大きい1年生と 小さな2年生 (創作どうわ傑作選( 1))

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 577
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035110101

感想・レビュー・書評

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  • あきよ は2年生で一番背が低いんです。
    2年生になったら大きくなれると思ったのに、お母さんは言います。「あきよ、背というものは急に伸びたりせず、毎日ゆっくり高くなるのよ」もう1年生も入ってくるのに、なんだかがっかりです。
    そんな1年生の中でも一番大きい男の子がいます。
    まさや です。
    まさやは小学校に入ったばかりなのに、3年生に間違われるくらいに大きいんです。
    でもまさやは体は大きいけれど、怖がりで泣き虫なところがあります。
    1年生になって張り切っているのに、学校の通学路の崖の間の坂道が怖くてたまりません。
    そんなまさやの家に、同じ学校の上級生たちが迎えに来てくれました。
    あきよは、まさやの手をつないで学校へ行き帰りしているうちに
    「わたしは背は小さいけれど、この子よりも大きいんだわ」って思ってきました。
    まさやは体は大きいけれど、泣き虫怖がりなので、ついにあきよに「しっかりしないと一緒に学校に行ってあげない」と言われてしまいます。
    まさやはびっくりして「ぼくしっかりするよ」といいます。
    でもしっかりするってどういうことなんでしょう?

    あきよ や、まさや の家の近くには、「ひかわじんじゃの森」「お留守の神様の森」「一本杉の森」があります。
    そのうちのどこかに「ホタルブクロ」という花が咲いています。あきよは自分でホタルブクロを取りに行きたいけれど、一番遠い「一本杉の森」にはまだ行ったことがありません。
    それを知ったまさやは、「ぼくがあきよちゃんにホタルブクロを取ってきてあげるよ」と言います。

    気持ちは強いけれど背が小さいことを気にきするあきよ、体は大きいけれど弱虫のまさやは、がんばって何かをやろう、相手のために何かをしてあげようという気持ちを持ち、自分のことを嫌だなという気持ちがなくなっていきます。

  • まさに「大きい1年生」だった頃、何度も何度も飽きずに読んだ大好きな本。
    高学年になってもずっと好きだった。
    今読み返しても、やっぱり大好きだ…。
    古田足日さんの作品に、子どもの私がどれだけ助けてもらったことか。
    幼稚園を描いた「ロボット・カミイ」をまさに幼稚園児の娘が繰り返し読んでと持って来るのもよくわかる。
    一年生になる時には、大事なこの本あげよう。
    親子共々、お世話になります。

  • 90点。古典的必読書。今の低学年生にはちょっと難しいかなと思うけれど、自分で読むのではなく、親なり先生なりが読み聞かせてあげたら、いいのではないのでしょうか。

    舞台が昔の日本なので、神社とか開発前の空き地とかがあり、今の子にはすんなり想像できない世界かと。

    それでもやっぱりよい話なので、小さいけれど勝気な二年生あきよ(ちょっと凶暴)がいじめっこたちに果敢に立ち向かっていく部分とかを、ブックトーク的に紹介してあげると読む気になるのではと思います。

    知らず知らずに成長して、昨日まで怖かった道が平気になったりとか「そうそう!」って思えるエピソードが満載です。

    大人になってしまった自分としては、ホタルブクロの花畑の上にかかった虹が見たくて仕方ないですが。

  • 手に取る機会があって読んだ。

    おがわまさやは、大きい1年生。
    みずむらあきよと、ふじおかまり子は、小さな2年生。
    まさやは、つうがくろのがけのみちがこわくて、あきよと手をつないでとおります。
    ある日、3人は、ホタルブクロをとりにいくことにしました。

    有名どころ、普通におもしろかったです。
    地図がある物語おもしろい説。
    けんかしたり、一人で家出や遠出をしたり、現代では大丈夫かなと思ってしまう自分がいやだなぁと思いました……。
    子どもにとっては、色んな道が新鮮ってのはそうだよなぁ、と。
    本で冒険を追体験できます。
    ホタルブクロとツリガネソウの違いを初めて知りました。
    まり子ちゃんがいいキャラです。

  • 長く子ども達に読み継がれていく本というのは、書かれてから何十年たっても内容が古くならないのだなあ、とこの本を読んで実感した。このお話に出てくる子ども達の悩み、不安、心配事、また成長していく姿はいつの時代においても不変なのだ。そしてたくさんの子ども達の共感を呼び勇気づけてくれるのだろう。私はこの本に子どもの頃には出会えなかったのだが、出会えていたら、背が低くていつも並ぶのがいちばんまえというあきよの姿にどれだけ共感して嬉しくなったことだろうと思う。これからたくさんの子ども達に手渡してあげたい。

  • うちにも小さな2年生がいるが…

    うちの子供たちのお年頃のお話。子供ってのは日々成長してるんだよね。うん。
    昔むかしに読んだことのある話を読むと違う発見があって面白い。

  • [墨田区図書館]

    公文の教材に出てきたので借りてきた本。

    なかなか読み始めなかったけれど、読んだらすぐに読み終わってしまった。といっても半分くらいは読まされたのだが。背は高いけれど気弱な男の子サトルが、1つ上の小さな女の子との交流を元に、成長していくお話。淡い水彩画の表紙のせいもあるけれど、澄んだ感じのする本。

  • 子どものころ大好きだった本です。
    もうすぐ2年生になる息子に、少し長いか気になりつつ読みはじめたところ、ぐいぐい引き込まれていきました。

    息子たちに比べると、ずいぶん子どもだけの世界が豊かで、会話に時代を感じる部分もありますが、心の動きは今も昔も一緒、息子もとても気にいったようです。

  • 小さい頃大好きで、何度も何度も読みました。 思い出の本です。

  • 毎晩、少しずつ読み聞かせ。
    子供達の頭の中にはまさやの家の周りの地図が広がります。体は大きいけれど泣き虫なまさやが、体は小さいけれどしっかりしているあきよに感化されながら変わっていきます。ひとりで冒険に出るところなど、応援せずにはいられません。もっと読んで、とせがまれました。良書。

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