壇の浦のたたかい (源平絵巻物語 第7巻)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784034270707

感想・レビュー・書評

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  • どうしてかわからないが、私の中で、源氏は陸戦、平氏は海戦が得意というイメージがあったので、壇の浦の戦いは源氏が陸から平氏を攻撃したものだと思っていた。
    義経の八艘飛びとか聞いたことあるはずなのに、那須与一の話も知っていたのに、なぜだろう。
    源氏は海に弱いから、船酔いして戦えないのでは?なんて思っていたのだ。

    だから、絵本できちんと源氏と平氏の位置取りを図で示してくれたのは、大変わかりやすかった。
    あのあたりは潮の流れがとても速いうえに、流れが変わりやすいので(瀬戸内海もそうじゃなかったっけ?)、だとしたら徴用した船頭たちの実力差だったのかもしれない。

    これまでの戦いがことごとく平氏の弱腰を書いているけれど、それは勝った方がなんとでも言えるからね。
    貴族並みに上流社会に食い込んでいたのは平氏の一部だろうから、源氏も平氏も戦がない時は自分の領地で土地を拓いたり耕したりして過ごしていたはず。
    足腰の強さにさほど違いはないのでは。
    西国と関東を比べると、関東の方が田舎かもしれないけれど。

    結局、義経軍が潮流をうまく利用したことと、平氏内部の寝返りが勝敗を決したのだろうと、文章担当の今西祐行も書いている。
    その程度の差なんだろうなあと私も思う。

    扉絵の”石になった平家の女官たち”が哀れを誘う。

  • 平家がめつぼうしたときの話で、全体的に暗い感じだった。二位のあまと安徳天皇が、真っ青な波の中の、一か所だけ明るいところに、のみこまれるみたいにしてしずんでいく絵が、とても印象的だった。
    義経が、5メートルもはなれた船に飛び移ったのがかっこいい。(小5)

  • 今も昔も、戦い戦争はどっちにも悲劇だわー

  • 2012年4月25日

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著者プロフィール

●児童文学作家。1923年大阪府生まれ。早稲田大学仏文科卒業。在学中から早大童話会に属し、児童文学を志す。主な児童文学に『肥後の石工』『浦上の旅人たち』『光と風と雲と樹と』。そのほか絵本に「源平絵巻物語」シリーズ、『土のふえ』など。日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞、芸術選奨文部大臣賞など受賞多数。1992年紫綬褒章を受章。2004年逝去。

「2017年 『ヘレン・ケラー自伝 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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