お祭りにいけなかったもみの木

著者 :
制作 : 角野 栄子 
  • 偕成社
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784034253304

感想・レビュー・書評

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  • 小さなもみの木、年取ったもみの木、クリスマスのドレス、クリスマスのために伐採されて飾られる

    お祭りに行くことは死を意味する…。
    そんなに行きたいものなのか…。

  • 森では、もみの木たちはそわそわしていました。もうすぐクリスマス、いっしょうにいちどかがやくお祭りの日がやってくるからです。お花がいっぱいついたもの、夕やけ色にひかるもの、どんなドレスがきたいか、はなしていました。しかし、いちばん小さいもみの木だけは、だまっていて──。
    主人公の願いが叶うかわいらしいおはなしですが、お祭りにいくもみの木たちが一切話さなくなった理由が怖くて。「一年に」ではなく「一生に」というところも同様。行かなくて良かったと心底思う。バーバラ・クーニー作画の『ちいさなもみのき」の方が好き。

  • ふたりのドレスに心温まります。

  • 森のもみの木たちは、お祭りにどんなドレスを着ていくかの話で大騒ぎ。でも小さなもみの木はその仲間に入れず憧れる。みんなが行ってしまったあと、小さなもみの木は年寄りのもみの木とどんなドレスがいいのか話し合う。……いい話、ではあるのだが、他のもみの木が切られて行ってしまうところを、もう少し掘り下げて語ってくれても良い気がする。切られて命が絶えて何も言えなかった、というのは悲しすぎる。他のもみの木はそれでよかったのか、悲しかったのか、うれしかったのか、予想外だったのか。何か言って欲しかった。そこが気になってしまって、最後の件が頭に入らなかったのは大人の考えなのかしらん。

  • いちばん小さいもみの木に、自分を重ねてしまいました。
    「わたしは、おちびさんだから……」
    ひとりでも平気。だいじょうぶ。
    そう思っていたとしても、だれかが、そっと自分の話を聞いてくれたら、どんなに心強く、あたたかな気もちになることか……。
    小さいもみの木が、ひとり残されたのではなかったことに、すくわれました。
    年とったもみの木と鳥たち。
    23pと31pのアーチを描く2本のもみの木。
    市川里美さんの絵のやさしさに、涙がこぼれます。

  • 図書館で借りました。

     絵本。
     主人公・小さなもみの木。
     クリスマスの前、大きなもみの木たちはドレスの話をしている。
     星のドレス、夕焼けのドレス、虹のドレス。
     そんな話をする。小さなもみの木はそんな会話の仲間に入れて貰えず寂しい思いをする。
     やがてもみの木達は連れ去られて、小さなもみの木と老いたもみの木だけが残る。
     小さなもみの木は純白のもみの木を望み、降ってきた雪できらきらと輝き、ドレスを手に入れる。

     おいおい、ちよっと待ってくれよ。
     小さなもみの木と、年老いてみすぼらしいもみの木しか残ってない。
     その手前、恐ろしい嫌な音がして、他のもみの木たちは切り倒されて連れて行かれてしまって。
     無惨に散ったもみの葉。
     それでも彼らはお祭に行くんだと小さなもみの木はうらやましがる。
     ……おいおい。
     無夜はこの見事な勘違いっぷりな作者をこよなく愛したいが、子どもには絶対読ませないぞ。
     っていうか、おかしいだろ、この話自体が。

  • 選ばれなかったから幸せになれないとか、行けなかったから夢を叶えることが出来ないとか、同意の事を私たちはしばしば、言ったり耳にしたりする。でも幸せってそんなことかな? 選ばれなかった悲しさは確かにあるかもしれないけれど、それぞれがおかれた所で充分に幸せを感じることや夢を追い続けることができるのだということを、静かに教えてくれる。

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