神の守り人<来訪編> (偕成社ワンダーランド(28))

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035402800

作品紹介・あらすじ

ロタ王国建国の伝説にまつわるおそろしき神"タルハマヤ"とタルの民との秘密とは…王家に仕える隠密カシャルたちが遠い昔かわしたロタ王家との約束とは…タルの美少女アスラは神の子か、それとも災いの子か。

感想・レビュー・書評

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  •  今回はロタ王国のお話。
    王国ごとに言語が違い、生活習慣や風習、考え方等の違いが鮮明に描かれているところに、文化人類学を専攻している、上橋さんの真骨頂があるのかな、と思います。
     「タルハマヤ」という破壊神を体に宿してしまった、アスラ。
    しかし、彼女はそれを母親から「カミサマ」と教えられていて、怖さを知らない。
     母親を処刑された時は、無意識に呼び出し、大量の惨殺を招いてしまう。
     しかし、オオカミの群れに襲われた時は、それを操り、人々を助けることが出来た。
    強大な力というのは使い方によって、良くも悪くもなるという事を暗示しているように思えた。
    アスラに平和な未来を与えて上げたいと心から願います。
     「帰還編」でどのように終結していくのか?が楽しみです。

  • ドラマを待てずに読んじゃった。しばらくぶりの再読。こんな話だったっけ?結末はわかっていても、そこにいたる過程に手に汗にぎりドキドキします。アスラに宿るものは本当に恐ろしき神なのか。チャグムの時と似ているようで全く違う重みがあります。バルサとタンダの信頼感も好き。離れ離れになる事が多いので、早く会えるといい。ロタの国の複雑な内情もからんで後半がどうなるのか楽しみです。

  • 食事のシーンも高い描写力だが
    温泉のシーンも

    作者がもし旅紀行ものを書いても 十分に通じる
    そして 圧巻のストーリ

    これまで 十分に深く描いたキャラクターが
    リアリティを持って 逃避行する

  • 冒頭からショッキングな話で引き込まれる。
    本当に神の仕業なのか?だとしたらなぜ?
    バルサとタンダは大丈夫なの?
    読み進むうちに謎は深まり、、、下巻に続く。
    わー!気になる!下巻も早く読みたい!という気持ちになる本です。

  • 女用心棒バルサはタルの民 アスラと共に逃げていた。幼馴染のタンダとアスラの兄、チキさの命を守るために。
    主人公なんだから絶対死なないと、わかってはいるが、ハラハラドキドキします。

  • バルサと邪神を宿す少女アスラの冒険ファンタジー。
    今回は今まであまり触れられていなかったロタ王国の物語だったため、新鮮な気持ちで楽しめた。
    闘いの描写も臨場感があった。
    早く下巻「神の守り人〈帰還編〉」に進みたい。

  • バルサとタンダがともに生活するのかと思ったのにまた、バラバラになってしまう。
    アスラとチキサも幸せになって欲しい。

  • 「災いの子」
    生き残りに聞きたいことは。
    カミサマと呼んでいるが、心の底から助けて欲しいと願った時に出てくるなんて都合が良すぎると思わないのか。
    判断として正解か不正解か分からないだろうが、後悔するぐらいなら行動するべきだろうな。

    「逃げる獣、追う猟犬」
    何故追われなければならぬ。
    どちらの言い伝えが正しいのかすら分からないが、そんな事よりも本人と話し合い結論を出すべきではないのか。
    これまで生きてきた経験が、こうやって役に立っているのだろうが悲しい力に見えてしまう。

    「罠へとさそう手紙」
    信じてもいい情報はどこに。
    ゆっくりと詰めていく様子にもどかしさを感じるかもしれないが、勝手に行動しているのは問題ないのだろうか。
    女性だからといって全てを下に見たせいで、怪我を負って仕事が出来なくなったのだろうな。

    「旅立ち」
    覚悟を決めて目的地へ向う。
    行き先について知っている情報があったのならば、一人で抱え込むことなく共有しておくほうが後の為なのでは。
    殺すつもりで招いているのであれば、日時は兎も角場所の遠い場所を選んだ理由はあるのか。

  • やっと偕成社の本がここの検索でヒットした。バルサとタルダが出てくるが、兄妹、妹は恐ろしい力を持っている、を助けていく話である。この本で、妹が殺される大体の理由が説明されている。

  • タンダとまた離れてしまったー。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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