- Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
- / ISBN・EAN: 9784035213604
作品紹介・あらすじ
なにもわすれることがないように、リスは家じゅうのかべに、小さな紙きれをはっておきました。そのうちのひとつ、すみっこのほうの紙きれには「ぼくのたんじょうび」と書いてあります。
「ほんとうだ! もうすこしで、わすれるところだったよ! ぼくのたんじょうびを……」
待ちにまった当日、リスは招待した動物たちにたくさんのケーキをふるまい、いっしょにダンスをおどり、とびきりすてきな1日をすごすのですが……。
わすれっぽいリスの、わすれられない夜を描いた表題作「リスのたんじょうび」と、8つの小さな物語。オランダの国民的作家がおくる、宝物のような短編集です。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
〈動物たちの小説シリーズ〉は実にたくさんの生き物が登場する。土の中、海陸の生き物、ほんとに様々。モグラ・クジラ・クマ等暮らしている場所が違っても、集まればダンスもするし一緒に紅茶も飲む。作者はシリーズで、動物の大きさを皆同じに設定している。なんともおかしなシーンがいくつもあるが、そのチグハグさが愛らしく思えた。
-
トーンテレヘン作品のなかで1番好きな動物は何ですか?私はリスです。思慮深く、さり気ない気遣いができるけど、ちゃんと自分も大切にするリス。そんなリスのたんじょうびがどんな風か、これはチェックせねば!と読みました笑。さすがリス、パーティーは苦手だけどリスの主催ならわたしもお呼ばれしたいなって思わせてくれます。パーティーをテーマにした他8編が収録。オランダのかたってパーティー好きなのかな?と調べたら、オランダ人のパーティー好きは周辺国でも有名なんだとか(笑)
-
癒される、の一言につきる。素敵な夜をしまっておける箱があるとしたら、どんな夜をしまっておきたいですか?
-
『ハリネズミの願い』がかわいい絵で大ヒットしたけど、読んでみたら想像してたのと違って、なんだかおんなじところをぐるぐるするような話だったと噂には聞いていたので、これもそうかなと思いながらも、絵がかわいいし、装丁もしゃれてるし、『ハリネズミ』より薄いから読んでみた。
偕成社から出てるから、子どもが読んでもいいような内容なら、多少とっつきやすいのではないかとも思ったし。
結果。ぐるぐるする話でした。
いや、深読みすればいろんな意味があるんでしょうよ。でも特に深読みしたくもならないというか。最初の表題作とクジラの話はちょっと印象に残ったけど、いつまで覚えていられるやら。
でも、きっと合う人にはすごく魅力のある作家なんだと思うよ。これだけ翻訳されてるんだもん。
私には合わなかっただけで。
絵は本当に良かった。素敵だった。 -
表紙だけど観た印象で絵本と勘違いしている人が多いようですが、絵本ではありません。じっくり読める一冊。リスの健気な奮闘ぶりがとてもかわいらしいです。
-
哲学的で、考えさせられる1冊。