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Amazon.co.jp ・本 (40ページ) / ISBN・EAN: 9784034379004
作品紹介・あらすじ
「やと」とは「谷戸」とも書き、なだらかな丘陵地に、浅い谷が奥深くまで入り込んでいるような地形のことをいいます。
この絵本では、東京郊外・多摩丘陵の谷戸をモデルに、そこに立つ一軒の農家と、その土地にくらす人々の様子を、道ばたにつくられた十六の羅漢さんとともに、定点観測で見ていきます。
描かれるのは、明治時代のはじめから現代までの150年間。
長い時間、土地の人びとは稲作、麦作そして炭焼きなどをしてくらしてきました。昭和のなかばには戦争もありましたが、それでもつつましく、のどかなくらしをつづけてきました。
そのいとなみが大きく変化したのは、昭和40年代からです。この広大な土地が、ニュータウンの開発地となりました。丘はけずられ、谷は埋められました。自然ゆたかだった丘陵地は、あっというまに姿を消しました。そして昭和のおわりごろになると、団地やマンショがたちならぶニュータウンへと姿をかえました。大地にねざした稲作や炭焼きの仕事は、もうほとんどなくなりました。
しかし、新たに多くの人がここへ移り住み、町はまた活気をとりもどします。平成となると、ニュータウンができてからも30年以上がたち、自然豊かでのどかだった村は、落ち着いた郊外の町となっていきました。
ここに描かれた村にかぎらず、現在の私たちのくらす町はどこでも、かつてはゆたかな自然あふれる土地であったことでしょう。今のような町になる前は、どのような地形で、どのような人びとがいて、どのようなくらしがいとなまれていたのでしょうか。これを読みながら、みなさんのくらしている町と、くらべながら見ていくのもいいでしょう。
巻末には、8ページにわたって、この絵本に描かれている農作業とその道具、村の習俗や人びとの様子などをくわしく解説しています。
みんなの感想まとめ
土地の変遷と人々の暮らしを丁寧に描いた作品は、明治から現代にかけての150年の歴史を通じて、多摩丘陵の農家やその周辺の人々の様子をリアルに表現しています。十六の羅漢さんが狂言回しとなり、四季の移り変わ...
感想・レビュー・書評
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産経児童出版文化賞を発表 大賞、八尾慶次氏のインタビューと受賞作紹介 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/life/amp/210505/lif2105050006-a.html
第68回産経児童出版文化賞で、『やとのいえ』が大賞、『つかまえた』が美術賞を受賞しました | 偕成社 | 児童書出版社
https://www.kaiseisha.co.jp/news/27973
やとのいえ | 偕成社 | 児童書出版社
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034379004詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
丁寧に描かれた力作だと思う
多摩の歴史的な変化を年代と四季を通して描いている
狂言回しの16羅漢さんが、表情豊かで小さい生き物と仲が良いのがほほえましい
この農家の様子は、半世紀を生きた私にはとても親しい
田植えや稲刈りの様子は、そのまま自分の幼少期の様子と重なる
稲刈りをすると、稲のくずが洋服の中に残って、チクチクとかゆかったことや
田んぼのぬかるんだ気持ちよさなどがよみがえってくる
そして、山を削って住宅地ができ、道路が通り、町が「発展」していく様子もそのまま自分の経験と重なってくる
もっとも、わたしは途中で上京してしまったから、半年ごとの帰省のたびにその変化を見るだけだった
山が削られ、住宅地に替わり、大きな道路が走って、静かだった家の周囲に常に音がある状態に変化したことに、寂しいと思っていた
それは、その土地を離れたものの無責任なノスタルジーなのかもしれない
その土地に生きている人にとっては、ありがたい開発だったという
田舎でいることは、恥ずかしいことだったからと
そんなことを思う絵本だった -
もう亡くなった田舎の祖母の家に作りが似ていて、幼い頃の記憶を辿りながら読みました。
少し切なくなりました。 -
日本版 ちいさな家
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物悲しいな。
1868年から2019年、
奥深い村が開発されていく様子を、定点から描いている。
変わらないのはお地蔵様と、その土地に代々住んでいる家族だけか‥ -
6歳4ヶ月の娘に読み聞かせ
私がお気に入りに
こういうの大好きなんです
だんだん暮らしが変わって
景色が変わって
せつないかなしい
でもそれもまた大切なことであったり
街中にあるお地蔵さま見ると
いろいろと想像してしまうね
いろいろと考えさせられる本でした -
東京多摩地域の谷戸の明治・大正・昭和・平成を定点観測する絵本。十六羅漢さんが見守り続けている。
バートンの「ちいさいおうち」を思い起こさせる。
左ページの羅漢さんたちが、微妙に表情を変えているとことが楽しい。 -
日本の地域の四季、村の営み、やがて、やってきた開発について、16羅漢が寄り添って見つめる絵本。
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お地蔵さんたちを中心に周りの風景が変わっていくところを時代と季節を替えながら丁寧に描いている.お地蔵さんの表情がとてもよくて,おもわず笑ってしまった.
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かやぶき屋根の家が取り壊されるシーンで涙目に・・・
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一軒の家と周りの地域の150年。明治から平成の終わりまで。羅漢さんが見守っているのがいいなあ。最初の頃の、大人が畑仕事しているのや子どもが外で遊んでいるのもいい。空襲による火事の描写も…悲しみも苦しみもある中で、人々は生活して、地域を開発してきたのですね…この家もついに取り壊しか…と思ったら、建て替えられて家族も戻ってきたの嬉しいなあ。多摩ニュータウンがモデルなのだそう。大正時代のところ、羅漢さんが、うりぼうを抱っこしてるのがかわいい〜!それにしても絵が細かくてすごい。最後の解説も多くてためになる。
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地域の移り変わりをお地蔵さんの目線から書かれている。お地蔵さんの表情と風景画が素敵
2021絵本50 -
八尾慶次 (著)
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細やかで丁寧な絵は、見る人の年齢によって思い出だったり目新しい発見であったりするのかな。
題名は「やとのいえ」だけど、主役はらかん地蔵たち。
声を上げる事なくただ手を合わせて佇むかれらを開発の波が乱暴に飲み込んでいく。地方の田舎の姿が重なってつらい。失ったもの、生み出されたもの、かわったもの、変わらないもの。問う時間もなく、人の営みは続いていく。 -
7歳〜。トトロや歴史が好きなお子様におすすめ。
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谷戸って初めて聞いた。
羅漢さんの祈りの視点で村の時代の移り変わりを描写してある。
子どもには、じいじが生まれた頃とかお母さんが生まれた頃、、、とか家族と結びつけながらページをくっていったら、興味深げに見てくれた。
開発と、戦争や災害が、同列に見えてきてしまった。 -
もっとでっかい絵でみたいよね!!まだ数回しか読めてなくてもったいないオカーサンです。
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少し『ちいさいおうち』に似ているなぁと感じた。
この絵本の舞台が多摩ニュータウンであり、実際の話に忠実に描かれたものだと知り、より興味をもった。
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