- Amazon.co.jp ・本 (26ページ)
- / ISBN・EAN: 9784034251607
感想・レビュー・書評
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まどろみ国の人びとはねむることが一番大事な仕事です。
大切なのは長く眠ることではありません。
ぐっすり眠ることです。
この国ではいちばんよく眠る人が王さまになるのです。
そんなまどろみ国にはすやすや姫というかわいいお姫さまがいました。
お姫さまが怖い夢ばかり見て眠れなくなって、王さまは、怖いゆめをとりのぞくために旅に出る。
鮮やかで楽しい絵がドキドキする。
荒野の木たちの不気味さ。
表紙裏の絵までステキ。
この呪文、覚えてみたい。
嫌なゆめを食べてほしくなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供の時には、絵が怖くてほぼトラウマ!何回か読んだけど、そのあとは怖くて読めなかったような?
でも大人になって読むと自分の記憶とは全く違うお話で、絵が子どもの記憶に残す印象ってこんなに力があるのか!と驚かされました。
今では隅々まで絵をしっかりと見たくなるような、とても好きな作品です! -
私が小学校3年生のときに、学校の図書館にあった本。
当時、こわい夢を見てしまうことが多く、夜寝る前に毎晩この本にある「おまじない」を唱えていました。そのおかげでゆっくり眠れるように。
それから30年近く過ぎ、娘が2~3才ごろにやっぱり夢がこわくて眠れないときに、まだ絵本自体は難しいものの、「おまじない」だけは覚えていたので、寝る前に唱えてやっていました。「おかあさんもそうだったの?」と自分だけじゃないとわかったのもうれしそうでした。
そして今度は息子も幼稚園入園のストレスか、「こわいゆめをみるから寝たくない」と言い出し、絵本を読み聞かせました。3才半ですが、「ちょっと長かったけど、おもしろかった」と言い、ゆめくい小人が自分のところにも来てくれると信じて、ぐっすり眠ることができました。 -
一番よく眠る人が王様になるまどろみの国で、お姫様が悪夢を見て眠れなくなり、病気に。
薬を探すが誰に聞いても分らず、王様自らが旅に出る。
地球の反対側あたりの荒野で変わった生き物に出会う。
事情を話すと相手は、自分がどうにか出来るが、自分は招かれなければ移動出来ないと言う。
王様のマントと杖と靴を取り上げると羊皮紙、ペン、インク壺に変わる。
小人はお姫様が自分を招くように呪文を書いてくれる。
が、お城は遠いので王様が小人に担いでもらって王様がお姫様の代理で招くことにする。
呪文を唱えた途端、小人は走り出し、海の上を越え、お城に辿り着く。
小人は悪い夢を好物とする生き物だったのだ。
小人に悪い夢を食べてもらったお姫様は見る見る回復し、悪い夢を見そうなときには小人を招いたので、国で一番よく眠るお姫様になった。
夢喰い小人に悪い夢を食べてほしい人がいれば誰でも頼めるように、呪文を書き留めたのがこの本、ということだ。
タイトルはよく目にしていたけれど、読むのは初めて。
悪い夢を食べてくれるのがバクではなく夢喰い小人。
それも招かれなけれない行かれないという制約が昔話のようで面白い。
王様自らが旅に出て、お妃様もあっさり賛同するというのがちょっと笑えた。
顔のような木が生えていたり、小人自体の見た目が不気味だったりと、苦手な人もいるかも。
ことの顛末を書いたのがこの本というタイプの話は好き。 -
ミヒャエル・エンデということで衝動買いした。
絵がよかった。 -
これはなかなか面白い。 絵もかわいい。
作がモモを書いたエンデなのよね。 -
絵がちょっと怖いけど・・・そんなところも意外とすき。