあきふゆの詩

  • 偕成社 (2018年5月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (56ページ) / ISBN・EAN: 9784033484006

作品紹介・あらすじ

なんでもない毎日の、トクベツな一瞬のきらめきを、まっすぐ見つめた詩48編。磨きぬかれた言葉と、詩情あふれる絵の美しい絵本。

みんなの感想まとめ

日常の何気ない瞬間を美しく切り取った詩集は、48編の詩とともに、季節の移ろいを感じさせる魅力に満ちています。磨き抜かれた言葉と詩情あふれる絵が調和し、心に残る印象を与えます。シンプルでわかりやすい表現...

感想・レビュー・書評

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  • 四季の詩の絵本ですね。
    詩は、ジュリー・フォリアーノさん(アメリカ生まれ)絵本作家、詩人。
    絵は、ジュリー・モースタッドさん(カナダ生まれ)イラストレーター、アニメーション作家。
    訳は、石津ちひろさん(愛媛県生まれ)絵本作家、詩人、翻訳家。

         「4月27日」

     きょうマグノリアの木の下で
     ダックスフントのポールに会った
     ポールはなんだか
     ごきげんななめ
     おいていかれて
     おこってるみたい
     でもねポール
     上を見てごらん
     きれいにさいたマグノリアが
     そよかぜにゆれてるよ
     それに気づいたら
     きみはきっとおもうはず
     マグノリアの
     木陰につながれてるのも
     そうわるくはない………って
     だっていまは
     心おどる春だもの

         「7月10日」

     緑のトマトが赤くなるころ
     ひろい空に
     入道雲が
     もこもこわいているだろう
     緑のトマトが赤くなるころ
     とつぜん目ざめた 
     夏の日ざしが
     まぶしくかがやいているだろう
     緑のトマトが赤くなるころ
     ちいさなイモムシがはいまわり
      ひな鳥が
     ピイピイ鳴いているだろう
     緑のトマトが赤くなるころ
     ひまわりの花が
     おひさまめざして
     ぐんぐんのびているだろう
     トマトがすっかり赤くなるころ
     まあるく育った実は
     いまにも
     はちきれそうになっているだろう

         「9月30日」

     秋の野山で咲いている
     赤い花をあなたにあげたい
     冬ごもりの準備にいそがしい
     チョウチョもあげたい
     残りわずかなラズベリーも
     澄んだおひさまの光も
     みんなあげたい
     かわりにわたしがほしいのは
     土の上にひらひらと
     落ちてくるそのまえに
     あなたがうまく受けとめた
     夕日色したきれいな葉っぱ
     あともうひとつほしいのは
     春を待ちながら
     暖炉のそばで
     くちずさめるような
     すてきなことば

          「2月27日」

       まどのそとに
       ゆきがふる
       ふわふわふって
       ふりつもる

       まどのそとに
       ゆきがふる 
       しんしんふって
       あたりいちめん
       しろくなる

       まどのそとに
       ゆきがふる
       どんどんふって
       かぜがふきあれ
       ふぶきになる
       まだまだ
       やまずに
       ゆきがふる

     優しく語りかけてくる詩が、四季の移ろいをなぞります。ロマンチックに自然のなりわいを教えてくれます。ユーモアも感じさせながら、生き物たちの息吹を目覚めさせます。
     モースタッドさんが柔らかな色彩で、子どもたちと自然を演出してくれています。
     石津ちひろさんの訳も、リズミカルで愉しく詩情を感じさせてくれますね。
     とても美しい、ほんわりと和ませてくれる、四季の詩の絵本ですね。
     

  • とても美しい絵本。言葉も素敵。絵も素敵。胸に抱きたくなりました。

  • はる、なつ、あき、ふゆ。それぞれのきせつを感じながら、日々つむがれる詩。生活とそれにひもづいた自然を美しくえがく。

    日記のように日付が入っていて、いつの詩なのかわかるようになっている。子どもが身近なものを詠んでいるようにシンプルでわかりやすい詩だけど、季節をうまく捉えていて、時々ハッとするくらい突き刺さる表現がある。
    私が好きだったのは、ホタルの詩。
    モースタッドがえがく子どもたちが、生き生きとしてかわいらしくて、そして自然が美しくて、ほんとにステキな絵本。

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著者プロフィール

米国・ハドソンバレー在住の絵本作家。夫と二人の子供からインスピレーションを得ながら作品を書いている。作品は他に『クジラにあいたいときは』(絵/エリン・E.ステッド、訳/金原瑞人)がある。

「2015年 『あ、はるだね』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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