お祭りにいけなかったもみの木

  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784034253304

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  • <La robe de Noël>

  • 小さなもみの木、年取ったもみの木、クリスマスのドレス、クリスマスのために伐採されて飾られる

    お祭りに行くことは死を意味する…。
    そんなに行きたいものなのか…。

  • ふたりのドレスに心温まります。

  • 図書館で借りました。

     絵本。
     主人公・小さなもみの木。
     クリスマスの前、大きなもみの木たちはドレスの話をしている。
     星のドレス、夕焼けのドレス、虹のドレス。
     そんな話をする。小さなもみの木はそんな会話の仲間に入れて貰えず寂しい思いをする。
     やがてもみの木達は連れ去られて、小さなもみの木と老いたもみの木だけが残る。
     小さなもみの木は純白のもみの木を望み、降ってきた雪できらきらと輝き、ドレスを手に入れる。

     おいおい、ちよっと待ってくれよ。
     小さなもみの木と、年老いてみすぼらしいもみの木しか残ってない。
     その手前、恐ろしい嫌な音がして、他のもみの木たちは切り倒されて連れて行かれてしまって。
     無惨に散ったもみの葉。
     それでも彼らはお祭に行くんだと小さなもみの木はうらやましがる。
     ……おいおい。
     無夜はこの見事な勘違いっぷりな作者をこよなく愛したいが、子どもには絶対読ませないぞ。
     っていうか、おかしいだろ、この話自体が。

著者プロフィール

岐阜県大垣市生まれ。1971年、旅行で訪れたパリにそのまま移住。その後独学で絵を学ぶ。こどもの世界をあたたかく、生き生きと描き、世界で出版された絵本は70冊を超える。『春のうたがきこえる』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞、『はしって!アレン』(偕成社)で第28回サンケイ児童出版文化賞美術賞など、受賞多数。『じゃがいもアイスクリーム?』『こうまのマハバット』『カイマンのダンス』など、世界各地を旅してその土地の子どもたちとの交流や暮らしを描いた絵本のほか、『とんでいきたいなあ』『ぼくのきしゃポッポー』『ハナちゃんのトマト』『ペンギンのパンゴー』(以上、BL出版)など多数の作品がある。

「2023年 『ぼくのともだちガムーサ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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