虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035402701

作品紹介・あらすじ

新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが、シュガとともに向かったのは、ヤルターシ海のサンガル王国だった。新王の即位の儀に招かれたのだ。ところが、めでたいはずのお祝いの席で、新王は、傷つけられ、チャグムたちは、はからずも呪詛と陰謀の中に身を置くこととなる。小学高学年からファンタジーの好きな全ての人向き。

感想・レビュー・書評

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  • チャグム、すごい、ベリーグッド!一人で国の代表として他の国に行って、いい評価も得て、人もいっぱい助けて、「精霊の守り人」のときより、ものすごく成長していた。助けられるんじゃなくて、自分が助ける人になっていた。すごいなと思った。
    お話はドキドキで、ずっと緊張しながら読んでいた。エーシャナが死んじゃうかもしれないとか、ラスグが王を殺すんじゃないかとか、タルサン王子が操られるとか、先がわからないことが、たくさんあった。
    注目していたのは、シュガ。結構悪ノリするっていうか、自分はしたいようにしちゃうタイプなのに、チャグムを止める役なのがおもしろい。それから、できないかもしれないと思っているのに、たましいも飛ばしてがんばっていた。
    ぼくは、小さいときの方がいろんなことを一生懸命やっていて、退化しているから、成長するようにがんばる。(小6)

  • 前巻「夢の守り人」はブクログを始める前に読んだ為随分間が空いてしまった。だが、案外スムーズに読むことができた。
    決断できるようになったチャグムの姿に成長を感じた。

  • あのチャグムが主役はれるくらい成長したんだ。なんだか色々感慨深いです。タルサン王子との友情は年相応の少年っぽい。南の海洋国家サンガルが舞台で南のタルシュ帝国の脅威など政治的な駆け引きも見え隠れして守り人とは違った雰囲気。チャグムの秘めた激しさ危うさも物語の主人公たるに相応しい。いい感じに成長しましたね。シュガとも二人三脚でいい主従関係だと思います。覚えたての呪術でチャグムを支えていて参謀ポジション。彼が聖導士になるの楽しみ。ロタやカンバル王も登場します。王の槍としてカームがいた事もニヤリとしました。

  • ハードカバーですが守り人シリーズの表紙はどれも素敵です。今回はチャグム主人公。何かを決意しているかのようなチャグムの横顔、読む前から表紙を見るだけでドキドキしてしまいました☆もちろん表紙だけでなく物語も最高です!1巻でバルサ、タンダと過ごした日々がチャグムの中でしっかり生きているところが何より嬉しいです。

  • 2023.8.10読了
    女用心棒バルサシリーズの外伝。
    今回は新ヨゴ王国の皇太子チャグムが主人公。
    サンガル王国の新国王の戴冠式に参列したチャグムが事件に巻き込まれる。
    サンガル王国のタルサン王子とスリナァともっと協働するかなーと思っていたけれど、そのような展開にはならず。
    でも面白かったよ。

  • 私の食事の時サルーナ姫か相伴してくれたら嬉しいと思う。 チャグムは、勇敢で優しい。 今回は、バルサの登場はなかった。

  • 「海の都」
    訪れた先で過去の出来事を。
    嘘か本当か普通の人間には分からない夢物語のような話を、他国の者に聞かせるのは問題はないのか気になるな。
    同じ水の何かに捕らわれたといっても、彼の言う通り未知なる世界に手出しは禁物だろうな。

    「呪い」
    気付くと追われる身になり。
    皆の目がある中でやってしまったら事により退路を断つ事により、強制的に道筋を作り歩ませるなんて恐ろしい。
    利用されているせいで、いくら頑張っても元に戻る事が出来ず死を待つのみなど可哀想では。

    「儀式の夜」
    現実世界で見る世界は穢れ。
    何が起こるか予測していたとしても、自身も采配に手を貸し向かった先での出来事は見たくない現実だったろう。
    天道だけでなく呪術師としても勤勉に励んできたからこそ、護り闘う事ができたのだろうな。

    「虚空を飛ぶハヤブサ」
    見送る者と見送られる者達。
    頭の回転が早く知識があるだけでなく、命を棄てても国を護る覚悟があったからこそ生きているのかもしれない。
    今後同じ過ちが起きないようにと、人質として罪人を生かし続けることに決めたのだろうな。

  • チャグムとシュガの物語。

  • 海の描写に本当に潮騒の音と風と匂いを感じた。いや凄い。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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