がろあむし

著者 :
  • 偕成社
4.20
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本棚登録 : 72
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784034370803

作品紹介・あらすじ

川と町のあいだの森。くずれた崖の奥底で、黒いたまごから、がろあむしの赤ちゃんが生まれた。がろあむしは、まっくらな世界をかけまわり、小さな生き物たちを食べて大きくなる。ときに襲われてボロボロになりながらも、生きるために走りつづける。
やがて大きくなると、オスと出会い、たまごを産む。しかしある日、がろあむしは燃えるように赤い体とともに、その一生を終える。だれも知らない地下の暗黒世界で、ひとつのドラマが終わったとき、町は――

地下の暗黒世界に広がる宇宙と、そこに生きる小さな虫の大きな一生。そして、おなじ地平で変わりゆく人間たちの社会を濃密に描き出した怪作。『つちはんみょう』で小学館児童出版文化賞を受賞した著者が、取材に約10年を費やした渾身の絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 地下に住まう生物の生き様をリアルに伝えてくれる絵本です。目に見えていることだけが全てじゃない。その背後や足元にある世界も等しく貴重であると改めて思わせてくれる絵本です。

  • がろあむし、って何???

    しでむし、ぎふちょう、つちはんみょうに続く偕成社地味な虫シリーズ第4弾

    荒俣宏さんによる帯の言葉「虫が生まれて死ぬあいだに、ひとは野山をまちへと変えてしまう。ものすこいスケール感。目が回りそうです。」

    1914年、日光中禅寺湖でフランス人外交官ガロアさんによって発見されたがろあむし。
    特徴とは関係のない名前。
    黒い卵で生まれ、1年かかって幼虫が生まれ
    8回脱皮して成虫になる。
    寿命は5〜8年と思われている。
    小さい時は、透き通るような白、成虫になると赤くなる。成虫は2センチメートル。

    交尾の後、共喰い
    昔のがろあむしにははねがあって飛べた
    化石から〜今はとべない。




  • (4-B)2021.4.23

  • 表紙のインパクトが抜群。
    弟君はかなり気に入ったみたいで、何回も読んでって言ってくる。
    「がろあむし」という存在をはじめて知った。
    他にもたくさんの生き物が登場して、「生命」を感じることができていいなと思う。

  • 「がろあむし」という聞きなれない虫の一生を細密な絵でたどる絵本です。崩れた岩や石が積み重なった崖の森の奥底にすむガロアムシ。走って食べて大きくなっていきます。やがて卵を産み死んでいく…。その8年の間に、地上はどんなに変わったでしょうか。岩や石のひとつひとつ、ガロアムシ以外の様々な生き物たちまで緻密に描かれた圧倒的な存在感のある絵で、小さな小さな虫の世界と私たちの暮らしのつながりを感じさせてくれます。

  • もう完全に師である熊田千佳慕を越えて、読み手は小さな小宇宙のなかで少しだけ虫になることができる。

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著者プロフィール

舘野 鴻 1968年、神奈川県生まれ。幼少期より画家・熊田千佳慕のアトリエに出入りする。札幌学院大学に進学し、昆虫採集をしながら演劇や舞踏、音楽活動を行なう。大学中退後、神奈川県秦野市への転居をきっかけに生物画の仕事を始める。2009年、初の絵本『しでむし』を出版。2013年に『ぎふちょう』、2016年に『つちはんみょう』(第66回小学館児童出版文化賞を受賞)、2020年に『がろあむし』(以上、偕成社)を出版。「かがくのとも」に『こまゆばち』(澤口たまみ・文/2012年10月号)、『なりすます むしたち』(澤口たまみ・文/2018年12月号)「ちいさなかがくのとも」に『なつの はやしの いいにおい』(2014年8月号)『はっぱのうえに』(2019年4月号)がある。

「2022年 『いきものづくし ものづくし 12』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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