おさる日記

著者 :
  • 偕成社
3.81
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本棚登録 : 289
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784034351109

感想・レビュー・書評

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  • 柔らかなバナナカラーが目を惹く絵本。
    そのパステルポップな見た目とは裏腹に、なかなかに強烈なオチが待ち受けていて初回読了時には唖然呆然、「ぼくはびっくりした。」(p38)。いや、するよ。

    額面そのままのふしぎな話と受け取って良いものかどうか悩むが、どういう事かと私なりに考えてみたのは’いや、おとうさんも普通にびっくりしているし、多分だけどもこれは普通にふしぎな話だ’という結論。

    物語に込められた何か深遠なメッセージがあるんじゃないかとじっと読んではみたけど、日記形式の’意味がわかるとびっくりする話’なんだろうというところに落ちつきました。
    ひょっとすると、人間離れした体型のおとうさんも元々はゴリラだったのではないだろうか。足がやたらにでかいし。
    ともすると、私たち人間はみんなルーツを辿れば先祖はおさるなんだよ、という事を伝える絵本なのではないだろうか。というか、そもそも私たちの祖先がおさるだと言う事自体がめちゃくちゃふしぎでびっくりする話だよなぁ。

    そんな、読み終わったあともあれこれと考えて話し合いたくなるようなお話でした。


    11刷
    2023.5.1

  • どうなるんだバッドエンドだったらどうしよ、でも絵本だしなぁ…
    とハラハラしながら読んでいったら
    最後の2行…!

    これ、子ども向けでいいの?
    幼い頃に読んでたら「自分も元はおさるだったのでは…」と疑念を抱いてたかも

  • たまらん。
    温かく心強く背中を押してくれるどんなメッセージより、人間のもつたくましい想像力に元気が出ちゃう。

  •  船乗りのお父さんが、おみやげにつれてきたおさる。ぼくはおさるを弟のようにせわをしますが……。ほのぼのしていて、さいごにビックリ。もともと和田誠さんの『にっぽんほら話』という短編集に入っていた一遍がえほんになりました。大人が読んでもドキリとします。

  • 最後のオチの一言は、うーんと思わせぶりにゆっくりと語ってあげてください。全てはそこにかかっています。

  • さるがにんげんに進化するのがいっかいじゃなくてにかいなるなんてびっくりした!!

  • 「ぼくのおとうさんは船乗り、2万トンの大きな船に乗っている。半年ぶりに帰ってきたおとうさんはぼくに小さなおさるをくれた。おさるのもんきちは日ごとに人間みたいになってきて…。」

  • ぼくも、おさるをかいたい。
    もしかして、あの、子も、おさる?

  • 半年ぶりに帰ってきた船乗りのおとうさんがおみやげとしてぼくにくれたのは小さなおさる。おさるのもんきちは日ごとに人間みたいになってきて…。つたない素朴な日記はかわいらしいが、オチは和田さんっぽいシュールさ。世にも奇妙な物語的な。ははは。

  • 4-3 2023/05/11
    6-2 2023/05/10
    **********
    4-1 2023/03/08

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著者プロフィール

一九三六年大阪生まれ。多摩美術大学図案科(現・グラフィックデザイン学科)卒業。
五九年デザイン会社ライトパブリシティ入社。六八年に独立し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてだけでなく、映画監督、エッセイ、作詞・作曲など幅広い分野で活躍した。
六五年創刊の雑誌「話の特集」アート・ディレクターを務める。
講談社出版文化賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、毎日デザイン賞など受賞多数。
七七年より「週刊文春」の表紙(絵とデザイン)を担当する。二〇一九年死去。

「2022年 『夢の砦 二人でつくった雑誌「話の特集」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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