闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)

著者 :
制作 : 二木 真希子 
  • 偕成社
4.16
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本棚登録 : 1452
レビュー : 173
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035402107

作品紹介・あらすじ

女用心棒のバルサは久しぶりに生まれ故郷のカンバル王国にもどる。幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは父の親友ジグロに助けられ、生まれ故郷をあとにしたのだった。しかし、ジグロはそのため汚名を着ることになった。バルサはジグロの汚名を命がけで晴らそうとする。野間児童文学賞、産経児童文化賞受賞の『精霊の守り人』の姉妹編。

感想・レビュー・書評

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  • 用心棒・短槍使いのバルサは、幼少期の過酷な体験と向きあうため、故郷のカンバル国に向けて洞窟を進む。そこでバルサは〈山の王〉と〈闇の守り人〉を巡る陰謀に巻き込まれて――

    『精霊の守り人』第二巻。
    上橋菜穂子の文章は、飾り気なくストイックなのに本質を射抜く。少年の覚悟、バルサの生き様に、思わず感動して涙が。

    バルサとタンダの関係も好きなんですよね。バルサ、「魂になって帰る」って、それなんて告白・・・タンダの目の前で言ってあげてください。きっと「生きて帰って来いよ」と渋い顔されるだろうけど。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「守り人」シリーズは5冊目の「神の守り人」まで読んでいるのだが、、、殆ど覚えていない←そうなると再読したくなるけど(ジレンマ)。
      と、言う訳...
      「守り人」シリーズは5冊目の「神の守り人」まで読んでいるのだが、、、殆ど覚えていない←そうなると再読したくなるけど(ジレンマ)。
      と、言う訳でコメントなし。。。
      2012/08/03
  • 『精霊の守り人』がおもしろかったので、読んだ。

    守り人シリーズ第2作。
    「女用心棒のバルサは久しぶりに生まれ故郷のカンバル王国にもどる。幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは父の親友ジグロに助けられ、生まれ故郷をあとにしたのだった。しかし、ジグロはそのため汚名を着ることになった。バルサはジグロの汚名を命がけで晴らそうとする。」
    (カバーそでより)

    ぎゅっ、としてました。
    目次の次、見開き2ページの登場人物紹介・用語集に圧倒された。
    でも大丈夫。
    作中に久しぶりに出てきたカンバル語には()書きで日本語訳が付されていたりと、親切だ。
    第一章の2「ルイシャ〈青光石〉」からとたんにおもしろくなってくる。
    あのどきどき、はじまるよ!という感じ、たまらない。
    地図があり、カンバル用語があり、独特の料理と民俗がある、ファンタジーの世界はゆたかだ!
    牧童、ティティ・ラン〈オコジョを駆る狩人〉など、人間以外の存在をきちんと認めているのがいい。
    本当は、この私たちの世界にだって、動物も植物もいるのに、私たちは自分たちがいちばんだと思っている。
    私がヒョウル〈闇の守り人〉の正体に気づいたのは最後のほうだった。
    ジグロにもバルサへの憎しみがあった、というのが、自然でよかった。
    感情はそんなに簡単にわりきれるものではないからだ。
    バルサが助けたのは、カッサで何人目だろう。
    バルサも過去に向き合うことができたし、タンダのいる炉端へ帰れる。
    帰れる場所があるのは、幸せなこと。

  •  自分の生まれ故郷に帰ったバルサを待っていたのは、自分の名声や権力の為には、なんでも出来てしまう、叔父だった。
     その叔父からすべてのものを守る為に力を尽くすバルサには、様々な協力者が現れてくる。
     あまりのも無慈悲な状況に悲しくなってしまう場面もあったけど、それだからこそ大人が読んでも面白いファンタジーなんだって、実感しました。
     最後に、「山の王」と「ルイシャ(青光石)」「闇の守り人」の秘密がわかった時には、ほのぼのとした気持ちになりました。
     

  • 小五で読んだ。
    衝撃だった。
    生きることは美しいだけじゃないって
    ちゃんと言ってくれた
    大人は夢や希望ばかり語る

  • 精霊の守り人よりこちらの方が好みでした。
    行き場のない怒りや悲しみを癒すにはそれと正面から向き合うしかないんですね。

  • 「精霊の守り人」を読んだのが9年前。
    常に貸出し中で、予約なんて制度も知らず、当時は学生でお金もなく買えず、半ば忘れ去られついに今まで読まずにきました。
    先日図書館に行った際に全巻揃っていて感動。思えば、もう出版から10年も経ってるんですね。それでも魅力は全く色褪せません。
    「精霊の守り人」も再読した上で、わくわくしながら読みました。

    上橋さんの描く世界観がすごく好きです。
    大人になってから出会った「獣の奏者」は外伝まですべて買い揃えたほど。
    今回は舞台がカンバルです。バルサがとうとう過去と、自分としっかり向き合います。同じシリーズでありながらヨゴ国とはまた違った世界が描かれているのが印象的です。
    「小さな狩人」や「闇の守り人」などファンタジー要素も盛りだくさんですが、子どもだけじゃなくて大人も楽しめる深さもありました。
    もう1つの世界を感じられたら、世界はまるで違って見えるんでしょうね。
    ラストではその世界の広がりを感じられて、まるで目の前がすっと開けたような温かく泣きそうな気持ちになりました。

    「闇の守り人」の正体にも、「最後の扉」の意味にも、深い余韻が残りました。
    改めて、なんて素敵な世界を描くんだろうと思わされます。
    これだけファンタジーでいながら、きれいごとで終わらず人間の非情さ、ずるさ、醜さも描き出しているのがいいですよね。それが悪役的王様一人に留まらず、誰もが負の感情を持ちうることを主人公クラスの人間で示しているのもいい。

    読み終わりたくない素敵なシリーズをこれからも読むことができて幸せです。残り6冊。大事に読みたいと思います。

  • 精霊の守り人では、一応話が完結していた。この後どうなるのだろう?と思っていたけど、こんな風に世界が広がっていくとは。

    バルサは、チャグムと別れた後、自分の生まれ故郷であるカンバル王国に戻る。
    カンバル王国の先王、ログサムは、自分の兄殺しの罪を隠蔽するため、バルサの父カルナを殺そうとし、カルナは危機を知ってジグロに娘のバルサを託した。ログサムは、ジグロに秘宝を盗んだ謀反者の汚名を着せ、追っ手を次々と差し向けた。今もなお、ジグロは、一族の恥ずべき者とされており、ジグロの弟ユグロは、ジグロを討ち取った者として、虚偽の上に作られた城で、英雄・権力者として君臨していた・・。真実を知るバルサは、邪魔な者でしかない。そして、ユグロは、ルイシャ贈りの儀式に向け、着々と陰謀を進めていた…。

    最後の闇の守り人の正体がわかるシーン。すぐには理解できなかったけど、それから納得、遅れて感動。ユグロの陰謀が、いかに愚かしいものであるか。
    人物関係はなかなかにややこしい。
    でも、一人ひとりの性格や立場や境遇や思惑や、それぞれの関係やつながりや過去の経験が、ストーリーを複雑ながらも重厚なものにしていて、続きを読まずにいられない面白さだった。

  • 中学時代に図書室の司書さんに紹介していただいた本。勾玉シリーズのような本はないかと聞いたらこれを紹介された。無国籍ものだと思うんだけど主人公の生き様に共感s

  • 過去と向き合い、自分と向き合う。

  • 聖霊の守り人の2作目、読みやすくて結構好きです。さあ、全部シリーズ読めるのか・・1作2作目は読み出し好調

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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