精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 397
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035401506

作品紹介・あらすじ

あちらの世界「ナユグ」からこちらの世界「サグ」を見守る精霊は、100年に一度だけこちらの世界の人に宿って新しく誕生するという。精霊が無事に生まれると、そのさき100年は人の世に大きな災害や飢饉がおきないという。

感想・レビュー・書評

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  • バルサがチャグムを守るのを引き受けたとき、「えっ、大丈夫かな」って思ったけど、バルサはほんとに強かった。
    一番好きなのはタンダで、優しいのに、意外と強いのがいい。
    ラルンガは、すごくこわかった。その日は、ラルンガにおそわれた夢を見た。物置の、実際はないけど夢の中にだけあるえの長いほうきで必死で戦った。
    ちょっと残念だったのが、トロガイの絵で、想像していたよりもよぼよぼすぎた。
    お母さんに「途中でやめられなくなるから、宿題を終わらせてから読みなさい」と言われたのに、ちょっとだけって読んだら、本当に全然やめられなかった。宿題はやっていったけど、次の日忘れ物をしてしまった。時間があるときに読んだ方がいいと思います。(小6)

  • 以前アニメで観たことがあり、それがとても良かったので本も読んでみた。

    めちゃくちゃ良い!!キャラの設定、程よいファンタジー感、ストーリー、全てがドンピシャ。

    シリーズ本なので、この先も期待大。

  • ドラマ記念に再読。今回は観てから読んだので違いを楽しみ尽くしました。ドラマよりも素朴な感じで、私はやはりこの物語を児童書として読みたいのだと強く感じました。精霊の卵を産み付けられた皇子チャグム。食うもの。食われるもの。自然界の掟が別世界の精霊に置き換わって描かれています。バルサとタンダ、チャグムの擬似家族っぷりが本当に好きだなあ。ラストで自分の思いを押し殺して宮に戻るチャグムを思うと……。このまま、普通の子供みたいに幸せに暮らす未来をみてみたかった。そして、やっぱりタンダが好きすぎる件。

  • なにが、いいって、
    主人公が女性だけどしゃなりしゃなりしていない、凛々しく格好良い用心棒、しかもものすごい切れる強さの持ち主で
    そして  
    そして歳が三十路だという所。
    30にしてその強さ、格好良さ。

    若い時に読んでいたらまた違ったのかもしれない。
    同じ位の歳でそれを見せつけられ、その上 数個上の物静かで包みこむ優しさと知性をたたえた幼馴染が・・・幼馴染が・・・私の事を待っていてくr

    とにかく。冒険もわくわく、時々香る不器用なドキドキ。
    それはとても 心地よかったです。
    軽く読み進められるので読み終わった感よりもそのまま続きに行きましょうという感じでした。

  • こんなに素晴らしい日本うまれのファンタジーがあることを誇りに思う! 久しぶりに読み返したけれど、やっぱりとてもおもしろかった。

  • 短編集を読んだいきおいで、もういちど読み返したくなり読みました。おもしろいなあ。まだ序盤のせいか設定紹介が多く、時々ページをめくる手が遅くなったりはしたんですけど…。ていうかタンダ、一巻の時点でもうプロポーズしていたんですね。タンダ!ああ〜 と、小学生のときに読んだのとは全然ちがうおもしろさが…。笑。あのときは、ナユグの描写のほうにうっとりとしていた気がします。

  • 中学の時に全巻読了。
    高校に入って、久しぶりに読んで見ると当時は気づけなかった事があったり、当時と全く違う見方ができたりで面白いです。
    この本は、何歳になっても楽しめるんじゃないかな

  • 一応の児童文学で、主人公が王子様でなく、三十路過ぎの女性の用心棒。
    この時点で、ファンタジー好きには驚きだ。(でも実は、主人公の出自については秘密がある。ここはファンタジーのお約束)
    文化人類学者でもある作者からだからか、私達の現実世界と違う文化・風習である事を、私達が普段口にするものと名称が違う事を細かく描写しながら、異世界の「リアリティ」を描き出す。
    またこの食べ物が、美味しそうだったりする。
    この辺りが、今まで読んできたファンタジーと違うのだ。

  • 先住民と、あとから来てその地を支配することとなった民との、文化と伝説と歴史の違いや経緯の関係が、面白かった。どちらが悪い良いのではなく、どちらが間違っている正しいのでもなく…ということが優しく描かれているなぁ、と。そして、子どもから大人への一つの段階を上がるチャグム。過去と向き合うバルサ。まさにハイファンタジーでした。面白かった!続きが読みたい。

  • この本に出会わなければ、本を読むことにこんなに夢中になることはなかっただろうな、と思う 
    タンダの山菜鍋、食べたい!

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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