花豆の煮えるまで―小夜の物語 (偕成社ワンダーランド)

著者 : 安房直子
制作 : 味戸 ケイコ 
  • 偕成社 (1993年3月1日発売)
3.97
  • (15)
  • (5)
  • (14)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :96
  • レビュー :17
  • Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035401001

花豆の煮えるまで―小夜の物語 (偕成社ワンダーランド)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 設定がとても面白かった! それだけでも嬉しいのに、優しい文体がクセになります。

  • 小夜のお母さんはやまんばの娘。お父さんと結婚しますがある日風になって帰らず、それきり。山で旅館を営むお父さん、おばあちゃんと暮らす小夜に起きる出来事を描いた連作童話。様々な体験の中で小夜は自分の中に母親の血を感じるのですが、果たして母親ややまんばに会えるのでしょうか。残酷で切ない、しかし同時にあたたかな幸せに包まれる結末。安房さんは子供だからといってはぐらかさないところがすごい。

  • ハーフだからいつも境目でふわふわしておるのだな。
    でも最終的にふつうの子になっちゃうのか。

  • なじ■

    「山の子」小夜の、優しく、綺麗で、悲しい物語。

    情景描写の豊かさにうっとりし、
    小夜の心根の可愛らしさに気持ちが現れるようでした。
    ラストがどうしようもなく切なかった…

  • [ 内容 ]
    山のふもとの旅館の娘小夜は山んばの娘。
    毎日のように深い山の中を歩き、山の精とあそぶ。

    [ 目次 ]
    花豆の煮えるまで
    風になって
    湯の花
    紅葉の頃
    小夜と鬼の子
    大きな朴の木

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 安房直子、今まで短編しか読んだことがなく、嫌いではなかったが、これを読んで「好き!」に変わった。
    短編でも感じることだが、安房直子のファンタジーには幻想的で暗い部分があり、その暗さは人間の本質を見つめる目からきているのだが、この作品からはさらに「寂寥」を感じた。
    母に去られた娘の気持ちをつまびらかに描き込んだりはしないが、いかに主人公が内面に孤独を抱えているかが、読み手に伝わってくる。
    父にも祖母にも愛されているが、それで埋められるさびしさではない。
    山姥の娘という設定は他の作家も使っており、誰が最初に考えだしたのかは知らない。
    しかし、富安陽子の登場人物のように、超人的な能力を自在に操って冒険をしたりはしない。この主人公には自分の能力に対する「畏れ」があるから。
    父の再婚を受け入れる娘の微妙な心理を描く最後の朴の木の話が特に素晴らしい。

  • とにかく好き。寂しいし哀しいのだがなんかやさしい。

  • やまんばの娘から生まれた、小夜の物語。

    やまんばの血を引くこともあり、自然の声を聞くことのできた小夜は、自然と近しい関係、もといやまんばの世界に近いところで生きていた。しかし、新しいお母さんになるかもしれない人間の女性の登場により、少しずつやまんばの世界から距離をとっていく…のかな。

  • 日本のファンタジーもいいな~と思わせてくれる一冊。

    山姥と人間の子の小夜のお話。
    山の自然のリアルと山姥やてんぐ、紅葉の精、鬼の子などのファンタジーの組み合わせがしっくりきている。
    ありえないような世界が描かれているにもかかわら、なつかしい。

    P36「風になる、風になる、わたしゃ、山の風になる」

    P79「ね、ないしょの話してあげる。こんど川に流れてきた紅葉をひろって裏返してごらん。そこに、手紙が書いてあるから」
    「だれが、手紙を書いたの」
    「山のうさぎ。うさぎは、手紙を書くのが好きだから」

    P102「十(とお)より上の人間とはつきあわないぞ」


    ★偕成社ワンダーランド★
    http://www.kaiseisha.co.jp/index.php?keyword=%E5%81%95%E6%88%90%E7%A4%BE%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89&page=shop.browse&option=com_virtuemart&Itemid=9&limit=8&limitstart=0

  • これは珍しく、小学校の頃学級文庫にあって読んだもの。表紙カヴァーがない状態だったので、記憶にあるのとは違う印象なのだけど、たぶんこの本。
    静かで落ち着いた語り口、ゆったりとした時の流れを感じる。少々古めかしく感じる部分があるのは否定できなく思うけれど、だからといって世代の違う子どもたちが楽しめないということではない。丁寧に紡がれるおはなしは、いつの世でも惹き込む力をもっている。
    細々とでも、こういうおはなしが残ってゆくと良いなと、思う。

全17件中 1 - 10件を表示

安房直子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
R・J・パラシオ
トミー=アンゲラ...
オトフリート=プ...
梨木 香歩
ミヒャエル・エン...
三浦 しをん
湯本 香樹実
梨木 香歩
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする