神さまの通り道 スサノオさんキレてるんですけど

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 62
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035307600

作品紹介・あらすじ

小学生のガンちゃんは、家の建て増しで自分の部屋をもらえることになる。
そこは、代々「神さまの通り道」だから空けておくように、と言われてきた敷地だった。かくして、ガンちゃんのもとには、雲に乗った自称神さまスーさんが出没することになる。
一方、ガンちゃんは学校でおねがい係になって、クラスメイトの清水さんのおねがいを聞くことになる。クラスになじめない清水さんとのやりとりをなげだしそうになるガンちゃんだったが、スーさんは型破りなアドバイスをするのであった。

勝手気ままで、人の道に反したことをいうと歯を痛くするスーさん、おきらく小学生ガンちゃんのやりとりがおもしろいハートフルなお話です。

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「ちょっとやめてよ、ぼくの部屋で。」
「わしの部屋でもある。」
 サーブをうちかえすように、そのおじいさんは、へいぜんといいかえしてきた。
 こわがるべきなんだろうけど、そのまえに、カチンときた。
「なんかとても、失礼なんだけど。あなたは、なんなんですか?」
「ああ、わしは、神さまだけど。」
 サラリという。(本文より)
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感想・レビュー・書評

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  • 自称神さまのスーさんと、おねがい係になったガンちゃんのお話。
    相手の気持ちを考えること、自分の意見を言うこと、大切だけど難しい。スーさんは神様っぽくはないけど明るくて楽しそう。

  • ぼくは庭に新しい部屋を建ててもらった。
    お父さんのいうことには、庭は「神さまの通り道」。本当は草も刈ってはいけないと、ひいじいちゃんから言われていたんだって。
    寝る前に部屋にあらわれたのは、スーさんと名乗る神さまと夕食のテーブルから消えたギョウザの皿。ややこしい毎日が始まりそうだ。

    〇『古事記』のスサノオさんを思うと、随分丸くなった。やんちゃなところはある。アマテラスさまが、貫禄ある姐さんになっていた。
    〇男の子は、その場その場で思ったことを素直に口にしてしまうふつうの子。悟空のキンコジのように奥歯が痛くなったりするけど、気付くと問題解決のために頑張る。ひとりで頑張るんじゃなくて、やはりふつうの友だちたちと額を寄せ合って相談するのがいい。

  • 庭に自分の部屋をつくってもらった4年生のガンちゃん

    その部屋の天井ちかく、ぷかぷか浮かんでいる雲に乗ったへんなおじいさんがあらわれた

    「あなたは、なんなんですか?」
    「ああ、わしは、神さまだけど。」
    「えっ、神さま!」
    「そう、スサノオノミコト。スーさんとよべばいい。」

    その庭はむかし神社があった場所で、神さまの通り道だったという

    スーさんがくっついてくる学校で〈おねがい係〉になったガンちゃん
    クラスのみんながあまわりかかわらない清水さんのおねがいを聞いて悩みを解決しようとしたけれど……

      ぼくは性格にこだわりすぎてる?
      じゃあ、ひとの気持ちって、なんだろう?
      ひととかかわるって、なんだろう?

    《ヘンテコな神さまとおきらく小学生のちょっといいおはなし。》──カバーそでの紹介文より

    幼年童話からYAまで、さまざまなかたちで子どものしあわせを描く村上しいこの最新作、2020年5月刊

    村上流のユーモアとペーソスとアイロニーがわかり始める小学校中学年から
    ちなみに、主人公のフルネームは他力本願太(たりきもと がんた)という

    とぼけた神さまにぴったりのイラストは『しゃばけ』の柴田ゆう

  •  4年生のガンタは、うるさい双子の弟に勉強を邪魔されないようにと、裏庭に勉強部屋を作ってもらった。お父さんは、裏庭は神さまの通り道だと言ってちょっと心配顔。お母さんは全然気にしていないけれど。

     その夜、ガンタの部屋に、雲に乗った神さまらしきおじいさんが現われた。夕食の餃子を勝手に食べたのは神さまだったようだ。餃子好きな神さまは、しばらくこの部屋にいさせてもらうと言った。

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著者プロフィール

童話作家

「2022年 『げたばこかいぎ(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村上しいこの作品

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