ゆめくい小人 (世界の絵本)

  • 偕成社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (26ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784034251607

感想・レビュー・書評

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  • まどろみ国の人びとはねむることが一番大事な仕事です。
    大切なのは長く眠ることではありません。
    ぐっすり眠ることです。
    この国ではいちばんよく眠る人が王さまになるのです。
    そんなまどろみ国にはすやすや姫というかわいいお姫さまがいました。

    お姫さまが怖い夢ばかり見て眠れなくなって、王さまは、怖いゆめをとりのぞくために旅に出る。
    鮮やかで楽しい絵がドキドキする。
    荒野の木たちの不気味さ。
    表紙裏の絵までステキ。
    この呪文、覚えてみたい。
    嫌なゆめを食べてほしくなる。

  • ミヒャエル・エンデの壮大なお話を
    ぎゅっと短くした絵本。
    まどろみ国のおひめさまがこわいゆめの
    ために眠れなくなり王さまが怖い夢を
    消す方法を探すたびに出るお話。

    小さい絵も1P使ってくれたほうが
    良かったかな。ひらがながぎゅうぎゅうで
    読みづらいし、なにより絵が勿体ない…。

  • 子供の時には、絵が怖くてほぼトラウマ!何回か読んだけど、そのあとは怖くて読めなかったような?

    でも大人になって読むと自分の記憶とは全く違うお話で、絵が子どもの記憶に残す印象ってこんなに力があるのか!と驚かされました。
    今では隅々まで絵をしっかりと見たくなるような、とても好きな作品です!

  • 私が小学校3年生のときに、学校の図書館にあった本。
    当時、こわい夢を見てしまうことが多く、夜寝る前に毎晩この本にある「おまじない」を唱えていました。そのおかげでゆっくり眠れるように。

    それから30年近く過ぎ、娘が2~3才ごろにやっぱり夢がこわくて眠れないときに、まだ絵本自体は難しいものの、「おまじない」だけは覚えていたので、寝る前に唱えてやっていました。「おかあさんもそうだったの?」と自分だけじゃないとわかったのもうれしそうでした。

    そして今度は息子も幼稚園入園のストレスか、「こわいゆめをみるから寝たくない」と言い出し、絵本を読み聞かせました。3才半ですが、「ちょっと長かったけど、おもしろかった」と言い、ゆめくい小人が自分のところにも来てくれると信じて、ぐっすり眠ることができました。

  • お!エンデだ!と思い手に取った一冊。
    わりと絵は怖い。でもストーリーはおもしろいよ。
    あんな風に寝てばかりいられる国があればいいのにな。そしたら私も一国の主になれる可能性ある。

  • 一番よく眠る人が王様になるまどろみの国で、お姫様が悪夢を見て眠れなくなり、病気に。
    薬を探すが誰に聞いても分らず、王様自らが旅に出る。
    地球の反対側あたりの荒野で変わった生き物に出会う。
    事情を話すと相手は、自分がどうにか出来るが、自分は招かれなければ移動出来ないと言う。
    王様のマントと杖と靴を取り上げると羊皮紙、ペン、インク壺に変わる。
    小人はお姫様が自分を招くように呪文を書いてくれる。
    が、お城は遠いので王様が小人に担いでもらって王様がお姫様の代理で招くことにする。
    呪文を唱えた途端、小人は走り出し、海の上を越え、お城に辿り着く。
    小人は悪い夢を好物とする生き物だったのだ。
    小人に悪い夢を食べてもらったお姫様は見る見る回復し、悪い夢を見そうなときには小人を招いたので、国で一番よく眠るお姫様になった。
    夢喰い小人に悪い夢を食べてほしい人がいれば誰でも頼めるように、呪文を書き留めたのがこの本、ということだ。

    タイトルはよく目にしていたけれど、読むのは初めて。
    悪い夢を食べてくれるのがバクではなく夢喰い小人。
    それも招かれなけれない行かれないという制約が昔話のようで面白い。
    王様自らが旅に出て、お妃様もあっさり賛同するというのがちょっと笑えた。

    顔のような木が生えていたり、小人自体の見た目が不気味だったりと、苦手な人もいるかも。

    ことの顛末を書いたのがこの本というタイプの話は好き。

  • ミヒャエル・エンデということで衝動買いした。
    絵がよかった。

  • 眠る事が一番大切な国の姫、すやすや姫は、怖い夢ばかり見るようになり、眠るのを嫌がります。優しくてみんなの幸せを願う王様は姫の悪夢を取り除くため、長い旅に出かけ、夢くい小人に出会います。姫を一早く悪夢から救い出すため、王様と小人は試行錯誤しながら、城にたどり着きます。そしてその日から姫の悪夢はなくなり、一番よく眠る姫となりました。
     一見、気味の悪い小人ですが、悪夢を食べ、国の子ども達をよく眠らせてくれます。腹をすかせていた小人も、悪夢をたくさん食べられて、幸せになったと思います。王様と小人のかけあいはとてもおもしろく、二人は姫を救うことに成功します。

  • これはなかなか面白い。 絵もかわいい。
    作がモモを書いたエンデなのよね。

  • 絵がちょっと怖いけど・・・そんなところも意外とすき。

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