ケンとミリ - 黒ねこサンゴロウ旅のつづき〈1〉

著者 :
制作 : 鈴木 まもる 
  • 偕成社
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本棚登録 : 146
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035282600

感想・レビュー・書評

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  • ケンとミリがまた登場!
    ミリの言うことは、少しだけ浮世離れしているような・・・?
    でも、サンゴロウがこんな方法で、登場するとは!
    今回は、サンゴロウが兄さんみたいに見えました。

  • ついに再登場のケン。
    従姉妹のミリの世話をするためにふたたびあの場所に向かう。
    学校生活になじもうとしない奔放なミリに振り回されるが。

  • 黒ねこサンゴロウシリーズの、続きのシリーズ。
    実はそれを知らず、この本のみ読んでしまった。

    前シリーズの主人公であったケンと、複雑な家庭環境に育つ従姉妹、ミリのお話。

    冒険物が好きな3,4年生~向きな感じ。
    漢字には全て振り仮名がついているが、難しい言葉も多い。

  • 本書を前編との対応関係を見てみると、
    この『ケンとミリ』には、『黒ねこサンゴロウ1:旅のはじまり』でサンゴロウと旅を共にしたケンと
    『黒ねこサンゴロウ2:キララの海へ』でサンゴロウを助けたミリが登場する。

    ケンとミリはいとこ同士である。

    お互いがサンゴロウと別々なときに会っていたことを知らない。

    ケンがサンゴロウと出会ってから5年が経ち、ケンは13歳になっている。

    当時とはいろいろなことが変わっている。

    ケンは中学生になり、「特急マリン号」は「特急スーパーマリン号」になっている。

    当時、ケンの父親が建設にかかわっていたホテル・マリンはできあがっている。

    ケンがサンゴロウと歩いた川も橋もほら穴ももうない。

    サンゴロウがなぜ自分を宝探しに誘ったのか、
    こういうことがわかる感性の少年にケンは成長していた。

      あのリュックをしょった男の子が、どこかぼくににているみたいに、
      ぼくも、たぶん、サンゴロウににていたんだ。

      年がうんとはなれていたって、口をきいたこともなくたって、
      ちらっとみただけでピンとくるあいてが、たまにいる。

    そして今でもケンは、仲間を探している。

      ぼくは、そういうあいてを、こっそり<なかま>ってよんでいる。

      おんなじ心をもった者どうし、ってことだ。

      ひとり旅をしているとき、ぼくは、ときどき<なかま>をさがしているような気がする。

      さがして、どうするっていうんじゃないけど。

      ただ、すれちがって、やあ、っていってみたいだけ。

    いい感じに成長しているようだ。

    いっぽうのミリの方は、『キララの海へ』でも不思議ちゃんだったが、
    そのまんままっしぐらにさらに不思議ちゃんに成長した。

    ミリは7歳になっている。

    小さい頃から考えなくてもコタエが見えているという感じの女の子だった。

    トランプの札が見えているような。

    手をかざしてカードが見えているように組み合わせていって、
    最後にジョーカーを見て、「ねえ、どうして、この人は、ひとりしかないの?」と訊いちゃうような。

    ケンは思っている。

    ミリは今でもあれができるのだろうかと。

    ミリの両親はうまく行っていなくて、別居して、別れる別れないの話し合いをしている。

    ミリの父親は、ミリが母親と暮らしたほうがよいと考えている。

    ミリは授業中ぼんやりとしていて、宿題もしてこない、空想的過ぎる、先生には口答えする、
    友だちとなじもうとしない、病気でもないのに遅刻や欠席が多いという。

      「たった七歳の子にだよ。空想をするなといえるか? 

       山ほどの宿題が必要か? つまらん友だちとむりにつきあって、なんになる? 

       なにが手おくれだ。学校ってのは、そんなにだいじかね。

       もっとだいじなものは、世の中にいくらでもある。」

    本書は、紛れもなく、ニンゲンの世界を描いている。

    どこまでも現実だ。

    ミリのお父さんにケンは頼まれることになる。

    遊びがてら宿題でも見てやってくれないかと。

    こうやってケンの冬休みは始まった。

    ミリは、自分なりの理屈を持って生きている。

    漢字の書き方だって、正しい書き順の通りではない。

    山は下の横線を引いてその上に縦線を三本並べる。

    「だって、地面があって、その上に木がはえてるんでしょ。」

    木は、みきが下から上にむかってのび、そこから枝が出るように書く。

    算数は、数字を見つめてすっと答えを出す。

    早くて正確だが、いつも答えしか書かない。

    式が全然書けない。

    「だって、答えがわかれば、いいじゃない。」

    みんなと同じでなければならないと求められる環境では生きにくいだろう。

    ミリは、勘がよいため、父親と母親がなぜうまくいっていないのか
    クールに理解して、言い放つようなタイプだ。

    「だからね、ママは、べつのおうちにいって、すきなだけおそうじすればいいし、
    パパは、すきなだけちらかせばいいのよ。」

    大人にとっては痛いことばかり言う、扱いづらい存在だろう。

    ケンも途方にくれている。

      問題なら、ほかのところにも、いっぱいある。式も答えもない。

      すごくこんがらがった問題が。

      その世界では、1たす1が2にならないし、三角形の三つの頂点はどうしてもつながらないんだ。

    そして、思う。「サンゴロウだったら、どうするかな」と。

    ミリは、相変わらずのマイペースで、学校やめちゃったらいけないのと聞いてくる。

    そして、ケンは、どうしてずっと学校にいっているのと。

    ケンにはその問いにミリが納得いくような答えを出せない。

    じゃあ、いったい、なにをしたいんだよと思わず言ってしまうと、
    ミリの答えは、「空をとびたい」だった。

    とうとうそれがきっかけでケンは切れてしまい、
    「空をとびたければ、かってにとべよ!」と
    言ってしまうのだった。

    そして、ミリがいなくなってしまい・・・。

    本作では、半分までニンゲン世界の話で、サンゴロウは出てこない。

    後半、サンゴロウがどのように登場するのかは、すべてお楽しみということにさせていただきたい。

    本当にいっしょにいるということ、本当の仲間であるということについて、
    サンゴロウは教えてくれるということ、
    そして、あとあと取り出せる大切な言葉をくれたということだけは書いておこうと思う。

  • あのサンゴロウの旅のつづきの物語。
    今回は以前の物語にも出てたケンとミリが中心の話。
    だから物足りなかった…。2巻以降に期待大。

  • 人間のケンと従妹のミリ、ふたたびサンゴロウと交信する。

  • 1.ケンとミリ<br>
    2.青いジョーカー<br>
    3.ほのおをこえて<br>
    4.金の波銀の風<br>
    5.最後の手紙<br><br>

    やっと読めた。4巻を読んだ記憶がまるでなかった。こんな終わり方だったんだなぁー昔ほど感銘は受けなかった、気がする。だけど相変わず理解できてないだけなのかもしれない。なんせちょっとまた前の数巻の内容とか忘れかかってたから…(早!)ブロックと声の波が自分の記憶と結構違っていた。今回は逆に、ドルフィンエクスプレスに出てきた地名だ!と思ってしまった自分に苦笑。

  • ケンとの再開。うん。内容覚えてない。

  • このシリーズは5冊ずつでひとまとまりです。二つのシリーズの1巻目は,ある種のイントロだから,単独のストーリーとして楽しめるかどうか。ただ,キララの海ややまねこの島での疑問がちょっと晴れます。

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著者プロフィール

1957年、福岡県生まれ。作家。おもな作品に『ちいさなおはなしやさんのおはなし』(小峰書店)、「クッキーのおうさま」シリーズ(あかね書房)、「おてつだいねこ」シリーズ(金の星社)など。画家の鈴木まもるさんとの共作絵本に、『せんろはつづく』『おすしのせかいりょこう』『すすめ! きゅうじょたい』(金の星社)、『ちいさいいすのはなし』『りんごのおじさん』(ハッピーオウル社)、『ならんでるならんでる』『でんしゃがきた』(偕成社)などがある。『月売りの話』で「日本童話会賞」、『星とトランペット』で「野間児童文芸推奨作品賞」、「黒ねこサンゴロウ」シリーズで「路傍の石幼少年文学賞」を受賞。

「2016年 『すすめ! うみの きゅうじょたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹下文子の作品

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