ランカ にほんにやってきたおんなのこ

  • 偕成社 (2020年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784034351505

作品紹介・あらすじ

主人公のランカは、花や緑あふれるふるさとの国から日本にやってきた10歳の女の子。日本語はまったくわかりませんが、日本の小学校に入ることになりました。下駄箱で靴を履き替えたり、体操服に着替えたり、給食があったり……と、ランカが行っていた学校とはちがう毎日にランカは一生懸命ついていこうとするのですが、ある日、ふるさとを思い出して木登りをしたとき、クラスメイトの男の子に足をつかまれて、「なんでひっぱるの」の思いで胸がいっぱいになり、泣き出してしまいます。するともう一人泣きだした子がいました。足をつかんだ男の子です。二人はまだ言葉は十分に分かりあえませんが、このとき、なにかがランカに伝わりました。
主人公ランカのふるさとがどこの国かは明示していません。この絵本は受け入れる側にいる日本のこどもたちに届けたい一冊ですが、日本語を学び始めの子にも読めるよう、文章はすべてひらがなにしています。

みんなの感想まとめ

異国から日本にやってきた少女の成長と葛藤を描いた物語は、言葉の壁を越えたコミュニケーションの大切さを教えてくれます。主人公のランカは、母国の温暖な環境から全く異なる日本の学校生活に戸惑いながらも、一生...

感想・レビュー・書評

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  •  松成真理子さんの表紙の絵は、そのほとんどが、暖色系の明るい気持ちにさせる色使いな分、より対照的に際立って見えるような、感情を無理に抑えようとした女の子の表情が、その後に訪れる、例えようのない不安を表しているようです。


     表紙は、両親が日本で働くためにそこで暮らすことになった、10才の女の子「ランカ」が今まさに祖国のバスに乗って、ずっと仲良くしていたお友達と別れを告げる場面です。

     これまで当たり前のように一つの国で暮らしていた子どもが、いきなり遠くの知らない国の学校に行かなければならないと知った時、どんな気持ちになるのでしょうね?

     そんなこと、国の文化や言葉も分からないのに、分かるはずがないじゃないかと思いますか?

     確かにランカの国の学校は、靴のままで校内に上がれたり、体育は好きな洋服で踊りや太鼓を習うことや、お昼ごはんは持ってきたものを食べたり、校内のお店でお菓子を買ったりといった、日本の学校とは異なる点に関しては、なかなか共感することができないのかもしれません。

     しかし、もっと潜在的な子どもの心の内にある、ひとりぼっちになりたくないというような気持ちでしたら、それはどれだけ文化や言葉が違おうとも、自分事のように感じられるのではないでしょうか。仮に、もしあなたがいきなり日本の学校から、遠くのよく知らない外国の学校に通わなければならないことになった時、感じる事のように。

     そして、それはこの絵本で教えてくれたように、言葉で正確に伝えようとしなくても、まずは何かを伝えたい気持ちがあれば、ちょっとずつ届くということと、それをするには心の内に抱いているだけではなく、少しの勇気が必要なのかもしれない。けれども、それはきっと相手も同じはずで、外見だけに囚われず、おそらく私達とも似通っている繊細な内面も見てほしい。

     そうした変化は、この絵本の場面で見られる、ごく何気ない些細な出来事であっても、十分に距離が近付いた感覚が得られたことが分かるように、お互いの思いを伝えることで、まずは言葉の壁を越えることの大切さを教えてくれます。

     そして、友達ができることの心強さは、きっと私達の感覚と共通していながらも、更にこの国の一員になれたような嬉しさも感じられること、それは迎える側にとっても、この上ない喜びだと私は思います。


     物語を書かれた、野呂きくえさんは、現在小学校や中学校で、外国に繋がりのある子どもたちに個別で日本語を教えていて、そこでいちばん大切なのが『その子が楽しんでいるか』であり、日本語は様々な表現方法があるから大変だろうなとは思いつつ、それでもどこかに楽しさを感じた様子を見せながら、再びクラスに戻って皆の中に溶け込んでいく、そんな陰でそっと支えてくれる方々の必要性は、まさにひとりぼっちで学校にやって来た子どもたちにとって、裏表紙の、未来を明るく照らしてくれる太陽のような存在なんだろうと思われた、それは世界の子どもたちが、日本の子どもたちと共に喜びを分かち合うことのできる素晴らしさなんだと、私には感じられました。

    • たださん
      111108さん♪
      嬉しいお言葉をありがとうございます
      (*ゝω・*)ノ

      ちょうど1200だったのですね。
      1500くらいで何か書こうかな...
      111108さん♪
      嬉しいお言葉をありがとうございます
      (*ゝω・*)ノ

      ちょうど1200だったのですね。
      1500くらいで何か書こうかなと思っていたのですが、本棚を見て下さっている、そのお気持ちにとても感動いたしました。
      改めまして、ありがとうございます。

      中央図書館が休館になり、半年ばかりは本の幅が狭くなるかもしれませんが、今後とも、よろしくお願いいたします(^^)

      素敵な本が見付かるといいですね♪
      2024/06/08
    • 111108さん
      たださん♪

      ちょっと中途半端な数でとりあげてしまったようですみません(*´-`)

      図書館行ったのですが‥この本はじめ絵本を探そうと思いつ...
      たださん♪

      ちょっと中途半端な数でとりあげてしまったようですみません(*´-`)

      図書館行ったのですが‥この本はじめ絵本を探そうと思いつつ、子どもの本コーナーがかなり賑わってたので後にしようと思いつつ忘れるという、いつものをやらかしてしまいました。また次回探します♪

      大きな図書館の休館で不自由感じるかもしれませんが、思いもよらない出会いあるといいですね!
      2024/06/08
    • たださん
      111108さん♪

      いえいえ、そんなこと思っていません。
      照れ隠しで書いただけですので、111108さんさえ良ければ、何回目でも大歓迎です...
      111108さん♪

      いえいえ、そんなこと思っていません。
      照れ隠しで書いただけですので、111108さんさえ良ければ、何回目でも大歓迎です(^o^)
      私も、きっと近いうちに本棚に伺うと思いますので♪

      そういえば、私も今日いつもの図書館に行ってきたのですが、二階で、なにやら読み聞かせの声が聞こえてきたと思ったら、ちょうど絵本のイベント中だったみたいで、楽しそうな声に、暫し耳を傾けていましたよ(^^)
      2024/06/08
  • そうだよね、外国から来て言葉も分からなかったら不安だらけだよね。
    でも伝えたいって気持ちが言葉の壁を越えたね。
    何年か前娘のクラスにも外国から転校してきた子がいた。
    娘はお互いの国の言葉を教え合いっこして楽しそうにしてたけど。
    あの子もきっと不安だったんだろうな。

  • 温暖で緑豊かな国から日本にやって来て、日本の学校に入った少女・ランカ。日本語が全く分からず、学校でやることも母国と全然違う。ランカのような不安と孤独を抱えている子が現実にどれだけいることか…心が痛みます。
    小学校で英語の授業が始まった頃、いかがなものかと思っていた私ですが、外国から来た友だちとコミュニケーションが早くからできるようになる可能性があるかも、と思いました。

  • 『ランカ にほんにやってきたおんなのこ』 野呂きくえ 作、松成真理子 絵|【西日本新聞ニュース】
    https://www.nishinippon.co.jp/item/n/607224/

    絵本作家 松成真理子さん 絵本作家インタビュー(前編)|mi:te[ミーテ]
    https://mi-te.kumon.ne.jp/contents/article/12-228/

    「言葉の習得」より大切なことがある。日本語を教えてきた著者の絵本『ランカ にほんにやってきたおんなのこ』 | Kaisei web | 偕成社のウェブマガジン
    https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/ath/ath2003/

    ランカ にほんにやってきたおんなのこ | 偕成社 | 児童書出版社
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034351505

  • 日本にやって来た女の子。言葉もわからなくて帰りたくなるが。
    第48回千葉県読書感想文コンクール千葉県課題図書

  • いろんな理由で言葉の通じない日本にやってきた子どもたち。彼や彼女たちの心の内を、こんなにもやさしく描けるなんて。絵本の持つ表現力の豊かさに心打たれる。そして、徐々に仲間を増やして、いろんな人とコミュニケーションがとれるようになる希望が持てる内容が、春の訪れと合間って嬉しい。

  • 2024年度 2年生
    ランカは10歳の女の子。
    自然いっぱいの国から両親が日本でお仕事をするためにやってきました。
    ことばも違う、文化も違う、習慣も違う、、、
    ひとりぼっちの気持ちになってしまったランカ。
    【ともだち】になるステキなきっかけの優しいおはなし。
    今まで過ごしてきた環境と違う異国での生活は大人でも不安な気持ちになります。
    素直な行動で言葉が通じなくてもちょっとしたキッカケで友達になれる
    子どもの持つ素直な行動力がステキだな。と思いました。

  • 小4〜6の子ども達が読了。
    どんなに違う文化、国でも友達になれることを知った。言葉が違くても自分がランカだったら?クラスの子だったら?を考えることができた一冊です。

  • ランカが住んでいた国は、ぼくはカンボジアルとよそうした。ぼくの英語の先生がカンボジア人で、学校の休み時間で外に行って学校の前におかしやがあるからおかしを買ったりしてたと先生が言っていたので、カンボジアだと思います。

  • こういう絵本が必要な時代なのだね。

  • 2024/10/18 更新

  • 言葉が通じなくても、
    子どもは友達作る天才!

  • 一年中あったかくて森や川がいっぱいある国に住んでいたランカ、10さい。家族の仕事の都合で、日本に引っ越しすることに。
    新しい学校に行く日、足がガクガク、息がとまりそう。
    ことばもわからない、字もよめない、前とは違う学校生活。
    「なんだか ちきゅうに ひとりぼっちのきぶん」

    ランカの胸の内を思うと、ぎゅっと胸がしめつけられた。
    我が家の子たちは転校を経験している。
    同じ日本の中ですら、学校が違えば、ルールや習慣がちがう。県が違えば、言葉やイントネーションが違う。転校してしばらくは、相当疲れていたなぁと。
    ランカのように、大声で泣いた時もあったなぁと。

    ましてや、国が違うというのは、相当な孤独だし心ぼそいだろう。

    作者の野呂きくえさんは、日本語が母国語ではない子に日本語を教えて25年になるそうだ。あとがきに書かれていた「たくさん間違えてもいいよ。何回も教えるよ」という声かけが心に残った。その国の言葉を知ることは、大きい。
    この絵本を読んだ子が、他の国から来た子たちに対して心を向けてくれるといいなぁと思う。

  • ◆Rooftop(2020.2.21):全国に4万人以上いる、日本語を学ぶ子どもたちとの関わりから生まれた絵本『ランカ にほんにやってきたおんなのこ』発売! https://rooftop.cc/news/2020/02/21093000.php

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著者プロフィール

野呂きくえ(のろ きくえ) 1960年横浜生まれ。東海大学文学部北欧文学科フィンランド語専攻卒業。フリーでフィンランド観光局にて観光案内やサンタクロースの通訳をする。その後日本語教師として、日本学術振興会研究員に日本語を教え、現在は小学校や中学校で、外国にルーツのある子どもたちに個別で日本語を教えている。

「2020年 『ランカ にほんにやってきたおんなのこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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