- 本 ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784034170106
感想・レビュー・書評
-
ダ・ヴィンチ、ゴッホ、レーピン、北斎、ピカソの人物像と代表作を丁寧に解説している児童書です。
年齢を問わず、大人でも十分に楽しめる内容です。
平易な文章ですが、絵をじっくり味わうことで読了に少々時間を要しました。
そして、それは読み方として正解であった気がします。
改めて加古里子氏の多芸多才に感心し、絵って素晴らしいなと思えた一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙にダ・ヴィンチの「モナリザ」、裏表紙はゴッホの「ひまわり」。
この2作品はもちろん、レーピン、北斎、ピカソの有名な作品が丁寧な解説とともに載っている。
その解説がしみじみと素敵で、かこさとしさんのこの本にかけた思いが伝わってくる。
「絵描きさんは、みな生まれた国が違って、それぞれ変わったくせを持ったひとでした。
しかしみな、美しい心を持ったひとたちでした。
その美しい心を持ったひとだったから、みんが感心する美しい絵を描くことが出来たのです。」
私も少しばかり絵を描くが、こんな風に思ったこともなかった。
これは誰それの何年頃の作品で、何々派に属し、モチーフとなったものは・・なんて、そんな解説ばかりで頭を埋めていた。
絵は、ただゆっくりと眺め、画家さんの心を感じ取ればそれで良いものを。
名画と言われる作品に、美術館ではじめて出会った時の感動をなぜ忘れてしまったのだろう。
庶民の生活とは無縁なところで、近代的と称して動いている画流や近代芸術論とやらに対する、疑問と批判も秘かに込めたかった、と後書きにある。
かこさとしさんの願いが届くように、ゆっくりとページをめくって絵を見せながら読むと、ゆうに15分以上はかかる。
それでもいつか、子どもたちの前で読んでみたい。
美しい絵を見て、絵描きさんの美しい心をくみ取れるようになってほしいから。
そして私も、美しい絵を感じ取れる大人に、なっていこう。-
くりりんさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
レビューに共感してくださって、とっても嬉しいです!
子供向けの絵本ではある...くりりんさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
レビューに共感してくださって、とっても嬉しいです!
子供向けの絵本ではあるものの、選び抜かれた言葉と絵で、感動してしまいました。
そしていつの間にか、こんな大人にはなるまいと思っていた大人に、
自分もなっていたことに気が付きました。。
恐るべし、絵本の力、です。
そうそう、初めにお話しておかなければと思ったことがひとつ。
私、小説はあまり読みません。特に現代ものは。
どうかそのことでがっかりされませんように。2017/11/05 -
nejidonさん、こんにちは。
出版社的にも、記述のやさしさからしても、これは児童に向けた本だと思うのですが、引用文はなかなかどうし...nejidonさん、こんにちは。
出版社的にも、記述のやさしさからしても、これは児童に向けた本だと思うのですが、引用文はなかなかどうして心の訴えかけてくるのでしょうか。
小生には、本質的なことはやさしくかけるものだと考えています。
概念や抽象的な言葉は、多くの具体的な事柄に対して向けることが可能なように。
美しい文化に触れて、美しいものを知っていれば、言葉にできなくともこれだと分かる感性が身につくのだと小生は信じています。
スマホが流行り、ネット上のいろいろと厄介な言説に触れてしまうより、ゆっくりと美しい文章や絵を見るようなゆとりがほしいですね。
よいレビューだと思いました。2017/11/06 -
読書猫さん、こんにちは♪
素敵なコメント、ありがとうございます!
引用文は、読みやすく漢字に変換してありますが、原文はほとんどひらがなな...読書猫さん、こんにちは♪
素敵なコメント、ありがとうございます!
引用文は、読みやすく漢字に変換してありますが、原文はほとんどひらがななのです。
はい、言われる通り、子供向けの作品です。
でも、子どもだけに読ませるのはとてももったいなくて(?)漢字混じりにしました。
本質的なことは、易しい言葉でしっかり通じるものですね。
中身がとても深いので、うっかりすると見落としそうですが。
そうですね、ゆっくりじっくり、静かに美しいものに触れる時を、子どもたちには
たくさん持ってほしいと願っています。
その前にもちろん、親御さんも、大人も。
図書館で借りていた間、毎日何度も読んでいた本です。
読書猫さんのコメントも、何度も読ませていただきました。
ありがとうございました。
2017/11/08
-
-
ダ・ビンチは神様を笑ったり怒ったりしている人間として生き生きと描いた。
レーピン おもいがけなく
真面目で勇気ある人をたたえながら、ひとりひとりの細やかなこころの動きを描いた。
児童文化に携わっていたかこさとしさん、子ども達だけでなく大人にも響いてくる。芸術の心。 -
かこさとしさんに興味を持って、絵本以外…これも絵本か…少しお兄さん、お姉さん向けのものにも手を出して見ている。難しいことを平易な言葉ですごくよくまとめてあると思う。
-
(2024/8/28返却)
まいけるさんの書架で見て、タイトルが気になって借りた本。
児童書で、全ての漢字にはふりがなが振ってあり、多分、小学生中学年以上で習う漢字はひらがなで書かれている。
幼児から触れられる絵画の世界。
美しい本からは、画家の美しい心が感じ取れると書かれている。
イタリアのダ・ビンチ、オランダのゴッホ、ロシアのレービン、日本の北斎、スペインのピカソ。
代表作はもちろん知っているが、作者がどのような思いで書いたのかは知らなかった。知ることが出来て良かった。 -
『子ども論語塾』3巻まで読み終え、次はこちらをチョイス。小3娘&小1息子の寝る前のお供に一晩一画家ずつ読み進めた。一周し、二周目に突入。二周目初日、小3娘は、ダビンチの絵を見て「どうして暗いの?」と。なるほど次に紹介されるゴッホの色彩が明るいのに対して、確かに暗い。「なんでだろね。時代が違うから絵の具が違うのかな、最初は明るかったけれど時間が経って暗くなったのかな、でもわからない。興味あれば調べてみようか」と回答。調べるほどではないらしい…。2024/6/20(金)
-
こういう本に子供の頃、出会っていたら絵の見方が変わっていたと思うわー。とチビちゃんよりもバーちゃんが熱心に読んでいた。
ゴッホ、ピカソ、有名なあの絵はなぜ魅力があるのか。
描いている人の心が創り出す絵たち。
絵画についても画家についても興味をもてるステキな絵本。
Mちゃん、こういうお話じゃない絵本は好きじゃない。M10 -
絵画の図鑑もいいけど、こういう絵本もいい。手に取りやすいのもいい。どちらかというと子ども向けなんだけど、大人が読んでもおもしろい。びじゅチューン!大好きなわが子らは、知ってる絵が載ってて嬉しそう。ひまわりも、ザパーンドプーンもあるよ。かこさとしさん、ほんとうにすごいなあ。
著者プロフィール
かこさとしの作品





